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「介護福祉士」になるには?平均年収やメリット、試験内容や合格率について解説

LIMO / 2022年8月24日 14時50分

「介護福祉士」になるには?平均年収やメリット、試験内容や合格率について解説

「介護福祉士」になるには?平均年収やメリット、試験内容や合格率について解説

介護福祉士になるメリットは3つ

人手不足が深刻化する介護業界。今後の介護業界を担う資格として期待されているのが「介護福祉士」です。

介護福祉士は、多くの介護系の資格の中で唯一の国家資格であり、現場で働く介護職の資格としては最上位の資格となります。

介護福祉士になるには、国家資格に合格して資格登録をする必要があります。

この記事では、介護福祉士の資格を持つメリットをはじめとして、資格を取得する方法と試験内容、資格取得者の平均給与・年収について解説していきます。

介護福祉士の資格を取得するメリット3選

介護の仕事は無資格・未経験からでも始めることができます。しかし、介護福祉士の資格を取得することで次のようなメリットが得られます。

介護福祉士のメリット1.収入が上がる

国家資格であるため、無資格者や他の介護系資格よりも基本給が高いなど給与面で優遇されたり、資格手当が付く場合があります。

介護福祉士のメリット2.キャリアアップにつながる

介護福祉士を持っていることで、現場のリーダーや管理職を目指すことができます。一般的な介護事業所では、管理職になる条件に介護福祉士資格があることを条件としているケースが少なくありません。

また、介護福祉士として実務経験を積むことで、認定介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)へのキャリアアップも目指せます。

介護福祉士のメリット3.就職・転職に有利

介護福祉士の資格をもつ人材の需要は増え続けています。

その理由の一つは、介護施設などでは介護福祉士を雇用すると国から補助金が交付されるため、積極的な採用を行っている施設が多いことがあげられます。

また、介護福祉士の資格は専門的な知識と技術を持っている証明となるため、即戦力になると期待され、就職や転職の際に有利に働きます。

「介護福祉士の受験資格」4つのルートとは?

介護福祉士の国家試験を受けるには、定められた受験資格を満たす必要があります。受験資格を得るには次の4つのルートがあります。

介護福祉士の受験資格1.養成施設ルート

国や都道府県が指定した養成施設において、介護福祉士として必要な知識と技能を修めて卒業した人が受験資格を得られます。

介護福祉士の受験資格2.実務経験ルート

介護現場で3年以上(従業期間3年以上、従事日数540日以上)の実務経験と「実務者研修」を修了した人。

介護現場で3年以上(従業期間3年以上、従事日数540日以上)の実務経験と「介護職員基礎研修」と「喀痰吸引等研修(3号研修を除く)」を修了したした人。

なお、介護福祉士の国家試験を受ける人の約9割がこの「実務経験ルート」で受験しています。

介護福祉士の受験資格3.福祉系高校ルート

福祉系高等学校(2009年度以降の入学者)において、定められた科目・単位を取得し卒業した人。

特例高等学校(専攻科を含む)において、定められた科目・単位を取得し卒業した後、9ヵ月以上(従業期間9ヵ月以上、従事日数135日以上)の実務経験をした人。

介護福祉士の受験資格4.経済連携協定(EPA)ルート

経済連携協定(EPA)介護福祉士候補者として来日し、3年以上(在職期間3年以上、実働日数540日以上)介護等の業務に従事した人は受験資格が得られます。

「介護福祉士」の試験内容と合格率

介護福祉士の国家試験は1年に1回行われています。

例年1月下旬に筆記試験、3月上旬に実技試験というスケジュールになっています。

ここでは、国家試験内容と合格率についてみていきましょう。

介護福祉士の試験内容

試験には筆記試験と実技試験があり、実技試験は必要な人のみが受験します。

筆記試験の内容は、4領域12科目と総合問題を合わせた13科目。出題形式は五肢択一のマークシート方式で、配点は1問1点の計125点満点です。

合格ラインは問題の総得点の60%をクリアしていることに加えて、試験科目のすべてで得点があることが要件となっています。

介護福祉士の合格率

下記は、直近3年間の介護福祉士試験の合格率です。

出典:厚生労働省「介護福祉士国家試験合格発表」をもとに筆者作成

ここ3年の合格率は70%前後であり、国家資格の中では高めの合格率と言えます。そのため、介護福祉士資格はしっかりと試験対策をしておけば取得しやすい資格と言えるでしょう。

介護福祉士の平均給与・年収はいくらか

次に介護福祉士の平均給与と年収をみていきましょう。

次の表は、厚生労働省が発表した介護職員の保有資格別の平均給与額です。

出典:厚生労働省:令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果 182ページ

介護福祉士の平均給与は月額32万8720円、年収に換算すると約394万円です。これは、処遇改善加算を算定している事業所で、手当や賞与を含めた月額を計算しています。

さらに、上記の表から介護福祉士の平均給与額と直接介護をする資格である「介護職員初任者研修」と「実務者研修」、無資格者である「保有資格なし」の平均給与額を比べてみましょう。

「介護職員初任者研修」では+2万8210円、「実務者研修」では+2万1390円、「無資格者」では+5万7460円の差があります。

これを年収、そして生涯年収で計算すると、介護福祉士の資格の有無によって得られる年収に大きな差があることがわかります。

まとめにかえて

キャリアアップや給与アップなど、資格を取得する価値が大いにある介護福祉士。

介護福祉士は未経験でも働きながら最短3年で取得を目指せます。

介護の仕事に興味のある人は、自分に合ったルートから資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

参考資料

公益財団法人 社会福祉振興・試験センター:介護福祉士国家試験(https://www.sssc.or.jp/kaigo/index.html)

厚生労働省:第32回介護福祉士国家試験合格発表(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10334.html)

厚生労働省:第33回介護福祉士国家試験合格発表(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_17324.html)

厚生労働省:第34回介護福祉士国家試験合格発表(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24090.html)

厚生労働省:令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/21/dl/r03kekka.pdf#page=190)

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