夏休み明け「子どものSOSサイン」を文科大臣が紹介。SNSでも相談可、子どもが相談しやすい環境作りを
LIMO / 2022年8月26日 14時50分
![夏休み明け「子どものSOSサイン」を文科大臣が紹介。SNSでも相談可、子どもが相談しやすい環境作りを](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_32168_0-small.jpg)
夏休み明け「子どものSOSサイン」を文科大臣が紹介。SNSでも相談可、子どもが相談しやすい環境作りを
2022年8月22日公表の文科大臣のメッセージ「~不安や悩みがあったら話してみよう~」とは
夏休みも終わり、2学期がはじまるご家庭も多いのではないでしょうか。
久しぶりの学校にお子さんが行きたくないようすを見せたり、いつもより疲れているすがたを目にする方も多いかもしれませんね。
大人でさえ、1カ月以上休んで職場へ行けば緊張や疲れを感じるもの。子どもであれば尚更のことでしょう。
特に大人とは違い、子どもは家庭と学校だけがその子の世界となりやすく、逃げ場もないもの。これから長い2学期がはじまると考えると、憂鬱に感じてしまう子も少なくありません。
長期休業明けには子どもの自殺者数が増加傾向にあるといわれていますが、文部科学省の永岡桂子大臣はメッセージ「~不安や悩みがあったら話してみよう~」を2022年8月22日に公表しました。
不安や悩みは「誰か」に相談を。SNSでの相談も可能
文部科学省の永岡桂子大臣が公表したメッセージは以下の通り。
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/9/c/-/img_9c03294d1fa42a87f54571f496768458274012.png)
出典:文部科学省「文部科学大臣メッセージ「~不安や悩みがあったら話してみよう~」」
上記には悩みや不安は誰にでもあること、一人でかかえこまず、家族が先生、学校のスクールカウンセラー、友達など誰でも良いので話すことをすすめています。
また、どうしても周りの人に話しづらいときには、電話やメール、ネットで相談できる窓口もあると紹介されています。
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/c/8/-/img_c8210211f374244e5519380c6132b719146259.png)
出典:文部科学省「子供のSOS相談窓口」
24時間子供SOSダイヤル(通話料無料)
0120-0-78310
文部科学省の「子供のSOS相談窓口(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm)」では電話のほか、SNS、また子ども本人が相談できる窓口も紹介されています。
親が気づける「子どものSOSサイン」とは
文部科学省は保護者や学校関係者に向けて、子どもにあらわれるサインも紹介しています。
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/b/9/-/img_b9e991bf72c5668cbaab63bc19b8f271299253.png)
出典:文部科学省「文部科学大臣メッセージ「~不安や悩みがあったら話してみよう~」」
子どもにあらわれるサイン
これまでに関心のあった事柄に対して興味を失う
成績が急に落ちる
注意が集中できなくなる
身だしなみを気にしなくなる
健康管理や自己管理がおろそかになる
不眠、食欲不振、体重減少などのさまざまな身体の不調を訴える
上記のような変化が見られたら、一度ゆっくり時間をとり、じっくりお子さんと話してみるといいでしょう。
親はつい「学校には行かねば」と義務感や焦りが湧いてしまいがちですが、親世代の子ども時代とは違い、現代ではさまざまな考え方があります。
見方を変えたり、さまざまな人に話を聞いてみたり、長い目で見たりすることで、「しなければならない」ことは実は少ないことにも気付くでしょう。
上記だけでなく、「なんとなくいつもとは違うな」といったささいな変化でも感じるのであれば、子どもが悩みを抱えているのかもしれないと考えたいところです。
「相談できない子が多い」前提で、相談しやすい環境作りを
文部科学省はお子さんに誰でも良いので相談することを推奨しており、大切なことである一方で、相談できない子が多いのも事実でしょう。
小さな子でも相談することを恥ずかしく思ったり、親を心配させたくないという気持ちから相談できなかったりする子は多いものです。
また、「学校に行かなければならない」「みんなと同じようにしなければならない」「勉強を頑張らなければならない」といった考えは特に日本では根強く残っており、その空気を感じて相談すること自体を躊躇する子も多いと考えられます。
気持ちの問題にあわせて、どのように相談したら良いのか、うまく言葉で表現できない子も少なくありません。私たちが子どもの頃を思い出すと、身に覚えがあるかもしれませんね。
ただ、不安や悩みを子どもひとりで解決するには困難なことが多いものです。すぐには解決できなくても、誰かに話を聞いてもらえるだけでもほっとしますよね。
親としては子どものささいなサインを見ておくのとともに、子どもが相談しやすい環境作りを考えたいところ。
たとえばお風呂の中でなら悩みを話してくれるというように、その子ならではの相談しやすい相手や環境、時間帯、タイミングはあるものです。
習い事や塾、地域の集まりなどでさまざまな人との触れ合いを増やし、親だけでなく家庭外で子どもが相談しやすい相手を見つけられるのもいいですね。
スクールカウンセラーは子どもだけでも相談できますから、普段から親子ともに相談し慣れておくのもいいでしょう。
また、SNSでも相談できることについて、子ども自身が知っておくことも重要です。
大人でも誰かに相談するのは勇気がいるものですから、そのハードルを下げるための環境作りを考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
文部科学省「文部科学大臣メッセージ「~不安や悩みがあったら話してみよう~」」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/mext_00003.html)
文部科学省「子供のSOSの相談窓口」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm)
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