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「おひとりさま女性」受給できる年金の平均額は?必要な貯蓄額についても解説

LIMO / 2022年5月5日 14時50分

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「おひとりさま女性」受給できる年金の平均額は?必要な貯蓄額についても解説

国民年金と厚生年金の女性の平均受給額はいくら?

独身ならではの気楽さや自由さを失いたくないと考える女性は少なくないと見受けられ、未婚女性は増加傾向にあります。

近年では、おひとりさまを楽しむことが推奨されている傾向にあり、一人旅行や一人焼肉、さらにはテーマパークで一人遊ぶことへのハードルも下がりつつあります。

「おひとりさま」として時間もお金も自分のためだけに使えるのは幸せなことかもしれない。しかし、老後について不安に感じているおひとりさま女性も少なくないでしょう。

そこで今回では、おひとりさま女性の老後のお金の問題について取り上げます。おひとりさま女性の年金受給額の平均を見た上で、生活に必要な貯蓄額についても説明します。

「おひとりさま女性」は平均でどのくらい年金をもらっているの?

老後の暮らしを支えるための重要なお金の一つである「年金」。

おひとりさま女性が受給できる年金額について、厚生年金と国民年金に分けて説明します。

【厚生年金】おひとりさま女性が受給できる年金の平均額

厚生年金の受給者には会社員や公務員、一定時間以上勤務しているパートが該当します。

厚生年金に加入している人は、厚生年金と国民年金に加入している状態。会社が厚生年金保険料の半分を負担してくれるため、加入者は国民年金保険料に加えて厚生年金保険料の半分を負担することになります。

会社員・公務員がフリーランス・フリーターよりも老後が安心といわれる理由の一つに、厚生年金への加入が認められることにあります。

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金に加入している女性の平均年金月額は「10万3808円」。

女性が男性よりも受給額が6万円程度低い理由として、育児や介護によって離職する人が多いことと関係しています。

未婚女性は育児の必要がないため、新卒から男性と対等に働いている女性も少なくなく、婚姻女性、しいては女性の平均受給額よりも多く年金を受給できるというケースも珍しくないと見受けられます。

【国民年金】おひとりさま女性が受給できる年金の平均額

国民年金とはフリーランスなどが加入する年金です。

国民年金は厚生年金と比較して受給できる年金が少ないため、私的年金の加入や貯蓄といった老後を見据えた行動が求められます。

同調査によると、国民年金に加入している女性の平均年金月額は「5万4112円」。

国民年金の満額は約6万5000円(2022年時点)なのでこの金額よりも多く受給することはできません。満額だとしても、月額6万5000円で家賃、光熱費、通信費、食費、雑費などすべて賄うことは難しいでしょう。

おひとりさま女性の暮らしにいくら必要?

老後2000万円問題が話題となっています。とはいえ、以下のような疑問を抱えている人もいるでしょう。

「老後に必要なお金は2000万円で足りるの?」
「2000万円あったらゆたかに暮らせる?」

老後に必要なお金は各人の趣向や好みのほか、持ち家か賃貸か、介護の有無なども関係してくるため一概にいうことは難しいです。

総務省統計局の「家計調査 家計収支編 男女,年齢階級別1世帯当たり1カ月間の収入と支出(単身世帯) 2021年」を参考に、65歳以上の女性における1カ月の生活費をまとめてみました。

消費支出:13万7653円

食費    3万6216円

住居費    1万2495円

光熱・水道費    1万3156円

家具・家事用品費    5686円

衣服・履物費    3882円

保険・医療費    8424円

交通・通信費    1万2843円

教養・娯楽費    1万2006円

諸雑費    1万4742円など

 おひとりさま女性の1カ月の消費支出は約13.7万円。これに非消費支出を足すと、最低でも約14万円は必要であるといえます。

ただし、将来的に有料老人ホームに入居したい人や賃貸の人、あるいはお金のかかる趣味を持つ人などは月々の生活費が14万円以上必要になります。

おひとりさま女性の老後に必要な貯蓄額はいくら?

先ほどの1カ月の支出の約14万円をもとに、老後を65~90歳までの25年間と仮定して、必要な金額を計算しましょう。

(1カ月の支出14万円×12カ月)×25年間(65~90歳まで)=4200万円

最低でも4200万円でした。賃貸に住んでいれば、さらに金額は上がります。また求めている生活水準や介護サービス利用の有無などによっても金額は変わるでしょう。

前述したように、厚生年金に加入している女性の平均年金受給額は10万3808円、対して国民年金に加入している女性の平均年金受給額は5万4112円です。

おひとりさま女性の老後に必要な貯蓄額をこれらのデータを基に算出すると、厚生年金の女性は約1200万円、国民年金の女性は約2700万円の貯蓄が必要であると考えられるでしょう。

おひとりさまは早めに老後に備えよう

おひとりさま女性の魅力はなんといってもマイペースに暮らせること。キャリアアップに注力することもできますし、休日は自分が思いつくまま旅行にも行くことだってできます。

おひとりさま女性が老後も自分らしく、充実した日々を過ごすためには、ある程度のお金が必要になります。

老後を気にしすぎ、過剰なまでの節約はおすすめしませが、老後資金について早いうちから考えておくことはとても大切なことといえます。

参考資料

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)(https://www.mhlw.go.jp/content/000925808.pdf)

総務省統計局「家計調査 家計収支編 男女,年齢階級別1世帯当たり1カ月間の収入と支出(単身世帯) 2021年」(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20210&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&result_back=1&cycle_facet=tclass1&tclass4val=0)

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