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40~50代「おひとりさま」の貯蓄額は平均いくらか。貯蓄の「格差」と資産を増やすコツ

LIMO / 2022年6月10日 19時35分

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40~50代「おひとりさま」の貯蓄額は平均いくらか。貯蓄の「格差」と資産を増やすコツ

40~50代の貯蓄の平均・中央値を探る

皆さんは、「おひとりさま」という言葉を聞いてどのようなイメージを持たれますか。

ひとりで生活する時間が長くなると、自分の生活ペースというのが確立して「おひとりさま」の生活が快適という方も多いと思います。

しかし、一部ニュースなどでは「収入が低すぎて結婚できない」という内容もたびたび報道されていますよね。「好きでおひとりさまでいる」のか。それとも「経済的な理由でおひとりさま」なのか。

今回は、おひとりさまのお財布事情について見ていきながら、おひとりさま生活の実態に迫っていきたいと思います。

40代おひとりさまの平均貯蓄額は?

最初に、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和3年調査結果」を参考に、40代おひとりさまの貯蓄額を見ていきたいと思います。

40歳代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

金融資産非保有:35.7%

100万円未満:13.4%

100~200万円未満:7.2%

200~300万円未満:4.7%

300~400万円未満:3.1%

400~500万円未満:2.8%

500~700万円:4.7%

700~1000万円未満:5.0%

1000~1500万円未満:6.1%

1500~2000万円未満:4.5%

2000~3000万円未満:3.9%

3000万円以上:5.9%

無回答:3.1%

平均値:818万円
中央値:92万円

平均値は、一部の極端に大きな数値に引っ張られ実態より数値が大きくなりがちです。

一方、中央値は数値を小さい順に並べてちょうど真ん中にくる数値を指すため、より実態に近い数値と言えます。

自身の参考にするのであれば、中央値を参考にされると良いでしょう。

今回の結果で見ると、40代の貯蓄の中央値は92万円です。40代といえば、会社でいえば勤続年数もそれなりに長くなって給与もあがり役職につく人もでてくる年代です。

その40代で貯蓄が92万円ほどというのは、かなり不安になる数字ですよね。また、貯蓄を全く保有していないという世帯も全体の3割以上を占めており、40代のおひとりさまのお財布事情はかなり厳しそうです。

50代おひとりさまの平均貯蓄額は?

つづいて、先ほどの金融広報中央委員会の同調査をもとに50代おひとりさまの貯蓄額を見ていきましょう。結果は以下のとおりです。

50歳代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

金融資産非保有:35.7%

100万円未満:7.8%

100~200万円未満:6.8%

200~300万円未満:2.5%

300~400万円未満:5.0%

400~500万円未満:3.1%

500~700万円:6.2%

700~1000万円未満:7.1%

1000~1500万円未満:5.3%

1500~2000万円未満:5.9%

2000~3000万円未満:5.9%

3000万円以上:7.1%

無回答:1.6%

平均値:1067万円
中央値:130万円

貯蓄の中央値は130万円で、貯蓄を全く保有していない世帯の割合は35.7%を占めています。

50代といえば、老後の年金生活も間近に迫っている年代ですが、貯蓄が全くない状態で老後の年金生活を迎える50代のおひとりさまは少なくないと言えるでしょう。

40~50代おひとりさま、貯蓄ができないのはなぜか

ここまで、40代50代の貯蓄事情について詳しく見てきました。

その結果、40代50代ともにおひとりさま世帯の貯蓄事情は2.5~3人に1人が貯蓄を全く保有していないという非常にシビアなものでした。

では、40代50代のおひとりさまの貯蓄の壁は何なのでしょう。

ひとつ考えられる事は、「就職氷河期」ではないでしょうか。「就職氷河期」とは、バブル崩壊を機に1993~2004年におこった就職難のことです。

不景気を理由に多くの企業が新卒採用を見送り、大学を卒業しても就職をできなかったという若者が多くあらわれました。その結果、派遣など非正規雇用として働かざるをえなくなったという背景があります。

その後、新卒採用率は回復してきましたが当時就職難で正規雇用で就職できなかった人たちが未だに非正規で働いていたり、派遣切りなどにあい生活が厳しいというニュースもたびたび目にします。

すべての40代50代がそういう状況下にいるという訳ではありませんが、40代50代のおひとりさまの貯蓄事情が厳しい事情にはそういった要因もあるのではないでしょうか。

40~50代になるまで少しでも貯蓄を増やすために

今回は40~50代のおひとりさまの貯蓄事情について見てきました。今の時代、「自分のペースで好きなように生活できる」という理由で「おひとりさま」というライフスタイルを選択される方も多いです。

しかし、「好きなように生活する」にはそれだけ貯蓄も準備しておく必要があります。

今の生活から貯金が厳しいという方でも一度、家計の見直しをしてみてはいかがでしょうか。意外と削れる生活費があって、生活に余裕ができることもあるでしょう。

参考資料

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査(令和3年)」(https://www.google.com/url?q=https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2021/&sa=D&source=docs&ust=1654317302486549&usg=AOvVaw3Nwm_OvIe1lm276Y7_z80v)

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