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【健康格差】「富裕層は長生き」は本当か。富裕層の健康習慣4つとは

LIMO / 2022年6月6日 14時50分

【健康格差】「富裕層は長生き」は本当か。富裕層の健康習慣4つとは

【健康格差】「富裕層は長生き」は本当か。富裕層の健康習慣4つとは

健康と収入や貯蓄の関係とは

新型コロナウィルスの流行などにより、健康管理への意識が高まっている方も多いのではないでしょうか。

実は「健康な体と収入や貯蓄などのお金」には関係性があります。

富裕層と呼ばれるお金がある方々は、普段どんなことに気を付けながら生活をしているのか、健康習慣についてチェックしていきましょう。

「健康格差」とは?

みなさんは「健康格差」という言葉を聞いたことがありますか。

所得格差、地域格差などさまざまな格差がありますが、健康格差は家庭の収入や労働環境などにより、人の健康状態や寿命に違いが生まれてくるというものです。

一般的に定期的に健康診断に行き、適切な運動や食事をして、高度な医療機関にかかることができる人は健康な体を維持することができます。

一方で、労働時間が長く厳しい環境の中で働き、健康診断などに行かず、また高度な医療行為を受けることができない方は、病気になったり、長生きできない可能性が高くなってしまいます。

このように、住んでいる環境や収入によって、大きく健康や寿命が左右されてしまうことを健康格差と言います。

「健康と収入」はどれくらい関係するのか

残念ですが、実際に健康格差は存在します。

貧しい発展途上国と日本やアメリカなどの先進国を比較しても、労働環境や食事、医療機関には大きな違いがあり、健康に大きな影響を与えるのは一目瞭然です。

さらに、同じ先進国内であっても健康格差は存在します。所得が高い人と、そうではない人の寿命を比べると、所得が高い人の方が寿命が長いというイギリスの調査結果もあります。

そして、この研究結果によると、健康格差は拡大傾向が見られました。

裕福層と貧困層の寿命を比べると、女性の場合2001年は6.1歳の違いがありましたが、2016年には7.9歳も寿命が違いました。所得格差により、約8年間も寿命が違い、その違いは拡大している傾向が見られたのです。

日本では、野村総合研究所が2020年10月~11月に、全国の企業のオーナー経営者(主要株主かつ代表者)を対象に行った「NRI富裕層アンケート調査」では、コロナ禍に健康への関心が高まったという富裕層も増えています。

出典:NRI「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」

 

富裕層の健康習慣4つ

お金によって、健康な体や寿命に影響があるのは分かりましたが、富裕層でなくても、健康の維持のためにできることがたくさんあります。

富裕層の健康習慣をチェックしながら、今すぐ真似できるポイントを見つけていきましょう。

富裕層の健康習慣1.健康チェックを行う

年に1回の健康診断や人間ドックは、健康維持には必須です。会社の健康保険組合などを活用すれば、無料もしくはオプション検査をつけても、低価格で健康チェックを行うことができます。女性の場合は、子宮がんや乳がんなどの女性のかかりやすい病気についても、定期的に検診を受けましょう。

<富裕層の場合は、こんな検査も>

体の状態をくまなくチェックすることができる「PET」や、脳を詳しく検査する「脳ドック」などは健康保険が使えないケースが多く、1回10万円前後することもあります。お金に余裕がある方や気になる症状がある方は、これらの検査内容について、医療機関に相談してみましょう。

富裕層の健康習慣2.適切な食習慣と運動習慣と睡眠

塩分や脂質に気を使い、バランスよく食べることは、健康の第一歩です。お酒の量も適切にし、煙草を吸わないことも大切です。激しい運動でなくても良いので、定期的に体を動かす習慣を身につけましょう。また、夜更かしをせず、しっかりと睡眠を取るように心がけましょう。

<富裕層の場合、こんな工夫も>

お金に余裕がある方の場合、ジムに通ったり、パーソナルトレーナーをつけて運動をする方もいます。また、良質な睡眠をとるために、自分にあう枕をオーダーメイドで作ったり、体に合う高品質なマットレスを使っている人もいます。

富裕層の健康習慣3.労働環境を整える

どんな仕事でも、働き過ぎはNGです。毎日の労働時間を適切に管理し、休憩をとりながら、仕事を行いましょう。最近では、リモートワークを行うことができるケースも増えてきています。オフィスに行く日と、在宅勤務をする日をバランスよく組み合わせることにより、ワークライフバランスを整えることができます。

<富裕層の場合、こんな工夫も>

職種や業務内容によって大きく異なりますが、一般的に収入が高い人は時給が高い仕事をしているケースが多いです。自分の月収を労働時間で除して、自分の時給を計算してみましょう。できるだけ時給が高い仕事を行うために、業務の効率化を図ることができないか、工夫することも大切です。

富裕層の健康習慣4.ストレス発散

日々の仕事や人間関係など、私たちはいつもストレスを感じながら生活しています。上手にストレスを発散させることは、私たちの健康には欠かせないポイントです。ジョギングをする、好きな料理を作る、友達と話す、好きなテレビや映画を見る、ゆっくりお風呂に入るなど、自分に合ったストレス発散方法を見つけて、実践していきましょう。

<富裕層の場合、こんな趣味も>

所得が高い方の場合、自由に使うことができるレジャー費用も多くあります。頻繁に旅行に出かけたり、趣味の車を買ってドライブしたり、ブランドものの洋服を買ったりしている人もいるかもしれません。自分の好きな趣味に、お金をかけて徹底的に取り組んでいる人もいるでしょう。

一方で、富裕層の方でも、家でのんびりテレビを見るのが好きな人もいるし、ただ公園を散歩をするのが好きな人もいます。使うことができるレジャー費用については、富裕層世帯とそうではない世帯に違いがありますが、お金の使い方よりも、自分が心から楽しめるものに取り組むことが最も効果的です。

ストレス発散は、お金をかけなくても簡単に行うことができるでしょう。

まとめにかえて

お金と健康には大きな関係がありますが、富裕層でなくても、自分の健康のために取り組むことができるポイントはたくさんあります。

今回ご紹介した内容を参考にしながら、今から実践できる健康習慣について、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

参考記事

THE LANCET PUBLIC HEALTH Contributions of diseases and injuries to widening life expectancy inequalities in England from 2001 to 2016: a population-based analysis of vital registration data(https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667(18)30214-7/fulltext)

NRI「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」(https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2020/cc/1221_1)

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