日産ノート「e-POWER」で有名なハイブリッドカー!燃費の評価やライバル2車との違いも解説
LIMO / 2022年6月22日 11時50分
日産ノート「e-POWER」で有名なハイブリッドカー!燃費の評価やライバル2車との違いも解説
2021年日本カーオブザイヤー!ノートの特徴や評判はどうか?燃費も徹底解説!
日産の数ある車の中でもベストセラーで有名なのがコンパクトカーのノートです。
2020年に登場した現行型ノートは、ガソリンエンジン仕様を無くし、日産独自のシリーズハイブリッドシステムである「e-POWER」を搭載したパワートレインや、高級仕様のノートオーラのラインナップなどを行い、2021年日本カーオブザイヤーを受賞しています。
ノートの特徴であるシリーズハイブリッドシステムのe-POWERの特徴は、エンジンは発電のみを行い、モーターだけで駆動する方式。モーター駆動の特徴であるレスポンスの良さや、走行時の静粛性の高く、最も効率が良いエンジンの回転数で発電を行うことで、市街地走行での燃費の良さを謳っています。
e-POWERを採用した日産ノートの燃費とは
e-POWERを搭載している日産ノートで気になることと言えば燃費でしょう。
現在、日本国内での自動車の燃費表示はWLTCモードが使われています。市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間や配分で構成した国際的な走行モード。
WLTCモードの前に使われていた10・15モードや、JC08モードと比較して、使用する環境に合った燃費の比較がしやすいという利点があります。
ノートの燃費はSグレードで、WLTC総合モードでリッターあたり28.4キロ、市街地モードでリッターあたり28キロ、郊外モードでリッターあたり30.7キロ、高速道路モードでリッターあたり27.2キロとなっています。
数字だけを見ると、ノートの燃費は非常に良く見えますが、実際はどうでしょうか。そこで、他社のノートのライバル車を見てみましょう。
ここでは、ライバルのトヨタ アクア、ホンダ フィットe:HEVの2車種を取り上げてみたいと思います。
日産ノートの燃費をトヨタ アクアと比較!
トヨタ アクアは、2011年に初代モデルが登場したコンパクトタイプのハイブリッドカー。
プリウスよりも低価格で乗れるトヨタのハイブリッドカーとして一躍人気となり、2021年に登場した2代目は、初代のデザインをブラッシュアップしたデザインに、トヨタ独自のハイブリッドシステムである「THS2」を採用。
エンジン効率の低い場面ではエンジンを停止しモーターのみで走行し、エンジン効率の高い場面では発電しながら走行するというエンジンとモーターの良い取り所を目指しています。
アクアの燃費はXグレードで、WLTC総合モードでリッターあたり34.6キロ、市街地モードでリッターあたり35.4キロ、郊外モードリッターあたり35.4キロ、高速道路モードでリッターあたり32.6キロです。
日産ノートの燃費「ホンダ フィットe:HEV」と比較!
もうひとつのライバルがホンダ フィットe:HEV。
2001年に初代が登場したフィットは、コンパクトカーながら広い室内空間を持つコンパクトカーとして大ヒット。2020年に登場した4代目は、流行の迫力を重視したスタイリングではなく初代フィットを連想させるシンプルでクリーンなエクステリアで知られています。
e:HEVは日産のe-POWERや、トヨタのTHS2とは違い、通常はモーターで走行し、エンジンは発電担当を行い、エンジンでの走行は高速での巡航時のみに限定するハイブリッドシステム。
モーターとエンジンの両方を駆動するTHS2との違いは、基本的にはモーターで走行を行い、モーターでの走行が不利な部分だけはエンジンを使用します。
フィットe:HEVの燃費はBASICグレードで、WLTC総合モードでリッターあたり29.4キロ、市街地モードでリッターあたり30.2キロ、郊外モードリッターあたり32.4キロ、高速道路モードでリッターあたり27.4キロとなっています。
日産ノートの燃費「オーナー」の評価は
日産ノートのカタログ値の燃費は、トヨタ アクアやホンダ フィットe:HEVと比較すると、特段優れているわけではないという結果でした。
これは、エンジンの力をすべて電気に変換し、モーターで駆動するため、変換時のロスが大きく他のハイブリッドシステムと比較して効率が悪くなるため。これは、e-POWERに限らずシリーズハイブリッドの欠点と言われています。
他社のハイブリッドシステムと比較して燃費は良いとは言えない中、多くの人にe-POWERが支持されています。ノート e-POWERのオーナーの声を読み解くと、従来のハイブリッド車には無いモーター駆動が支持されているようです。
モーター駆動の利点と言えば、低回転からトルクが出るため加速が良い、追い越しでのレスポンスの良さなどが支持されています。このような走りは現在でも電気自動車で実現可能ですが、電気自動車はバッテリーの充電時間や航続距離の問題があります。
また、大容量のバッテリーを搭載し、従来のハイブリッド車よりも電気のみで走行できる航続距離が長いプラグインハイブリッド車は車体価格が高い等の問題があります。
e-POWERのようなシリーズハイブリッド車は、電気自動車やプラグインハイブリッド車と比較すると価格も比較的安いため、気軽にモーター駆動を体験することができます。
自動車は、家に次ぐ高額商品のため、例え実用車であっても選ばれるための嗜好性が必要です。
日産 ノートは他社のハイブリッドシステムと比較して、決してカタログ値の燃費性能は高いというわけではありませんが、モーター駆動が気軽に体験できる嗜好性に、実用性や燃費性能とのバランスが取れているため支持されていると言えるでしょう。
参考資料
日産自動車ニュースルーム 新型「ノート」を発表(https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-f94c5652c64be4da8411eff58c0849c3-201124-01-j)
日産:ノート [ NOTE ] コンパクトカー Webカタログ トップ(https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note.html)
トヨタ グローバルニュースルーム 新型アクアを発売(https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/35550666.html)
Honda ニュースリリース 新型「FIT」を発売(https://www.honda.co.jp/news_image/index.php?release_no=4200213-fit&from=newslink_btn)
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