【私立と国公立】学費の相場はいくら？高校や大学の学費を徹底比較！

私立と国公立の学費の実態を大解剖

学費のことを考えたときに、私立の方が高いイメージはあるものの、実際に国公立の学校とどれくらい違うかわからないという人もいるでしょう。

両方の学費の相場を知っておけば、準備もしやすくなるものです。今回は学費について、国公立と私立の相場、違いを説明していきます。

お子さんの将来を考える参考にしてください。

１．【学費の相場】【私立と国公立】高校までの学費は

まずは幼稚園から高校までの学費を、公立と私立それぞれで見ていきます。参考にするのは、文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査」です。

【私立と国公立】幼稚園でかかる学費の相場

調査から計算すると、公立幼稚園と私立幼稚園の場合にかかる3年間の学費は、次のようになります。

公立幼稚園：67万941円

私立幼稚園：158万3748円

私立幼稚園に通うと、公立幼稚園の約2倍の学費がかかることになります。

幼稚園の場合、お住まいの地域に必ずしも公立幼稚園があるとは限りません。立地によっては、「私立しか選択肢がない」という場合も考えられます。通える範囲にどの幼稚園があるか調べておくと安心です。

【私立と国公立】小学校でかかる学費の相場

小学校6年間でかかる学費は次のとおりです。

公立小学校：192万7686円

私立小学校：959万2146円

比較すると、私立小学校の方が、公立小学校より学費が約5倍高くなります。

【私立と国公立】中学校でかかる学費の相場

中学校3年間でかかる学費は次のとおりです。

公立中学校：146万5191円

私立中学校：421万9299円

私立中学校のほうが公立中学校に比べて約3倍高くなることがわかります。

【私立と国公立】高校でかかる学費の相場

高校3年間でかかる学費は次のとおりです。

公立高校：137万2140円

私立高校：290万9733円

比較すると、私立高校が約2倍高くなります。文部科学省の「学校基本調査」によると、私立中学校に通うお子さんは、全体のうち約８％と発表されています。

しかし高校生になると、約34％のお子さんが私立高校に通っていることになっています。高校生になると、私立を選択する可能性が高くなることになりますので、あらかじめ想定しておくことをおすすめします。

幼稚園から高校まで、公立と私立それぞれの学費を見てきました。あらためて表で整理してみましょう。

参考：文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」

幼稚園からすべて公立に通わせた場合の学費は543万5958円、幼稚園からすべて私立に通わせた場合の学費は、1830万4926円になります。

２．私立大学と国公立大学との学費の違いは

大学の学費も、国公立大学と私立大学では大きく変わってきます。文部科学省の「国立私立大学の授業料の推移」、「令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額（定員1人あたり）」を参考に大学の学費を見ていきましょう。

なお、私立大学では文系と理系で学費が変わってきますので、注意してください。

参考：文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」
      「令和3年度私立大学入学者にかかる平均額（1人当たり）の調査」

私立大学理系の学費が高くなっています。国公立大学では、理系と文系の学費は基本的には変わりませんので、理系に進む場合はとくに、国公立大学と私立大学の学費の違いが大きくなります。

３．【私立と国公立】学費以外にも必要な費用がある

お子さんの教育に必要なお金は学費だけではありません。学費以外にも、お金がかかるものがあります。おもに次のものがあげられます。

【私立と国公立】学費以外の費用1. 交通費

自宅から学校まで距離がある場合、交通費が必要です。

【私立と国公立】学費以外の費用2. 生活費

進学によって自宅から離れ、一人暮らしを始める場合もあります。その場合、アパートなどの家賃が必要になってくるでしょう。家賃の相場は約5万円とされていますが、都市部の場合は高くなることが一般的です。また、家賃のほかにも、食費や光熱費が必要です。

【私立と国公立】学費以外の費用3. 生活準備

一人暮らしを始める場合は、準備のためのお金も必要です。アパートを借りるときには敷金・礼金が必要ですし、家電や家具も準備しなければなりません。

【私立と国公立】学費以外の費用4. 教科書、参考書代

勉強に使う教科書や参考書代も必要な費用として考えておきましょう。年間で数万円程度必要です。

【私立と国公立】お子さんの学費は早めの準備を

今回は、お子さんの学費について国公立と私立の違いを説明しました。国公立に通わせるか、私立に通わせるかは家庭の方針によっても変わってきます。また、お子さんの希望もあるでしょう。さまざまなパターンを想定して、早めに学費の準備を始めることをおすすめします。

参考資料

文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」（https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf）

文部科学省「学校基本調査」（https://www.mext.go.jp/content/20211222-mxt_chousa01-000019664-1.pdf）

文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」（https://www.mext.go.jp/content/20191225-mxt_sigakujo-000003337_5.pdf）

文部科学省「令和3年度私立大学入学者にかかる平均額（1人当たり）の調査」（https://www.mext.go.jp/content/20211224-mxt_sigakujo-000019681_1.pdf）