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47都道府県の「貯蓄額」ランキング!年収が高ければ貯蓄が多いわけではない傾向も

LIMO / 2022年5月25日 5時50分

47都道府県の「貯蓄額」ランキング!年収が高ければ貯蓄が多いわけではない傾向も

47都道府県の「貯蓄額」ランキング!年収が高ければ貯蓄が多いわけではない傾向も

貯蓄・年収トップの都道府県はどこか

食料品、日用品、電気代…値上げが相次ぐ今、生活費のやりくりを考える方も多いのではないでしょうか。

今後も続きそうな値上げに老後不安と、現代は貯蓄の大切さを痛感します。

ただ、貯蓄といっても住んでいる地域やご家庭の状況によって異なるもの。

日本各地で貯蓄や年収の傾向は異なるものです。

今回は47都道府県の平均貯蓄と平均年収を一気に見ていきましょう。

【47都道府県】貯蓄・年収のトップ10

今回は総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯))」を参考に、まずは平均貯蓄と平均年収のトップ10を確認します。

【47都道府県】平均貯蓄額トップ10

※( )内は平均年収

1位:東京2542万円(816万円)

2位:愛知2333万円(657万円)

3位:千葉2207万円(733万円)

4位:神奈川2163万円(690万円)

5位:徳島2098万円(613万円)

6位:奈良2047万円(642万円)

7位:埼玉2042万円(804万円)

8位:京都2012万円(597万円)

9位:富山1989万円(767万円)

10位:岐阜1955万円(701万円)

東日本が多く、西日本は5位の徳島、6位の奈良、8位の京都。

貯蓄額のトップ5に絞ると東京、千葉、神奈川と首都圏が多く見られました。ただトヨタのある愛知県や徳島もランクインしています。

次に平均年収のトップ10を確認します。

【47都道府県】平均年収トップ10

※( )内は平均貯蓄額

1位:東京816万円(2542万円)

2位:埼玉804万円(2042万円)

3位:富山767万円(1989万円)

4位:千葉733万円(2207万円)

5位:岐阜701万円(1955万円)

6位:山形698万円(1207万円)

7位:福岡695万円(1612万円)

8位:滋賀676万円1919万円)

9位:佐賀667万円(1396万円)

10位:三重659万円(1927万円)

こちらも東日本が多く、西日本では7位の福岡、8位の滋賀、9位の佐賀。

トップ5は首都圏が多くを占めますが、富山と岐阜もランクインしています。

【東日本】平均貯蓄額と年収もチェック

では実際に47都道府県すべてを見ていきましょう。まずは東日本からです。

【都道府県別】平均貯蓄額(平均年収)

全国平均1791万円(634万円)

北海道1389万円(589万円)

青森1013万円(461万円)

岩手1393万円(619万円)

宮城1767万円(588万円)

秋田1695万円(563万円)

山形1207万円(698万円)

福島1642万円(549万円)

茨城1785万円(602万円)

栃木1785万円(602万円)

群馬1693万円(625万円)

埼玉2042万円(804万円)

千葉2207万円(733万円)

東京2542万円(816万円)

神奈川2163万円(690万円)

新潟1467万円(602万円)

富山1989万円(767万円)

石川1457万円(633万円)

福井1750万円(587万円)

山梨1626万円(647万円)

長野1715万円(626万円)

岐阜1955万円(701万円)

静岡1842万円(645万円)

愛知2333万円(657万円)

三重1927万円(659万円)

首都圏である「東京、埼玉、千葉、神奈川」と「愛知」は平均貯蓄2000万円を超えています。

平均年収をみると800万円以上を超えるのは「東京」と「埼玉」。

「愛知」に関しては平均年収が657万円と全国平均のちょっと上ですが、貯蓄額はトップレベルとなっています。

東日本はほかに「富山1989万円」「岐阜1955万円」「三重1927万円」が高い結果となりました。

上記は二人以上世帯すべての平均となるので、想像していたよりも高く感じる方もいるでしょう。

【西日本】平均貯蓄額と年収もチェック

次に西日本を確認します。

都道府県別:平均貯蓄額(平均年収)

全国平均1791万円(634万円)

滋賀1919万円(676万円)

京都2012万円(597万円)

大阪1372万円(531万円)

兵庫1787万円(617万円)

奈良2047万円(642万円)

和歌山1568万円(528万円)

鳥取1765万円(658万円)

島根1606万円(650万円)

岡山1631万円(632万円)

広島1783万円(639万円)

山口1292万円(652万円)

徳島2098万円(613万円)

香川1662万円(629万円)

愛媛1190万円(622万円)

高知1135万円(578万円)

福岡1612万円(695万円)

佐賀1396万円(667万円)

長崎1350万円(546万円)

熊本1098万円(575万円)

大分1152万円(554万円)

宮崎1022万円(574万円)

鹿児島1260万円(542万円)

沖縄734万円(463万円)

西日本で貯蓄2000万円超は「徳島2098万円」「奈良2047万円」「京都2012万円」。このうち奈良以外は全国平均より年収が低くなっています。

年収が高いから必ずしも貯蓄が高いというわけではなく、そこには地域ならではの特徴もあると考えられます。

他に貯蓄が多いのは「滋賀1919万円」「兵庫1787万円」「広島1783万円」などでした。

東日本と比べて異なるのは、大阪は平均貯蓄額1372万円、平均年収531万円と、三大都市の一つである大阪が貯蓄・年収ともに平均より低い点です。

また、平均年収が東日本に比べて低い傾向にあります。

今のまま貯蓄を増やしていくために

47都道府県の貯蓄と年収をみてきましたが、必ずしも貯蓄に年収が直結するとは言えませんでした。実際には家庭の環境や相続資産も考えられるため、やはり家庭差が大きくなります。

ただ、今の状態でも貯蓄を増やしていくためには、自発的にお金について調べ、考える姿勢も大切といえます。

たとえば結婚や出産、育児、介護など、ご家庭の働き方や収入、かかるお金は変わるもの。

出典:金融庁「投資の基本」

そういったライフプランを想定しながら、長い目で見てマネープランを立てることは大切でしょう。

また、今はつみたてNISAやiDeCoのように、運用益が非課税になる制度もあります。

どちらも自分で金融商品を選び、毎月一定額を積み立てていくもの。長期間運用することで、利息に利息がつく「複利の効果」を期待します。

出典:金融庁「投資の基本」

リスクはもちろんありますが、投資対象や投資時期を分散させ、長期間かけることである程度リスクも抑えられます。

積立投資は時間をかけることが重要で、投資期間が長いと複利の効果も大きくなっていきます。このような特徴を理解して、貯蓄の一部に運用を組み入れるのも一つの工夫でしょう。

貯蓄を増やす方法は節約や副業、ポイ活などの他に資産運用もあります。さまざまな手段の中から、ご自身に合ったものをさがしていきましょう。

参考資料

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯))」(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20200&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1&tclass4val=0)

金融庁「投資の基本」(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html)

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