1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

住宅ローンは金利相場との比較だけで選ばない!上乗せになる諸費用を全て解説

LIMO / 2022年5月29日 19時35分

住宅ローンは金利相場との比較だけで選ばない!上乗せになる諸費用を全て解説

住宅ローンは金利相場との比較だけで選ばない!上乗せになる諸費用を全て解説

住宅ローンの金利の相場や注意点とは

住宅ローンは金利が相場と比べて安いからといって、必ず返済額が少なくなるわけではありません。

住宅ローンを借りるときの諸費用の中には金利に上乗せになるものがあり、どれくらい返済額が増えるかをあらかじめ確かめておかないと、負担の大きな住宅ローンになりかねません。

今回は現在の住宅ローン金利の相場とともに、金利が上乗せになってしまう諸費用を詳しく解説します。

住宅ローン金利の相場、主要都市銀行から知る

下の表は主要都市銀行4行の、金利タイプごとの金利を調べたものです。

住宅ローンの金利タイプは、変動型と全期間固定型、固定期間選択型の3種類があります。変動型は返済中も金利が変動し、支払い額が変わる可能性があるタイプです。

全期間固定型は返済期間中の金利が固定され、返済額は変わりませんが金利は高めです。固定期間選択型は当初の5年や10年など金利が固定され、それ以降は変動型などを改めて選びます。

多くの方は金融機関や金利タイプごとの金利を、住宅ローン選びの大きな目安にすると思います。

しかし住宅ローンの諸費用の中には、この金利に上乗せして支払うものがあります。これを見逃していると「思ったよりも返済額が多くなってしまった」という事態もあり得るのです。

そのため次から紹介する2つの諸費用について、事前にしっかりと確かめておくことをおすすめします。

【住宅ローン】保証会社に支払う保証料、2つの支払方法

保証料とは、もし住宅ローンの支払いが厳しくなったときに、一時的に支払いを立て替えてくれる保証会社に支払う費用です。不測の事態の備えとして安心ですし、住宅ローンを借りる上で加入を必須としている金融機関もあります。

この保証料の支払い方法には「金利上乗せ」と「一括前払い」があり、金利上乗せでは住宅ローンの金利に0.2%上乗せするのが一般的です。0.2%を上乗せすると、3000万円借入、35年返済、1.5%のローン金利の場合、毎月2967円の増額になります。

それほど大きな違いに感じないかもしれませんが、後半で紹介する団体信用生命保険の特約料なども上乗せになれば、さらに返済額が増えてしまいます。

【住宅ローン】補償料は支払総額の違いに注意

保証料の支払いでもう一つ知っておきたいのは、「金利上乗せ」と「一括前払い」では最終的な支払額総額も異なる点です。

先ほどと同じ借入条件で、0.2%の上乗せを最後まで支払い続けると合計は106万4543円になります。一方の一括前払いは一般的な条件なら、保証料は61万8420円と金利上乗せよりも約40万円も安く済みます。

ただし一括前払いは保証料を手持ち金で用意することになるため、全体の資金計画によっては選択できないこともあるでしょう。しかし準備することが可能なら、毎月の返済額を減らせるだけでなくトータルの出費も抑えられるのです。

【住宅ローン】団体信用生命保険の特約料

住宅ローンの返済中に申し込み人が亡くなったり高度障害を負ったりしたときに、ローンの残債が一括返済されるのが団体信用生命保険です。

この団体信用生命保険には、対象をガンや8大疾病にも広げられる特約があり、この場合も金利が上乗せになります。

例えばみずほ銀行では、がんも対象とした保険は金利が0.2%上乗せになり、3000万円借入、35年返済、金利1.5%のローンなら、毎月の返済額が2967円増えます。

その他にも多くの金融機関で、ガンに加え脳卒中・急性心筋こうそく・高血圧疾患・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性すい炎の7つを加えた8大疾病を対象にした特約も用意されています。

例えば三井住友銀行なら0.3%が上乗せ金利になり、さきほどと同じ条件のローンなら4472円、返済額が増えます。

今やがんは生涯で2人に1人が罹患すると言われており、さらに7大疾病も加えると、年齢を重ねるごとに特約が気になってくる方も多いと思います。

いざ住宅ローンを申し込むときに上乗せするか迷ってしまうと、借入額や金利タイプを検討し直すことになりかねません。

住宅ローンは諸費用も確かめて選ぶ

ここまでお伝えした保証料と8大疾病の特約を金利に上乗せすると、合計で7430円が毎月の返済額に加わります。

元々ある程度ゆとりのある返済額で住宅ローンを計画しているなら、それほど大きな額に感じないかもしれません。しかしあまり余裕のない返済計画だと、この上乗せ額が負担になってしまう可能性があります。

また住宅ローンは非常に長い期間返済するため、金利の上乗せは最終的に大きな出費につながることもあります。

住宅ローンを選ぶときは金融機関のサイトに掲載されている金利だけでなく、諸費用の支払い方法もしっかり確かめた上で検討するようにしましょう。

参考資料

みずほ銀行「みずほ住宅ローン金利一覧」(https://www.mizuhobank.co.jp/retail/products/loan/housing/new_branch/plan/summary.html)

三井住友銀行「住宅ローン金利」(https://www.smbc.co.jp/kojin/jutaku_loan/kinri/)

りそな銀行「住宅ローン(概要・金利等)」(https://www.resonabank.co.jp/kojin/jutaku/?bank=rb_unite)

三菱UFJ銀行「住宅ローンの金利一覧」(https://www.bk.mufg.jp/kariru/jutaku/yuuguu/index.html)

りそな銀行「住宅ローンの手数料・諸費用」(https://www.resonabank.co.jp/kojin/jutaku/fee/?bank=rb_unite)

みずほ銀行「がん団信」(https://www.mizuhobank.co.jp/retail/products/loan/housing/customer/life_insurance/insurance_cancer.html)

三井住友銀行「8大疾病保障付住宅ローン」(https://www.smbc.co.jp/kojin/jutaku_loan/reason/shippei.html)

みずほ銀行「8大疾病補償プラスがんサポートプラン」(https://www.mizuhobank.co.jp/retail/products/loan/housing/customer/life_insurance/insurance_8.html#:~:text=%E7%94%9F%E6%B6%AF%E3%81%A6%E3%82%99%E3%81%8B%E3%82%99%E3%82%93%E3%81%AB%E7%BD%B9%E6%82%A3%E3%81%99%E3%82%8B%E7%A2%BA%E7%8E%87%E3%81%AF2%E4%BA%BA%E3%81%AB1%E4%BA%BA%20%E7%94%B7%E6%80%A762%25%E3%80%81%E5%A5%B3%E6%80%A747%25)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください