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事務職を辞めたい理由「やりがいを感じない」が最多。平均給与はいくらか

LIMO / 2022年5月19日 17時50分

事務職を辞めたい理由「やりがいを感じない」が最多。平均給与はいくらか

事務職を辞めたい理由「やりがいを感じない」が最多。平均給与はいくらか

日本の平均給与も国税庁資料から確認

女性を中心に人気が高いのが「事務職」です。

株式会社ビズヒッツが事務職をしている500人を対象に行った「事務職を辞めたいと思うときに関する意識調査」によると、最も多い回答は「仕事が単調・やりがいを感じないとき」でした(2022年3月14日公表)。

ランキングから事務職ならではの悩みを知るとともに、給与事情を紐解いてみましょう。

どんなときに「事務職を辞めたい」と思うのか

早速アンケート調査から、実際に事務職に就いている方の回答を見ていきましょう。

出所:株式会社ビズヒッツ「事務職を辞めたいと思うときに関する意識調査」

 

事務職が実際に仕事を辞めたいと感じるのは「仕事が単調・やりがいを感じないとき」が最多でした。

2位は「眼精疲労・肩こり・頭痛・腰痛」などの体調不良を感じたとき、3位は仕事が多いとき、4位は人間関係が多い、5位は給与が少ない・上がらないと続きます。

また8位の「楽な仕事と思われている」9位の「評価されない」などは、事務職ならではの悩みなのかもしれません。

ひとことに事務職といっても、いわゆる一般事務以外に医療事務や営業事務などがあります。また貿易事務などを選べば、ある程度給与アップが見込まれます。

では事務職の方の場合、平均給与はいくらくらいなのでしょうか。

事務職の平均給料はいくらか

人事院の「民間給与の実態(令和3年職種別民間給与実態調査の結果)」を参考に、事務職の平均給与について見ていきます。

まずは事務職のうち、肩書では一番下である「事務係員」を見ていきます。

事務係員の平均支給額(時間外手当を含む)

出所:人事院「民間給与の実態(令和3年職種別民間給与実態調査の結果)」

  ~20歳:20万1245円

20~24歳:25万70円

24~28歳:29万6540円

28~32歳:32万9768円

32~36歳:35万1097円

36~40歳:35万6956円

40~44歳:35万4416円

44~48歳:35万8666円

48~52歳:36万8688円

52~56歳:38万643円

56~歳:37万6757円

計  (36.9歳):33万7505円

全年齢の平均は33万7505円でした。実際には年齢によっても変わるので、「同じ年代の人の平均」が気になる方は年代別に確認してみましょう。

では役職がつくと相場も変わるのでしょうか。今度は「事務課長」の給与を見ていきます。

事務課長の平均支給額(時間外手当を含む)

 

出所:人事院「民間給与の実態(令和3年職種別民間給与実態調査の結果)」

24~28歳:40万3371円

28~32歳:49万7640円

32~36歳:56万6513円

36~40歳:61万5831円

40~44歳:59万9080円

44~48歳:59万2523円

48~52歳:59万8881円

52~56歳:61万8589円

56~歳:61万2450円

計  (49.5歳):60万4032円

課長級ともなると、平均年齢は49.5歳にまであがります。そのため合計の平均額も60万4032円にまであがりました。

ボーナスを考慮しない場合、事務係員の年収は約405万円、事務課長の年収は約725万円ということになります。

ボーナスがある会社ではこれ以上の年収が平均ということになりますね。ただし冒頭でお伝えした通り、事務職にも様々な種類があります。

貿易事務などは一般的に給与が高くなっているため、こうした給与が平均を引き上げている可能性はあります。

日本全体の平均給与はいくらか

最後に国税庁の資料から、日本全体の給与所得者の平均を年齢別に見てみましょう。

出所:国税庁「令和2年分 民間給与実態調査統計」

20~24歳:260万円

25~29歳:362万円

30~34歳:400万円

35~39歳:437万円

40~44歳:470万円

45~49歳:498万円

50~54歳:514万円

55~59歳:518万円

60~64歳:415万円

こちらには非正規雇用の社員も含まれるため、一概に比較することは難しいです。しかし平均年収を客観的に知ることは、今後のキャリアを考える上で何らかのヒントとなるでしょう。

年収アップを目指して

「事務職を辞めたい」と思う時はどんな時なのかを見ていきました。ひとことに「事務職」といっても、会社によってその内容はさまざまで、誰でもできる仕事ではありません。

しかし「楽な仕事と思われている」「評価されない」などの不満を抱えていることがわかりました。

また事務職に就く方の平均的な給与事情もわかりました。

平均値は一部の大きな値に引っ張られることもあるため、必ずしも実情を表しているとは言い切れません。

しかし今後のキャリアを考える上で、平均値が1つの参考になるのも事実です。もし年収アップを目指すのであれば、同じ分野でキャリアを積みたいのか、まったく違う分野にチャレンジしたいのかでも変わります。

必要なスキルや資格を見極め、また社内の評価制度もしっかり理解しながら、今後のキャリアと向き合いたいですね。

参考資料

PR TIMES 株式会社ビズヒッツ「事務職を辞めたいと思うときに関する意識調査」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000144.000041309.html)

人事院「民間給与の実態(令和3年職種別民間給与実態調査の結果)」表7(https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/minn/minnhp/minR03_index.html)

国税庁「令和2年分 民間給与実態調査統計」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/minkan.htm)

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