値上げの嵐に老後資金「お金の不安が消えない…」悩みを現実的に解消する4つのヒント
LIMO / 2022年8月10日 14時50分
値上げの嵐に老後資金「お金の不安が消えない…」悩みを現実的に解消する4つのヒント
今からとりたい具体的な対策
「老後のお金が足りなくなるかもしれない」という不安は、多くの人が抱えているでしょう。将来、自分にどんな未来が待ち受けているのか見えればいいのですが、実際にはそうはいかないので、将来への漠然とした不安を抱えることになってしまいますよね。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査2021年」 (二人以上世帯調査) によると、金融資産の保有目的は「老後の生活資金」が68.5%と最も高くなっています。
また、老後の生活を心配している人は77%でした(多少心配も含む)。
将来への危機感に対して金融資産を保有し、若いうちから備えようと考えている人が多いようですね。将来への不安の裏返しとも言えそうです。
また、最近では食料品をはじめとして電気代やガソリン代の値上げなどでお金の悩みが強まっている方も多いと思います。
そこで今回は、お金の不安を解消するためのヒントをご紹介したいと思います。
お金の不安解消のヒント1. 今後自分の身に起こりうるライフイベントを整理する
「お金の不安が消えない」という人は今後、自分の身にどういうことが起こりそうなのかということを整理してみると少し考え方が変わるはずです。
将来の自分に何が起こるかわからない状況にいると、ずっと漠然とした不安を抱えることになります。本当に自分の身に起こるかどうかは別として、比較的可能性が高そうなものをピックアップしてみましょう。
たとえば「結婚、それに伴う引っ越し、妊娠・出産、マイホームの購入、マイカーの購入・買い替え、給料の増加・減少、子どもの進学、親の介護、親の病気、相続、離婚、自分自身のケガや病気」など、考えはじめると色々と思いつくはずです。
これらのことをまず整理し、それらにどのくらいのお金がかかるのかを調べてみます。ネットで検索すると簡単に相場がわかるでしょう。これだけ書き出してみるだけでも、今後の人生において「いつまでに」「いくら」必要なのかが見えてくるはずです。
すでに経験している先人たちの知恵を借りるとより精度が上がります。たとえば、先に子どもを産んだ兄弟や友人がいたら「妊娠~出産までにどれくらいお金がかかった?」と聞いてみたら教えてくれるでしょう。
とにかく「不安」と嘆くよりも、まずは一つずつ冷静に整理してみることが不安解消への近道です。
お金の不安解消のヒント2. 用途ごとにわけて貯金する
ライフイベントを整理し、それぞれにかかるお金が見えてきたら、用途ごとにわけて貯金しましょう。
強い不安を感じない人はすべて同じ口座で貯金を管理してもいいですが、用途ごとにわけておくと、一つの目的に対して今の貯金の進捗がどのくらいなのかというのが非常にわかりやすくなります。
「あと2年後に挙式費用として200万円貯めたい」という状況で今手元に50万円あれば、残りは150万円。2年なので単純に割ると毎月6万2500円を貯めていく必要があります。
毎月6万円の貯金は苦しいということであれば、年2回のボーナス時期にそれぞれ20万円ずつ貯金すると決めれば、毎月貯めるお金は3万円ほどになります。
このように先のことが見通しやすいのも、用途ごとに分けて貯金するメリットです。この見通しが立たないことに対して不安を感じる人も少なくないので、まずは見通しを立てること、そして常に進捗がわかりやすい状況にしておくことで少し不安が解消するはずです。
お金の不安解消のヒント3. とりあえず貯金や投資を始めてみる
「将来のことが不安」と言う人の中にも、何も行動を起こさずに不安がる人も少なくありません。
将来への不安の中には、自分が何をすべきかが見えていないことのほかに、自分が何も行動を起こしていないことへの不安もあるはずです。将来に対して不安を感じているにもかかわらず、何も行動に移さないままでは不安が消えることはありません。
今後の人生において「いつまでに」「いくら」必要なのかがわかれば、次のステップに進むことができます。実際に口座を開設して、貯金や投資を始めてみましょう。
投資を始めるのであれば、投資信託や株式の積立ては初心者でもはじめやすいでしょう。投資においてはコストは徹底的に排除したほうがいいので、ネット証券を使って自分で積立の設定をしてみましょう。
最近ではそういった操作方法や設定手順についてもコンテンツや動画がたくさんアップされていますので、誰かの力を借りなくとも意外と簡単に行動に移すことができます。
不安だとオロオロする前に、まずは自分で手を動かしてみましょう。
お金の不安解消のヒント4. 「いざというとき」の備えについて調べてみる
それでもまだ不安が解消されない、というときには「いざというとき」の備え方について調べてみましょう。
たとえば、思いがけず失業したときや重篤な病に冒されたとき。もしくは離婚をしてしまったとき。
そんな「いざというとき」に自分はどんな手当を受けられるのか、その手当を受けるにはどのような手続きを踏むべきなのか、その際に注意すべきことはあるか。
また、どういう方法でそのときに背負うであろうダメージを軽減することができるのかなど、「いざというとき」が訪れる前に調べておくことで不安が軽減されることでしょう。
あわせて知っておきたいのが、世の中には自分から積極的に申請しないと受け取れない給付金や節税効果などがたくさんあることです。そういったお金のことを学ぶために、ファイナンシャルプランナーなどの金融系の資格を少し勉強してみるのもおすすめです。
お金に関しては「無知であること」がそのまま経済的な損失に繋がります。ファイナンシャルプランナーの3級で、知っておくべきことはほぼ知れるので、「お金のことが全くわからない」と感じている人はまず勉強してみることをおすすめします。
まとめにかえて
今回ご紹介したように、お金の不安を解消するためには具体的にライフプランや金額を確認したり、実際に行動を起こしたりすることが大切なポイントとなります。
値上げや老後と不安が多い今だからこそ、ご自身に必要な金額や貯蓄方法は把握しておきたいところ。
お盆休みなど、時間に余裕のある時に一つずつはじめてみてはいかがでしょうか。
参考資料
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2021年」 (二人以上世帯調査)(https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2021/pdf/yoronf21.pdf)
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