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つみたてNISAやiDeCo「先に気づいておけば…」後悔あるある4選

LIMO / 2022年6月3日 5時20分

つみたてNISAやiDeCo「先に気づいておけば…」後悔あるある4選

つみたてNISAやiDeCo「先に気づいておけば…」後悔あるある4選

選び方やタイミングをプロが解説

通常の資産運用では運用益に20.315%の税金がかかりますが、これが非課税になる制度が「つみたてNISA」や「iDeCo」。

これから資産運用始めようと思っている方の中には、「つみたてNISAとiDeCoのどっちが良いのかな」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

つみたてNISAもiDeCoも長期間運用していく制度です。

今回はつみたてNISAやiDeCoをはじめる前に、「気付いておけば良かった」と後悔しがちなことをご紹介します。

「つみたてNISAとiDeCo」使い分けをすればよかった

つみたてNISAとiDeCoは、主に投資信託を活用した制度です。毎月一定金額を積み立てていきます。

つみたてNISAの非課税投資枠は毎年40万円です。一方、iDeCoは働く職場や働き方によって、月々の掛金上限額が異なります。

また、途中売却についても異なります。

つみたてNISAの非課税期間は20年間(非課税投資枠は20年間で最大800万円)ですが、途中で売却をすることも可能です。

対して、iDeCoは、原則60歳にならなければ受け取れません。年代にもよりますが、60歳まで原則引き出せないことを考えると、無理のない範囲で活用することが重要になるでしょう。

たとえばリストラや離婚、病気になったり働けなくなったりすることを考えると、お金を引き出す必要に迫られることもあります。

そういった可能性を踏まえ、「つみたてNISAは万が一のときでも売却できる資金・iDeCoは老後資金」と使い分けて、金融商品や積立金額を考えましょう。

家計の資産全体からとれるリスクを考えればよかった

資産運用を考えるとき、「なるべくリスクを抑えたい」と、特に初心者の方こそ安定的な金融商品を選びがちです。

一般的にはリスクは「値下がりすること」「元本が減ること」「損をすること」と思われがちですが、リスクには「リターンの振れ幅がある」も存在します。

将来大きく資産を増やしていきたいのであれば、選ぶ商品でリスクを過剰に抑えるのではなく、成長が期待できる資産を毎月買付し、タイミングの分散でリスクを抑えていくのも良いでしょう。

また、つみたてNISAやiDeCo以外に貯蓄を保有している方も多いでしょう。

ご家庭の貯蓄全体からみると、場合によってはリスクを抑えすぎた運用になっている場合もあります。

運用を考えるときはご家庭の貯蓄全体を見渡して、どれくらいのリスクが取れるかを考えましょう。

金融機関をきちんと選べばよかった

つみたてNISAやiDeCoは、証券会社や銀行などの金融機関で開設することが可能です。どこでも同じ金融商品を扱うわけではないので、事前に自分が投資したい商品を扱っているか確認しましょう。

下調べをしなければ、せっかく口座開設までしたのに買いたい商品がないなんてことにも。

また、たとえばつみたてNISAへの投資でポイントが付与されたり、ポイントを利用して投資できるなど、各社さまざまなサービスを行っています。

一度はじめれば長期間利用することになるので、投資をはじめる金融機関はしっかり比較して選びましょう。

売却タイミングを考えておけばよかった

はじめるのは意外と簡単でも、多くの方が悩むのが終わり方、つまり売却時期です。

つみたてNISAの非課税期間は20年間。つみたてNISAは非課税期間終了後もそのまま保有できますが、課税口座にうつれば課税対象になります。

非課税期間の終了後には、非課税期間満了時の価格から値上がりした分が運用益になります。

例えば40万円で投資をし、非課税期間満了時には20万円、その5年後に30万円になって売却した場合、損失になると思いますか?利益になると思いますか?

実は、この場合は非課税期間満了時の価格の20万円で買い取ったという判断になるため、30万円で売却した場合は、10万円の利益になってしまいます。

非課税期間満了時の資産価格によっては、余分な税金がかかることを知っておく必要がありそうです。

また、非課税期間満了時までに非課税で売却したいと考える場合、つみたてNISAの場合は年度ごとの管理が必要になります。


例え同じ商品で運用したとしても購入した年数分の管理が必要です。その管理がご自身でできるかどうかも考える必要がありそうです。

iDeCoについても、現時点では原則60歳までのつみたてが可能で、75歳まで運用可能です。

ただし、制度上は75歳まで運用できても、ご自身のライフプランに合った売却タイミングかどうかも考える必要があります。

年齢によっては、iDeCoの方が売却までの期間が長い方もいるので、その点についても把握しておくべきでしょう。

基本的にはつみたてNISAとiDeCoは長期間積み立てるものです。

つみたてNISAなら、万が一のことがあれば売却するのもタイミングの一つです。それ以外に、自分なりの売却のタイミングを考えておきましょう。

「つみたてNISAやiDeCo」始める前に考えておくべきこと

つみたてNISAとiDeCoはいずれも魅力的な制度ではあります。

一方で、知らないと後悔する注意点もあるため、事前にしっかり調べてご自身に合ったプランで始めると良いでしょう。

参考資料

金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20220225.html)

金融庁「つみたてNISAの概要」(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html)

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