七五三を5月にするとお得?写真にかかるお金やコロナ禍で変わった行事のあり方
LIMO / 2022年5月20日 17時50分
七五三を5月にするとお得?写真にかかるお金やコロナ禍で変わった行事のあり方
今年対象となる子どもの年齢もチェック
子どものいる家庭では、成長を祝う行事が目白押しです。
お宮参りにお食い初め、初節句にハーフバースデー…そしてやってくるのが七五三ですよね。
一般的に七五三は11月に行われることが多いのですが、近年では行事ごとにも多様化の波が訪れ、あえて5月に行う方もいるのです。
なぜ5月に行うのでしょうか。そのメリットや判断ポイントについて考えてみましょう。
そもそも七五三とは何のための行事か
七五三とは子どもの成長を祝う行事の1つで、一般的に3歳、5歳、7歳という節目に行われます。
諸説ありますが、もともとは髪を伸ばし始める儀式(3歳)、袴を着用し始める儀式(5歳)、大人と同じ帯を締める儀式(7歳)という由来があります。
現代では神社へのお参りという風習だけが残り、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳でお祝いすることが多いですね。
また以前は数え年で行われていましたが、今は負担がないよう満年齢で行うことも少なくありません。
早生まれの子や年子のきょうだいなどでは、状況に合わせて柔軟に選んでいます。
ちなみに2022年に七五三をする対象となるのは、以下の西暦生まれです。
3歳:2019年生まれ(数えでするなら2020年生まれ)
5歳:2017年生まれ(同2018年生まれ)
7歳:2015年生まれ(同2016年生まれ)
七五三の行事を5月に行うメリットとは
本来は11月15日に行われてきた七五三ですが、現在ではその近くの土日にお参りすることが多いです。
さらには10~11月という秋口ではなく、5月に七五三を済ませてしまう家庭もいるのです。
その理由の1つが、写真撮影について。
七五三の写真を撮ろうとすると、5月には「超早割プラン」などが用意されることもあり、オトクに済ませることができるのです。
株式会社アスカネットが2021年に七五三の撮影をした20代~40代の男女に行ったアンケートによると、七五三を行う際に最も大切にしていることは「写真」と回答した人が半数以上にのぼりました(2022年1月26日公表)。
神社へのお参りがメインイベントではあるものの、実際に重視しているのは写真の人が多いということです。
また一生残る写真を残すために、「総額3万円~5万円」をかけた人は34.6%、「5万円~10万円」をかけた人は22.3%いました。
新型コロナウイルスを懸念して七五三のお参りを躊躇した人が53%もいたことから、お参りという行事よりも写真撮影メインと移行したのかもしれません。
こうした写真撮影を行うのは、主に写真スタジオです。スタジオではハイシーズンに高い料金設定がされることも多く、ここを回避することで総額を抑えられるメリットがあるのです。
また「写真撮影」を重視する現代において、お金以外にも「5月撮影」のメリットはあるようです。
5月に七五三を済ませるメリット
5月に七五三の撮影や行事を済ませるメリットは、写真料金以外にもあります。
子どもが日焼け前に写真を残せる
夏を迎えると、元気に外で遊ぶうちにみるみる日焼けしていくのが子どもあるあるです。
そのため、「日焼けする前に写真を撮っておきたい」と考える親が多いのです。
5月より早いとまだ肌寒い日もあるため、GWを終えたあたりから検討し始める家庭が多いです。
一生残る写真のために、ベストなコンディションを選んだ結果、5月は最適ということですね。
女の子は髪の毛が長いうちに写真を残せる
多くの保育園・幼稚園・小学校では、6月頃からプールが始まります。
プールの授業では帽子を着用することから、髪の毛を切るよう指導されるケースもあります。
女の子の場合は着物に合わせてヘアアレンジもしたいところですが、一旦髪を切ると秋には伸びていない可能性もあります。
こうした背景から、5月に七五三を済ませてしまう家庭も多いのです。6月には梅雨入りする地域もあるので、できれば早めに済ませておきたいところですね。
着物の種類が豊富
着物のレンタルと写真撮影がセットになったプランでは、ハイシーズンだと人気の柄の着物が残っていないことも多いです。
せっかくなら子どもが気に入る着物を着せてあげたいですよね。時期をずらせば、それだけ選択肢が増えやすくなります。
子どもの成長を祝う行事。家族がハッピーな形で迎えたい
行事にはなにかとしきたりがあるものですが、大事なのは「子どもの成長を祝う」という気持ちです。
写真に残しておけば、大きくなってから家族で思い出を語るきっかけにもなるので、ぜひ撮影はしておきたいですよね。
写真撮影プランでは着物とセットになったものが多いので、そのまま5月に神社のお参りも済ませてしまう家庭も多いです。
もちろん写真だけは前撮りしておいて、お参りは11月に行うのもいいでしょう。もしくはコロナ禍の中、オンラインで参拝や祈祷を行う神社も増えてきました。
大切なのは家族がハッピーな形でお祝いすることです。行事のタイミングに迷ったときは、ぜひ参考にしてみてください。
参考資料
株式会社アスカネット「コロナ禍2年目の七五三に関する意識調査2021」(https://www.asukanet.co.jp/contents/news/2022/20220126.html)
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