50歳代から考える「定年後の働き方」60歳代以降の仕事のために今からすべき準備とは?
LIMO / 2022年8月29日 14時50分
50歳代から考える「定年後の働き方」60歳代以降の仕事のために今からすべき準備とは?
65歳以上で働く割合は約3割
現在日本は世界トップの長寿国です。ただ平均寿命が高いだけではなく、健康で元気に毎日生活することができる年齢(健康寿命)が延びており、定年退職後も、元気なお年寄りが増えています。
では、実際に65歳を超えてからも働く人はどのくらいいるのでしょうか。また、定年後にイキイキ働くためにはどんな準備をしたら良いのでしょうか。
今回はより長く元気に仕事を続けるために、50歳代から準備できるポイントをご紹介します。
【65歳以上】定年後に働いている人の割合を男女別にチェック
内閣府が発表している「令和4年版高齢社会白書」によると、年齢別・男女別に65歳以上で仕事をしている人の割合は、以下の通りとなっています(この仕事には自営農林漁業、自営商工サービス業、会社または団体の役員、フルタイム、パートタイムや臨時の仕事が含まれています)。
【65歳以上】収入を伴う仕事をしている人の割合
65~74歳
男性:50.7%
女性:33.0%
75歳以上
男性:25.1%
女性:8.1%
全体では日本の65歳以上の人のうち、30.1%の人が収入の伴う仕事をしています。特に、65~74歳の男性は半分以上の人が収入を伴う仕事をしています。75歳を過ぎてからも、男性は4人に1人が働き続けていることが分かります。
また、男性に比べ女性の方が働いている人の割合は低い傾向が見られますが、それでも、65~74歳の女性のうち、3人に1人は仕事をしていることが分かります。
【定年後の仕事】早めに準備を始めるメリットとは?
65歳を過ぎてからも働きたいと考えている方の場合、50歳代など早めのうちから準備をするのがおすすめです。定年退職後の仕事に事前に備えておくと、どんなメリットがあるのか解説します。
定年後の仕事を早めに準備するメリット
退職後の仕事がスムーズに決まる
収入が途切れずに、仕事を始めることができる
定年退職まで今の会社にいるよりも、50歳代で転職したほうが良いケースもある
定年退職後の仕事を予め探しておくと、再雇用や転職活動をスムーズに行うことができます。退職後にすぐに仕事を始めることができれば、収入が途切れません。
定年退職後は給与が減ってしまうケースも多いですが、それでも定期的に一定の収入を得ることができると、経済的に安定した生活を送ることができるでしょう。
また、仕事によっては定年退職まで今の会社にいるよりも、50歳代で転職したほうが良いケースもあります。一般的には定年まで勤め上げると満額の退職金を受け取ることができますが、50歳代で早期退職しても、満額近い退職金を受け取れる会社もあります。
また、65歳になってから再就職先を探すよりも、50歳代の方が仕事の選択肢の幅も広く、前々から挑戦してみたかった会社などで仕事が見つけられるかもしれません。
50歳代になったら、65歳の定年退職後の生活をイメージして、早めにキャリアプランの検討をするのがおすすめです。
50歳代では定年後の仕事のためにどんな準備が必要?
では、具体的にどのように定年後の仕事を探したらよいのか、ご紹介します。
50歳代からはじめたい準備
会社に再雇用制度があるか調べる
退職後に仕事をしている先輩に話を聞いてみる
友人や同僚に、退職後も働きたいことや、仕事を紹介してほしい旨を伝えておく
新しい仕事にチャレンジする場合、必要なスキルを身に付ける
まずは、定年退職後にどんな風に仕事をしたいか考えてみましょう。今の職場でそのまま働きたいのか、それとも別の会社で働きたいのか、また今までやったことのない仕事に挑戦してみたいのかなどを検討します。
今の職場で働きたい場合は、会社に再雇用制度があるか調べたり、すでに再雇用制度を利用している先輩に話を聞いてみると、よりイメージがしやすいでしょう。勤務日数や勤務時間、もらえる給与なども具体的にリサーチしてみましょう。
一方、今の会社に再雇用制度がなかったり、別の会社で働きたいと考えている人は、より事前準備が必要になります。
65歳以上の場合には就職サイトなどに紹介されていないこともあるので、自分の人脈を使ったり、個別に会社を探したりして、どんな仕事があるのかリサーチしてみましょう。
さらにメールやワードなどパソコンの基本的なスキルを身に着けておくと、仕事の幅も広がります。50歳代の場合、まだ新しいことを学ぶ時間やパワーがある方も多いので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
まとめにかえて
定年退職後も働き続けると、一定の収入を得たり、生活にメリハリが生まれたりと、さまざまなメリットがあります。
より充実した老後の生活を送るためには、楽しく仕事を続けるのがおすすめです。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、早めに定年退職後のキャリアについて検討し、準備をはじめてみましょう。
参考資料
内閣府 令和4年版高齢社会白書(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/zenbun/04pdf_index.html)
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