つみたてNISAとiDeCoを比較!始めてから後悔しないためのポイント3つ
LIMO / 2022年5月28日 6時15分
![つみたてNISAとiDeCoを比較!始めてから後悔しないためのポイント3つ](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_29876_0-small.jpg)
つみたてNISAとiDeCoを比較!始めてから後悔しないためのポイント3つ
資産形成の方法としてよく話題にあがる「つみたてNISA」と「iDeCo(イデコ)」は、どちらも税制メリットが受けられることから注目を集めていますが、「両者の制度の違いについてはよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。
また、実際に自分が始めようと思ったら、つみたてNISAとiDeCoのどちらが適しているのか、どんな点に気をつけて始めたらいいのか、気になりますよね。
そこで、つみたてNISAとiDeCoを始めてから後悔しないために、始める前に確認しておきたいポイントの中でも特に知っておいていただきたいことを3つ、解説したいと思います。
1. ポイント1:つみたてNISAとiDeCo、税制上のメリットに違いはあるの?
つみたてNISAもiDeCo(イデコ)も、個人の資産形成を促進するために国が作った制度なのですが、税制上のメリットに違いがあります。
早速見ていきましょう。
1.1 節税メリットはiDeCoに軍配
つみたてNISAで受けられる税制上のメリットは、運用益に対してのみです。
一方でiDeCoには、運用益の非課税を含め、次の3つの税制上のメリットがあります。
掛金が全額所得控除
運用益が非課税
受給時の控除(※)
(※)iDeCo は60歳以降に資産を引き出す時、一括で受け取る場合は「退職所得控除」、年金として受け取る場合は「公的年金等控除」を利用して控除枠の範囲内で非課税で引き出すことができます。
1.2 非課税枠の限度もつみたてNISAとiDeCoで違う
つみたてNISAの非課税投資枠は、新規投資額で毎年40万円が上限で、期間は最長20年間。
未使用分があっても翌年以降への繰り越しはできません。
iDeCo は非課税期間の縛りはありませんが、職業形態によって拠出できる金額が異なり、次のように分かれています。
1)自営業者等:68,000円/月
※国民年金基金の掛金、または国民年金の付加保険料を納付している場合は、それらを控除した額
2)厚生年金保険の被保険者のうち
厚生年金基金等の確定給付型の年金を実施している場合:12,000円/月
企業型DCのみを実施している場合:20,000円/月
企業型年金や厚生年金基金等の確定給付型の年金を実施していない場合(公務員、私学共済制度の加入者を除く):23,000円/月
公務員、私学共済制度の加入者:12,000円/月
3)専業主婦(夫)等:23,000円/月
4)国民年金任意加入被保険者:68,000円/月
※国民年金基金の掛金、または国民年金の付加保険料を納付している場合は、それらを控除した額
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/8/d/-/img_8ddfb6958126f9eb8634b960f188fbfe48322.jpg)
出所:金融庁 NISA特設ウェブサイト
2. ポイント2:自分の需要にマッチするのは、つみたてNISA?それともiDeCo?
つみたてNISAとiDeCo(イデコ)の節税効果について見てきましたが、自分に適している制度がどちらなのか考えるうえで、もう1つ大事な視点があります。
それは、運用資産の流動性の違いです。
つみたてNISAは、運用資産をいつでも解約して引き出すことができます。
しかし、iDeCoの場合は原則60歳まで引き出すことができません。
若いうちは特に、資産形成にまわせる資金が限られていて、「2、3万円捻出するのがやっと」という方も少なくないでしょう。
また、住宅購入や子育てなどの多額な出費を必要とするライフイベントや、病気などの不足の事態が発生することによって、資産の取り崩しを余儀なくされる事態も、ないとは言い切れません。
節税効果を求めるあまり資産形成にまわせる資金の全てを、引き出しに制限のかかるiDeCoに掛けてしまうとライフプランが崩れてしまいかねないので、ご自身のライフプランも踏まえて選択をしましょう。
これまでに解説したつみたてNISAとiDeCoの違いについては、下図から確認できるのであわせてご覧ください。
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/e/f/-/img_ef0ee7a5f5610601124d7cfecb4edf0543611.jpg)
出所:金融庁 NISA特設ウェブサイト
3. ポイント3:実はどちらを選ぶか悩まなくてもいい!つみたてNISAとiDeCoは併用できる
最後に、つみたてNISAとiDeCo(イデコ)はどちらか1つに絞らないといけないと思っている方もいますが、実は併用もできます。
ですからお互いのメリットを考慮して、「最低限キープできそうな金額をiDeCoで運用しつつ、あと数万円はつみたてNISAで運用する」というのも1つの手です。
4. まとめにかえて
いかがでしたでしょうか。
つみたてNISAとiDeCo(イデコ)は、どちらにしても掛ける時間が長いほど、受け取れるメリットも大きくなります。
基本的な違いをおさえたら、まずは少額でも良いので、早くから始めてみることが大切です。
参考資料
金融庁NISA特設ウェブサイト(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html)
厚生労働省ウェブサイト「iDeCoの概要」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/kyoshutsu/ideco.html)
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