【ガーデニング】心当たりない?病害虫が発生する「3つの理由」被害を最小に抑える方法とは
LIMO / 2022年7月27日 9時45分
【ガーデニング】心当たりない?病害虫が発生する「3つの理由」被害を最小に抑える方法とは
植物を育てるときの困りごとといえば病気や害虫の発生。
病気や害虫の発生を完全に抑えるのは、なかなか難しいのですが対策をおこなうことで、ある程度軽減させることは可能です。
そこで今回は病害虫が発生する3つの理由と病害虫の発生を軽減させる方法を紹介します。さっそくみていきましょう。
病害虫が発生する「3つの理由」
病害虫が発生するのは3つの理由があります。
土に病害虫が潜んでいる
病害虫が発生しやすい環境になっている
病気に弱い品種を選んでいる
これらの要因が複雑に絡み合ってくると病害虫が発生しやすくなります。それぞれの理由について詳しくみていきましょう。
土に病害虫が潜んでいるため
一度使った土の中にはウィルスや虫の卵が潜んでいることがあります。そのため、根を虫に食べられてしまったり、カビなどのウィルスによって病気にかかってしまうことも。
植物を育てたあとの土は栄養分が偏っているため、土中の微生物がうまく働くことができない状況です。このような土の状態で植物を植えたとしても、その植物は微生物の力をうまく活用することができず、病気にかかりやすくなります。
また、同じ土に同じ植物を植えても病気になったりして、うまく育たない場合があります。これを「連作障害」といいます。上述のように土中の微生物のバランスが乱れたことにより起こりやすくなります。
病害虫が発生しやすい環境になっている
病気や害虫が発生しやすい環境は湿度が高い場所。日当たりが悪く、ジメジメしたところで発生しやすくなります。逆に過度に乾燥している場所でも虫が発生しやすくなります。ハダニなどは乾燥している環境を好んで発生します。
病害虫に弱い品種を選んでいる
虫が媒介して受粉を助けるように、虫と植物はつながりが深い関係といえます。とはいえ、植物のなかには品種改良などにより、もともと病気や虫に弱い品種も存在します。
一部のハーブなど、どのような土壌でも強健に育つ品種もあれば、繊細な種類のバラなどは生育環境が合わないと病気になってしまう品種もあります。
病害虫被害を最小に抑える方法
新しい土、消毒した土を使う
植物を植える土は清潔なものを使うのが病害虫を防ぐ上で大切なことです。新しく購入する土は殺菌されているため、病気や虫の心配がありません。
一度使った土を再び活用したい人は、しっかりと殺菌や消毒をして消失した栄養分を補ってから使用しましょう。真夏の強い日光を当てて土を消毒する「太陽熱消毒」などは、土の殺菌に効果的な方法です。
とはいえ、それで完全に消毒できたかどうかを判断するのは難しいところです。虫の発生が気になる人は新しく購入した土をオススメします。
太陽熱消毒とは?
真夏の暑い時期におこなう土の消毒方法。使用済みの土に潜んでいる害虫の卵やウィルスを死滅させる効果があります。家庭ではビニール袋を使った太陽熱消毒がやりやすいでしょう。
透明のビニール袋に雑草や枯れた茎や葉などを取り除いた土を入れます。
水をかけて湿らせます。
気温が高く直射日光が当たる場所に3週間程度放置します。
3週間経過したら、袋の口を開けて乾燥させます。土に腐葉土やもみ殻くん炭などを混ぜて土壌改良してから使用します。
植物が育ちやすい環境に整える
植物を病害虫から守るには植物が育ちやすい環境を整えてあげることが大切。日当たりや風通しがよい場所を選んで育てましょう。
植物の病気の多くは湿気が原因のカビから発生します。鉢同士の間隔を空け、風通しをよくしてジメジメした環境にしないことがポイントです。
植物の葉は土に触れないように気をつけましょう。土に潜むウィルスが雨による泥跳ねで葉に伝染します。場合によってはマルチングなどをおこなって、葉が土に触れないようにしましょう。
他にも、防虫ネットをかぶせたりして虫を直接的に防ぐ方法もあります。
病害虫に強い品種を選ぶ
美しい花を咲かせる繊細な植物などは病気に弱い場合があります。このような性質の植物を育てるときは、定期的な農薬の散布など、手間暇をかけた世話が必要になります。
上手に育てられるか自信がない場合は病害虫に強い、丈夫な品種を選ぶとよいでしょう。最近は野菜苗や花苗でも耐病性のある品種が続々と作出されています。これらは初心者の方にもオススメです。
まとめにかえて
花や野菜がまるごとダメになってしまうような病気や害虫はなるべく避けたいもの。人間にとっても負担のない方法で、病害虫から植物を上手に守るようにしましょう。
植物を元気に育てるには豊かな土であることがポイントになります。バランスのとれた土を使うことで病害虫の発生を減らすことができるので、土づくりは手間を惜しまないでおこなうのがオススメです。
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