子どもと「仕事の話」はしてる?親子の会話がキャリア教育の一歩にもなることも
LIMO / 2022年8月1日 11時50分
子どもと「仕事の話」はしてる?親子の会話がキャリア教育の一歩にもなることも
家庭で始めたいキャリア教育
普段、お子さんと仕事の話はしていますか。
忙しい日々の中では、なかなか仕事の内容など詳しいことについては話されない方もいるでしょう。
文部科学省は「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促すためのキャリア教育の推進・充実※」をすすめており、小学生から職業観や勤労観を育む学習プログラムがおこなわれているところもあります。
※文部科学省「キャリア教育とはなにか」より抜粋
お子さんと仕事の話をすることは、キャリア教育の一つになるかもしれませんね。
今回は株式会社アイデムが中学生の子供をもつ男女1200名に行った「親の子供に対するキャリア観とジェンダーに関する意識調査」(2022年7月8日公表)より、子どもと仕事の話をするご家庭の割合をみていきます。
子どもと仕事の話はしてる?いつも何を話してる?
同調査によると、普段子どもと話す内容は「学校・地域・近所のこと」が最も多く全体で66.0%
次いで「時事ニュース」(47.1%)、「仕事以外の1日の出来事」(42.8%)と続きます。
「仕事のポジティブなこと(成果・自慢など)」は17.1%、「仕事のネガティブなこと(愚痴・不満など)」は15.8%で、どちらとも女性が約2割と男性に比べて多い結果になりました。
子どもに仕事のどのような話をするかは難しいですが、まずはどんな仕事をしているかや面白さ、嬉しかったことや打ち込んでいることなどを話すと「仕事というもの」のイメージが付きやすいかもしれませんね。
ネガティブなことも、改善策や問題点を交えてはなすと印象が変わるかもしれません。
また、「お金のこと(家計・収入・小遣いなど)」を話すご家庭も27.0%でした。
親の仕事への興味や関心は、「持っていると思う(どちらかと言えば含む)」は「仕事の話をする」家庭では64.3%、「仕事の話をしない」家庭では42.1%となりました。
その差は22.2ポイント。
一口に「仕事」といっても、かつての私たちがそうであったように、具体的にはイメージできないものです。
「子どもにやりたいことを見つけてほしい」「子どもに合った職業に就いてほしい」と願うなら、家で仕事の話をするのは効果的でしょう。
「子どもに働く姿を見せたことがある」約4割
実際に子どもに働く姿を見せたことがある親は4割でした。
第一次産業が主流だった時代とは違い、会社で働くことが多い現代はなかなか子どもに働く姿を見せる機会はありません。
しかし最近ではテレワークも広がっていますし、職業によっては子どもに働く姿を見せるものもあるでしょう。
同調査では9割以上が親の働く姿を見せることは良いことだと思う(どちらかと言えばを含む)と答えています。
お子さんが小さいご家庭でのテレワークは大変なことも多く、なかなか余裕はもてないもの。ただ中高生になればテレワークなどで働く親のすがたを見ることは、子どもにとって一つの学びになるでしょう。
理系・文系や収入、労働時間…親が子どもの仕事に望むことは
子どもがどんな仕事に就くかは子ども自身が選ぶこと。とはいえ、希望を抱いてしまう方もいるでしょう。
みなさんどのようなことを望んでいるのでしょうか。
専攻については「理系に進んでほしい」の方が多く、計68.5%となっており理系人気がわかります。
「不安定でも、やりたい仕事に就いてほしい」(計39.1%)より、「安定した仕事に就いてほしい」の方が多く計60.9%。
労働時間や収入は「収入は少ないが、労働時間は短いまたは休みが多い仕事に就いてほしい」の方が多く計55.2%と、お子さんのこととなると安定や健康を願う方が多いようですね。
「ワーク・ライフ・バランス」については、「家庭や個人の生活を優先する働き方をしてほしい」方が計70.4%でした。
まとめにかえて
今の親世代が子どものころにはキャリア教育という考えがなく、仕事のイメージが湧きにくかったり、やりたいことがわからなかったりということもあったでしょう。
今はテレビやネット、動画など、さまざまな方法でも職業について知ることができる時代です。
仕事について、まずは親子で話してみるのもいいでしょう。
参考資料
文部科学省「キャリア教育とはなにか」(https://www.mext.go.jp/content/20220715-mxt_jidou01-000024019_01.pdf)
PRTIMES「【親の子供に対するキャリア観とジェンダーに関する意識調査】仕事の話をする家庭では、子供が親の仕事への興味・関心を持つ傾向~将来子供が結婚した際は「家事・育児や仕事は平等に行うべき」約7割~」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001229.000002663.html)
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