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生命保険の新契約、男性割合が「増加」傾向。定期保険を選ぶ男性は女性の「1.5倍」

LIMO / 2022年7月23日 19時50分

生命保険の新契約、男性割合が「増加」傾向。定期保険を選ぶ男性は女性の「1.5倍」

生命保険の新契約、男性割合が「増加」傾向。定期保険を選ぶ男性は女性の「1.5倍」

新型コロナウイルスの感染拡大の勢いが再度強まる中、同ウイルスなどの感染症と診断された場合に保険金を受け取れる「コロナ保険」に興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

コロナ禍をきっかけに、保険業界・保険商品もまた変わりつつあります。

そこで今回は、一般社団法人生命保険協会「2021年版 生命保険の動向」のデータをもとに、国内の生命保険の実態について振り返っていきます。

生命保険の契約動向

同調査によると、2020年度の生命保険の新規契約件数(契約転換制度による転換後契約の件数を含む)は1702万件と、前年度比▲18.2%減となりました。

また、新規契約高(転換による純増加金額を含む)は44兆1290億円(同▲11.2%減)となりました。

出所:一般社団法人生命保険協会「2021年版 生命保険の動向」

出所:一般社団法人生命保険協会「2021年版 生命保険の動向」

以下、2016年度から2020年度までの各データです。

個人保険の新契約件数の推移

2016年度:1559万件

2017年度:1404万件

2018年度:1563万件

2019年度:1371万件

2020年度:1135万件

個人保険の新契約高の推移

2016年度:73兆円

2017年度:62兆円

2018年度:70兆円

2019年度:53兆円

2020年度:46兆円

近年、新契約件数・新契約高はそろって減少傾向にあり、この動向について生命保険協会は「新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う対面販売の休止」が主な原因という見解を示しています。

生命保険の新契約の男女別動向

次に、生命保険の新契約について、男女別の動向を見てみましょう。

出所:一般社団法人生命保険協会「2021年版 生命保険の動向」

生命保険新契約の男女比較(2016年度)

男性:49.8%

女性:50.2%

生命保険新契約の男女比較(2017年度)

男性:49.9%

女性:50.1%

生命保険新契約の男女比較(2018年度)

男性:50.8%

女性:49.2%

生命保険新契約の男女比較(2019年度)

男性:51.9%

女性:48.1%

生命保険新契約の男女比較(2020年度)

男性:52.2%

女性:47.8%

2016年度では女性の方が多かったですが、2020年度では男性の方が多くなるなど、緩やかにではありますが男性の比率が増加傾向にあります。

なお、新契約の保険種類別構成比で男女を比較すると、以下のようになりました。

出所:一般社団法人生命保険協会「2021年版 生命保険の動向」

新契約の保険種類別構成比(男性)

終身保険:13.1%

定期保険:20.0%

養老保険:3.2%

その他:63.7%

新契約の保険種類別構成比(女性)

終身保険:15.9%

定期保険:12.9%

養老保険:2.0%

その他:69.1%

終身保険の比率は女性の方が僅差で多いですが、定期保険の比率については男性の方が約7%ポイント近く多い結果となりました。

まとめにかえて

以上、生命保険の契約動向について振り返ってきました。

コロナ禍をきっかけに、生命保険の考え方を見直している方もいらっしゃるかもしれません。

生命保険の契約は個々によって適切なものを選ぶ必要がありますが、世の中の動向を把握することも役に立ちます。

ぜひ、参考にしてみてください。

参考資料

一般社団法人生命保険協会「2021年版 生命保険の動向」(https://www.seiho.or.jp/data/statistics/trend/pdf/all_2021.pdf)

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