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【介護施設】特別養護老人ホームとは?月額費用や入居条件、入居に向いている人も解説

LIMO / 2022年8月31日 14時50分

【介護施設】特別養護老人ホームとは?月額費用や入居条件、入居に向いている人も解説

【介護施設】特別養護老人ホームとは?月額費用や入居条件、入居に向いている人も解説

特養のメリット・デメリットと月額費用の内訳とは

「特別養護老人ホームってどんな施設だろう?」「入居条件や費用、どんな人が入居する施設なのか知りたい」と思っている方もいるでしょう。

特別養護老人ホーム(特養)は、常に介護を必要とする高齢者を受け入れる公的な介護施設です。

この記事では、特別養護老人ホームの特徴をはじめとして入居条件と費用、特養のメリット・デメリットについて解説します。

最後に特養入居に向いている人についても紹介しているので参考にしてみてください。

特別養護老人ホーム(特養)とは?特徴や入居条件を解説

特別養護老人ホームは、要介護3以上の常に介護が必要な方の入所を受け入れ、24時間体制で入浴や食事などの日常生活上の支援や機能訓練などのサービスを提供しています。

公的な介護保険施設の1つで「介護老人福祉施設」とも呼ばれます。

特別養護老人ホームの特徴

公的施設である特別養護老人ホーム。施設の運営には公費が当てられているため、安い費用で利用できることが特徴です。

そのため、人気が高く入居できるまでの待機期間が長くなることもあります。

また、特別養護老人ホームは「生活の場」としての施設であるため、特別な医療ケアが必要とならない限り長く住み続けることができます。看取りケアを実施している施設も多く「終の棲家」としての役割も担っています。

特別養護老人ホームの入居条件

特別養護老人ホームに入居できるのは、原則「要介護3以上」の方となっています。

ただし、要介護1・2の方でやむを得ない事情がある方は、入居できる場合があります。

特別養護老人ホームの費用

特別養護老人ホームが安い費用で入居できる理由の1つに、有料老人ホームなどのような「入居一時金」がかからないことがあげられます。

また、毎月支払う決められた費用(月額費用)についても安く抑えられています。

特別養護老人ホーム月額費用の内訳

特別養護老人ホームで必要となる月額費用の内訳は以下の通りです。

施設サービス費

居住費(賃料)・食費

日常生活費

特別養護老人ホーム月額費用1.施設サービス費

施設サービス費とは、施設で受ける介護サービスにかかる費用のことです。介護保険の対象であり、所得に応じて1〜3割の自己負担が必要です。

施設サービス費は介護度と部屋のタイプによって金額が異なり、介護度が高いほど高額となっています。

施設サービス費用(自己負担1割、30日で換算)

出典:厚生労働省「介護報酬の算定構造 介護サービス」をもとに筆者作成

特別養護老人ホーム月額費用2.居住費(賃料)・食費

特別養護老人ホームの家賃である「居住費」と「食費」の月額費用は施設と利用者の契約によって決められます。

ただし、国が水準となる金額(基準費用額)を定めているため、高額な費用を求められることはありません。

なお、居住費は部屋のタイプによって大きく異なっているため、契約時には確認が必要です。

【居住費・食費】(30日で換算)

出典:東大阪市の料金表を参考に筆者作成

特別養護老人ホーム月額費用3.日常生活費

日常生活費とは「理美容代・レクリエーション費・被服費」などにかかる費用のことです。これらは全て実費となります。

ただし、オムツ代や尿取りパットの代金は施設側が負担するため、別途支払う必要はありません。

なお、特別養護老人ホームを利用する所得の低い方や1カ月の利用料が高額になった方については、負担を軽減する制度が設けられています。

制度の条件や金額は市町村ごとに異なっていますので、詳しくはお住まいの市町村窓口やホームページでご確認ください。

特別養護老人ホームのメリット・デメリット

特別養護老人ホームに入居する場合のメリット・デメリットについてまとめました。

特別養護老人ホームのメリット

費用が安く抑えられる

寝たきりや看取りケアの人が入居できる

24時間体制で介護が受けられる

原則、終身で入居できる

特別養護老人ホームのデメリット

入居条件が要介護3以上の人に限られる

入居できるまで数カ月〜数年かかる

医療依存度が高くなると退所となる

特別養護老人ホームが向いている人は?

ここまで、特別養護老人ホームについて解説してきました。では、結局のところどのような人が特養の入居に向いているのでしょうか。

特別養護老人ホームが向いている人1. 入居費用を抑えたい人

繰り返しますが、特別養護老人ホームは公的施設のため、安い費用で利用できます。そのため、入居費用を抑えたい人や所得の低い人に向いています。

特別養護老人ホームが向いている人2. 身体状態が安定している人

特別養護老人ホームは、生活の場であり充分な医療体制が整えられていません。そのため、身体状態が安定していて、高度な医療ケアを必要としない人が向いています。

特別養護老人ホームが向いている人3. 終身で入居したい人

特養は入居中に介護度が上がっても住み続けられる施設です。

看取りケアを実施している施設も多く、終身で入居したい人に向いています。

まとめにかえて

今回は特別養護老人ホームについて解説しました。介護施設の特徴や入居条件、費用などは施設の種類によってさまざまです。

親の介護は突然始まる場合もありますので、いざという時に備えて介護施設について把握しておくことは重要です。

また、今は在宅介護をしている人も、将来的に施設入居を考えているのであれば早いうちから情報収集をして理想の施設を見つけておきましょう。

参考資料

厚生労働省 介護サービス情報公表システム「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」(https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group14.html)

厚生労働省「介護報酬の算定構造 介護サービス」(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000728262.pdf)

東大阪市「介護サービスの利用者負担」(https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000002387.html)

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