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優秀で堅実的。ゆとり世代の中堅社員が思う「最近の若手社員」とのギャップと共通点4つ

LIMO / 2022年8月7日 11時50分

優秀で堅実的。ゆとり世代の中堅社員が思う「最近の若手社員」とのギャップと共通点4つ

優秀で堅実的。ゆとり世代の中堅社員が思う「最近の若手社員」とのギャップと共通点4つ

学ぶことが多いZ世代の特徴とは

「Z世代」と言う言葉を聞いたことはありますか。

「Z世代」とは主に、1990年代半ば~2010年初頭にかけて生まれた世代のことを言います。

「Z世代」は日本が大きく変化していく過程で生まれ育った世代であるために、それまでの社員とは全く違う考え方を持っているとも言われており、「Z世代」への接し方に悩む先輩社員も少なくないようです。

出典:厚生労働省「世代ごとにみた働き方と企業における対応」

そこで今回は、ゆとり世代と呼ばれる30代以上の中堅社員に、いわゆるZ世代の「最近の若手社員」とのギャップと共通点について聞いてみました。

若手社員は落ち着いていて優秀

金融機関で働く30代Aさんは、「最近の若手社員はすごく冷静で、落ち着いて仕事をしている。そして、一度説明すると理解してくれる、比較的優秀な人が多いと感じる」と話します。

今の若手社員はいわゆる「Z世代」と呼ばれる1990年代半ば~2010年代に生まれた人達ですね。

「Z世代」はスマホネイティブ、SNSネイティブなどと言われるようにデジタルに強く、「モノ」よりも「コト」を重視する傾向にあると言われています。

「デジタルに強いので、学生時代にPCを使う機会が少なかったという子でもPCスキルを身に着けるのが早く、要領がいい。また、コロナ禍で入社したので在宅勤務の中、慣れない仕事をこなしてきたせいもあるのかもしれない。

コミュニケーション能力が高く、仕事に熱心な感じはないものの、一度やった仕事はそつなくこなすイメージ。自分でうまく仕事をコントロールして、プライベートともうまく両立している様子」とのこと。

この1〜2年はコロナ禍での入社で、入社した途端に在宅勤務もしくは在宅で研修と言う人も多かったでしょう。そんな彼らの適応能力の高さにAさんは驚いたのだそうです。

「自分が入社したばかりのときは慣れないPC操作に四苦八苦し、上司の指示にアワアワして常に緊張していた気がする。それに比べて今の若手社員は冷静で優秀だと感じた」と話していました。

若手社員はお金に堅実

IT企業に勤める30代Bさんは「若手社員の子たちはみんなすごく金銭感覚がしっかりしていて、将来のことまでよく考えて行動しているなと感心することがよくある」と話します。若手社員が入社して、すぐに給料の一部を投資に回しているという話を聞いてびっくりしたのだとか。

「新入社員たちと話していたら、初任給で『つみたてNISAをはじめました』という子がいた。その話を一緒に聞いていた別の新入社員も『つみたてNISAも気になっているが、まずはiDeCoだと思う』という話をしていた。

みんなちゃんとお金のこと考えているんだね、と言うと、インスタグラムやSNSで投資の解説をしている人がいて、そういう人たちの投稿を見ているから自然と興味が湧いたと言っていた。若いのに堅実でしっかりしていてびっくり!」とBさん。

さらに若手社員の中には、お弁当を作ってうまく節約している社員もいるのだそう。不景気な日本しか知らない若手社員世代が堅実になるのは当然かもしれませんね。

飲みニケーションは不要と思いつつも…

ここまでは若手社員と中堅社員のギャップをご紹介してきましたが、ここからは共通点についても紹介したいと思います。

金融機関で働く30代のCさんは「正直に言えば、コロナ禍で飲み会がなくなったのはラッキーだと思っていた。お酒に弱いのと、夜遅くまで起きているのが苦手で、上司の昔話をだらだら聞くだけの飲み会には正直参加したくなかった。

今の若手社員も『できれば早く家に帰って自分の好きなことをやりたい』と思っている様子。自分から飲み会が苦手だと話してみたら、似たような心境を語ってくれた」とのこと。

飲みニケーションについては賛否両論ではありますが、プライベートと仕事の両立を好むZ世代にとっては「早く家に帰って好きなことをしたい」というのが本音なのでしょう。ゆとり世代の中堅社員の中にも同様のことを思っている人も多いかもしれません。

しかし、「でも、上司に誘われると無碍に断れず…結局二人して苦笑いしながら飲み会に参加するのがオチ」とCさん。頭の中では「飲みニケーションは不要」と思いつつも、誘われるとなかなか断れないものですよね。

若ければ若いほど多様性に寛容

人材派遣業界で働く30代のDさんは「30代の自分たちも、それより上の年代と比較してかなり多様性に対して寛容になったが、今の若手社員はもっと多様性を重視している」と感じているのだそう。

Dさんが働く人材派遣の会社では、多様な生き方を希望する人たちに出会う機会も多く、社員として働くDさん自身もいろんな人の生き方を見て多様性とは何か?と考えることが多いと言います。

「ダイバーシティと言う言葉が広まったのは自分たちが就活している頃だったと記憶しているし、ダイバーシティを売りにしている企業も多かった。

でも、その頃のダイバーシティというのは『女性活躍』に偏っていたと今では思う。今の若い世代は、性別や年齢だけでなく、働くことへの優先順位も含めて趣味嗜好や本人のポリシーなどを非常に重視している。今の若い世代に学ぶことがとても多い」と話していました。

まとめにかえて

今回は、ゆとり世代の中堅社員が思う「最近の若手社員」とのギャップと共通点について話を聞いてみました。やはりそれぞれ生まれ育った時代の影響を大きく受けるものですね。

お互いにギャップを感じて戸惑うこともあるかもしれませんが、新しい考え方を取り込み、自分が変わるチャンスでもあります。前向きにとらえられるといいですね。

参考資料

厚生労働省「世代ごとにみた働き方と企業における対応」(https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/11/dl/02-3.pdf)

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