資産ゼロでもFIRE達成?副業を通じて2年で「月30万円の不労所得」を得る方法とは
LIMO / 2022年5月29日 11時10分
資産ゼロでもFIRE達成?副業を通じて2年で「月30万円の不労所得」を得る方法とは
もう5月も終わり。4月から新しい職場で働いてらっしゃる方は、今の労働環境に対する印象が固まりつつある頃でしょうか。
楽しく仕事できている人、毎日辛い思いをしている人、様々かと思います。辛い思いをされている方などは、例えば「FIRE」などに強い憧れを持つかもしれません。
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略称で、「経済的に自立し、早期にリタイアする」を意味します。平たく言えば、「早いうちから、仕事せずとも経済的に困らない状態になる」ことを指します。
FIREは基本的には株式や不動産といった投資資産から上がる収益を軸に語られることが多いですが、実は資産を持たずに、副業を活用することで達成する手もあるのです。
今回は、副業を通じて2年で「月30万円の不労所得」を得る方法についてご紹介します。
1. FIREを「月30万円の不労所得」と想定
経済的に満足できる月収は、個人の生活スタイルやもともとの経済状況によって様々かと思います。
「毎月15万円で生活できる!」という人もいれば、「毎月100万円は欲しい!」という人もいらっしゃるでしょう。
今回は、「日本人の平均年収は約400万円」ということを踏まえ、ざっくり「月30万円の不労所得」を作ることでFIRE達成と想定します。
2. FIREは一般的に「資産に投資する」ことが前提
ここで、FIREの一般論を振り返ります。
上記の通り、FIREは不労所得を得ることで達成されます。
具体例としては、株式の配当金や債券の利息、不動産の賃料収入などが挙げられます。
では、これらの収入で月30万円、年間360万円を達成するためには、どのくらいの金額の株式などを持つ必要があるのでしょうか。
各資産の年率の期待リターンを高いもの順に以下のように仮定します。
新興国株式:10.0%
先進国株式:7.0%
先進国高利回り社債:5.0%
新興国国債:5.0%
不動産投資信託(REIT):4.0%
世界投資適格社債:2.0%
先進国国債:0.5%
日本国債:0.2%
この場合、新興国株式のみで達成するためには3600万円分の資産が必要となります。
先進国高利回り社債であれば7200万円、REITであれば9000万円、日本国債であれば18億円という計算となります。
もちろん、期待リターンが高ければ高いほどリスクも高くなりますので、実績が上にも下にも大きくブレる可能性が高まります。
こうしてみると、投資でFIREを達成するためには最低でも数千万円規模の資産が必要となり、「道は遠いな・・・」と感じられるかもしれません。
しかし、副業を活用することで、不労所得ひと月30万円を達成できる可能性もあるのです。
3. 副業で工夫して「疑似FIRE」
皆さんは副業をしてみようか考えたことがありますでしょうか。
検索してみるとわかるのですが、副業では「ライティング」「ウェブページ制作」「映像制作」「営業代行」といったように多種多様な仕事があります。
一方、報酬体系にも、スポット収入(一時収入)やストック収入(継続収入)といったように種類があります。
今回着目したいのは、ストック収入型の営業代行です。
営業代行では、様々な会社の営業を請け負うことで、その会社の商材をセールスすることになります。
なかにはSaaSツールや電力小売、ETCカードなど、サービス利用が継続的な商材もあります。
そして、そういった商材の場合、顧客のサービス利用が続く限り、営業代行者に手数料収入が発生し続けるといった報酬体系もあります。
一例として、社名などの詳細を伏せた形で実際の募集案件をベースにシミュレーションしてみます。
ETCコーポレートカードに興味のある運送会社や物流会社を紹介するというケースで、代行者(紹介者)にはカードの利用が続く限り、毎月のETCカード利用総額×1%が紹介報酬として継続的に支払われるというものです。
この場合、報酬のイメージは以下のようになります。
1台当たりの月間利用金額:10万円
台数150台
月間利用総額:1500万円
→月間報酬15万円
目標の不労所得「月間30万円」のうち、半分が達成されることになります。
約13台のトラックを保有する会社を月1社紹介するペースで計算すると、だいたい2年で不労所得「月間30万円」が達成されます。
「労働の対価だから不労所得とは言えないじゃないか」「利用がストップしたら継続収入も途絶えるから、経済的に自立したとは言えないじゃないか」といったご指摘もありそうなので、厳密にはFIREとは言えないかもしれません。
しかし、稼働しない期間も収入が発生する仕組みであることは事実なので、「疑似FIRE」と言えないでしょうか。
今回ご紹介したような営業代行のケース以外にもストック収入が発生する副業はあるかもしれないので、もし興味があれば探してみるのもよいでしょう。
4. まとめにかえて
今回は「資産を持たざるFIRE」についてご紹介しました。
工夫次第で、FIREを達成する方法は様々あります。
参考になれば、幸いです。
参考資料
厚生労働省「副業・兼業」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html)
経済産業省「多様で柔軟な働き方」(http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/tayou/tayou.html)
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