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日経平均株価、米金融引き締めで下押し圧力強い展開に。急激な円安も楽観視できず。今週はどうなるのか

LIMO / 2022年5月2日 12時30分

日経平均株価、米金融引き締めで下押し圧力強い展開に。急激な円安も楽観視できず。今週はどうなるのか

日経平均株価、米金融引き締めで下押し圧力強い展開に。急激な円安も楽観視できず。今週はどうなるのか

1. 日経平均株価はGW前にもかかわらず底堅さも

出所:日本経済新聞

2022年4月28日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比461円27銭高の2万6847円90銭でした。

日銀は27日~28日に金融政策決定会合を開きました。

円安・ドル高傾向が続いていることから、金融政策の先行きに注目されていましたが、大規模な金融緩和策を維持するスタンスに変わりがないことを発表したことから、円が売られ、ドルが買われました。

輸出関連銘柄を中心に買いが入り、指数を押し上げました。

例年、ゴールデンウイーク前にはポジション調整や利益確定の売りが出やすいところですが、今年はむしろ買われる動きとなりました。

東証プライムの売買代金も概算で3兆4114億円と活況でした。

今週の動きはどうなるでしょうか。

29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比939ドル安の3万2977ドルで終えています。

取引時間中には一時1000ドル超下落する場面もありました。

決算が振るわなかったアマゾン・ドット・コムが大きく下落。

金利上昇が続いていることから、ハイテク株なども売られました。

日本市場はゴールデンウイークのため、今週は月曜日と金曜日の2日間しか営業がありません。

市場への参加者が少ない場合、一気に連れ安となる可能性があります。

5月3~4日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。

0.50%の利上げと保有資産の縮小による量的引き締めが決められると予想されていますが、市場ではすでに織り込み済みとされており、イベント通過後は戻りを試す動きになるのではないかと見られています。

6日金曜日の相場は状況を見ながら判断したいところです。

ゴールデンウイークを過ぎると上場企業の2022年3月期決算の発表が相次いで行われます。

日本企業を取り巻く状況はあまりよくありません。

ウクライナ危機による原材料やエネルギーの高騰が予想されます。

急激な円安、米国の金融引き締めなども楽観できません。

さまざまなリスクの中で、経営のかじ取りが問われる局面に入っています。

2. 日経平均株価は軟調だが、直近の押し安値付近で下げ渋り

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

先週は25日移動平均線や75日移動平均線を奪回できるかどうかがポイントでした。

実際には、小幅な値動きで上値の重い展開となりました。

4月27日には一時、ローソク足の実体が直近の押し安値である4月12日の安値(2万6304円)を割り込みました。

ただし引けにかけては回復し、長い下ヒゲとなりました。これを受けて、翌日は大きな陽線となりました。

ただし、75日線、25日線までは届きませんでした。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

一つほっとしたのは、直近の押し安値である4月12日の安値付近まで下落したものの、そこから切り返したことです。

投資家の間に、そのあたりまで下がると押しを入れる動きがあることがわかります。

今週はまず、心理的節目となる2万7000円、そのすぐ上にある75日線、25日線を回復できるかどうかがポイントになります。

その後、直近の戻り高値である4月21日の高値(2万7580円)を超えることができれば、チャートの形はさらによくなります。

期待としてはその前の3月25日の高値(2万8338円)を超えたいところです。

そうなると、昨年の9月14日の高値(3万795円)を始点とする中期的な下降トレンドのチャネルの上限を超えることになり、目線を上に持つことができます。

3万円台も視野に入ってきます。

逆に、直近の押し安値である4月27日の安値(2万6051円)を割り込むようであれば注意が必要です。

空間が広がっており、2万5000円近くまで下がる可能性もあります。

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