1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

【富裕層】「金融資産3000万円以上世帯」は何%?貯蓄の保有目的や老後の不安もチェック

LIMO / 2022年4月30日 14時50分

【富裕層】「金融資産3000万円以上世帯」は何%?貯蓄の保有目的や老後の不安もチェック

【富裕層】「金融資産3000万円以上世帯」は何%?貯蓄の保有目的や老後の不安もチェック

老後の不安を減らすポイントは3つ

預金、株式や投資信託などの金融資産が3000万円以上あるような富裕層世帯は、日本にどのくらいいるのでしょうか。

また、彼らはどんなことのためにお金を使っているのでしょうか。

今回は富裕層世帯のお金の使い方や、お金への考え方についてご紹介します。

「金融資産3000万円以上」の富裕層世帯の割合

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」によると、全世帯の平均金融資産額は1563万円。平均は一部の大きな数字に引っ張られやすいため、より実態に近い中央値をみると450万円です。

金融資産を全くもっていない非保有の方の割合は、全体の22%を占めます。

そのような中で、金融資産が3000万円以上の富裕層にあたる世帯の割合は全体の13.5%でした。

金融資産が1000万円を超える割合は以下の通りで、あわせて34.4%いることが分かります。3世帯のうち1世帯は、金融資産1000万円を超えていることになります。

<金融資産保有額>

1000万円~1500万円未満:8.2%

1500万円~2000万円未満:5.2%

2000万円~3000万円未満:7.5%

3000万円~       :13.5%

まだ若い世代の方々は「みんなこんなに金融資産があるの?」と驚くかもしれません。同調査では年収が上がり、年齢が高い世代の方が金融資産が多くなる傾向が見られました。

たとえば40代に視点をあててみると、年収300~500万円世帯の貯蓄の平均は448万円・中央値は110万円の一方で、年収1200万円以上の世帯の貯蓄の平均は3577万円・中央値は1000万円でした。

現段階ではお金があまりない若い方でも、勤続年数が増えてスキルアップをしたり、役職があがるにつれて年収があがり、金融資産を増やすチャンスがあるでしょう。

「富裕層」のお金の使い道

金融資産3000万円以上の富裕層世帯の方は、どのような目的のためにお金を貯めているのでしょうか。

金融広報中央委員会が公表している調査(3つまでの複数回答)によると、金融資産の保有目的は、以下の通りとなっています。

<金融資産の保有目的>

1位 老後の生活資金:86.7%

2位 病気や不時の災害への備え:56.7%

3位 旅行、レジャー資金:32.3%

4位 遺産として子孫に残す:17.0%

5位 特に目的はないが、金融資産を保有していれば安心:16.0%

金融資産額に関わらず、全世帯にとっての貯金の最大の目的は、「老後資金のため」となっています。

金融資産3000万円以上の方の場合、他の世帯と比べて「遺産としてお金を残す」と回答した割合が多い傾向が見られました。

また、富裕層世帯は他の世帯と比べて、「旅行やレジャー」のためにお金を使いたいと考えている方も多くなっています。

富裕層でも老後が不安?老後の不安をなくすポイントは3つ

富裕層世帯の場合、資金が十分にあるため、老後への考え方にも違いがあります。

金融資産3000万円以上の方の場合、老後の生活をそれほど心配していないと回答した人は59.6%、心配であると回答した人は40.4%でした。

全世帯で見ると、老後の生活をそれほど心配していないと回答した人は23.0%、心配であると回答した人は77.0%なので、富裕層世帯は老後に経済的不安を抱えている人は少ないことが分かります。

老後に経済的な不安がなく、充実した生活を送るためには、やはりある程度の金融資産を貯めておく必要があります。老後資金を計画的に貯める方法を確認しておきましょう。

    現在の収支と貯金額を計算する

    老後(65歳くらい)までに、いくらお金を貯めなければならないかを確認する

    毎年の貯金額、運用額の目標を立てる

老後の資金としては、年金に加えて、夫婦2人で2000万円の貯蓄が必要だと言われています。

レジャーや旅行を楽しみたいと考えている方は、さらに貯蓄が必要です。将来必要となる老後資金と、現在の貯蓄額を比較し、足りない分を貯金や資産運用で蓄えていきましょう。

マネープランを立てる場合は、できるだけ具体的な目標を設定すると成功率が高まります。

たとえば、現在40歳の方が、仕事を引退する65歳までに2500万円を貯めたいとすると、年間の貯金目標は100万円(2500万円÷25年間)です。毎月8.3万円を老後資金用に貯める必要があります。

40代~50代は子どもの教育資金や生活資金でお金がかかる世代ですが、自分たちの老後資金のためにも、お金を貯金していく必要があります。できるだけ具体的な貯金目標を設定し、計画的に準備をしていきましょう。

まとめにかえて

金融資産が3000万円以上ある富裕層世帯は老後への不安も少なく、生活を送っている方が多いようです。

しかし、今は富裕層ではない世帯の方々も毎月きちんとお金を貯めて、老後資金を準備することができれば、将来への経済的不安を減らすことが可能でしょう。

今回ご紹介した内容を参考にしながら、家計のマネープランを見直ししてみてはいかがでしょうか。

参考資料

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」(https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2021/21crossf001.html)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください