2022年の「十五夜」は9月10日!お月見の日にぴったりな食べ物とは?由来も確認
LIMO / 2022年9月3日 14時50分
2022年の「十五夜」は9月10日!お月見の日にぴったりな食べ物とは?由来も確認
十五夜や十三夜の「お月見の日」に味わいたい食べ物も紹介
暑さも少しずつやわらぎ、もうすぐ十五夜ですね。
日本における十五夜は、諸説ありますが平安時代に伝来して以来、多くの人たちから親しまれています。
滋賀県にある石山寺では紫式部が十五夜の名月を眺めたといわれていますし 、江戸時代の浮世絵師である歌川国輝が描いた「江戸名所 高輪の月見」(1843~47年頃)には満月を愛でる女性たちや月見だんごが描かれています。
忙しない日々を過ごす現代人にとって月をゆったりと愛でる時間は、心を休めるためにも必要な時間といえるかもしれませんね。
本記事ではお月見の歴史やお月見の食べ物を由来とともに解説します。あわせて、お月見の日に味わいたい食べ物をみていきましょう。
2022年の「十五夜」と「十三夜」はいつ?
まずは2022年の十五夜と、十五夜についで月が美しいといわれる十三夜の日にちを確認しましょう。
十五夜と十三夜は旧暦に基づいており、毎年変わります。
十五夜は旧暦の8月15日で、2022年の十五夜は「9月10日(土曜日)」です。
また、十三夜は旧暦の9月13日で、2022年は「10月8日(土曜日)」です。
では、それぞれの由来や意味を確認していきます。
日本の「十五夜」は平安時代が起源!?
お月見とは旧暦8月15日の「十五夜」を一般的にさします。月は古くから観賞の対象で、十五夜は「一年で月が最もきれいに見える夜」です。
諸説ありますが、平安時代、貴族たちは十五夜に月を愛でる催しを開いていたという話もあります。当時は池で舟遊びをして歌を詠んだり、月を盃や池に映して鑑賞したりしていたといわれています。
江戸時代になると、十五夜の月の鑑賞は武士や一般の人々の間にも広まり、多くの日本人にとって馴染み深い行事となりました。
十五夜は秋の収穫時期に重なるため、人々は日頃の収穫に感謝し、新米で作っただんごや里芋などを月にお供えしたといいます。
十五夜に次いで月が美しい「十三夜」は日本特有の行事
十五夜は中国が起源ですが、十五夜に次いで月が美しい「十三夜」は日本で生まれたと言われています。
十三夜は旧暦の9月13日にあたる日で、十五夜から約1カ月後に巡ってきます。
十三夜は「後の月見」ともいわれており、十五夜の次に美しい月を愛でることができます。
また、十三夜は栗や大豆の収穫時期と重なるため、人々にとって十五夜と同様に収穫を祝う日でもあります。
十五夜と十三夜のどちらか一方しかお月見をしないことは、「片月見(かたつきみ)」や「片見月(かたみづき)」とされ好まれていないようです。
十五夜と十三夜の食べ物を由来とともに紹介
せっかくのお月見ですから、それにちなんだものを食べながらゆっくり月を眺めたいですよね。
お月見と古くからかかわる食べ物について由来とともに紹介します。
月見だんご
月見だんごとは、月にお供えするだんごです。十五夜にちなみ15個のだんごが盛られることが多いですが、月の数と同じ12個の地域もあります(旧暦で閏月のある年は13個)。
また、月見だんごと一緒にススキがお供えされることも多いです。稲穂に見立てられるススキには、米の豊作を願う人々の思いが込められています。
里芋
十五夜は「芋名月」とも呼ばれているように、芋類の収穫を祝う行事でもあります。
十五夜にはだんごとあわせて、収穫した里芋を煮ころがしにしてお供えします。
栗、豆
十三夜は栗や豆(大豆など)の収穫の時期と重なります。
十三夜には収穫した栗や豆もよくお供えされます。
十五夜と十三夜で味わいたい食べ物を紹介
一人で月を愛でながらゆったりとお酒を嗜むのも、家族とにぎやかに過ごすのもすばらしい過ごし方でしょう。
以下、お月見の日に味わいたいおすすめの食べ物を紹介します。
月見そば・月見うどん
かけそばやかけうどんに卵を割り入れると、卵黄が満月のようになり、卵白は月にかかる雲のように見えます。
9月に入ると夜間は比較的涼しいため、あたたかいそばやうどんを食べるとほっとするはずです。
月見とろろ
月見とろろとはすりおろした山芋に卵を割り入れた料理です。味付けは醤油やめんつゆ、砂糖などを混ぜてお好みに合わせてアレンジしてみてください。
雲のようなとろろの上にのった卵黄は満月のよう。見た目にも華やかですので、食卓を彩る一品になります。
けんちん汁
野菜がたっぷりと入ったけんちん汁は収穫を祝し、感謝するお月見の日にピッタリの一品です。
季節の野菜をたっぷりと味わいながら、食や収穫に感謝してみてはいかがでしょうか。
まとめにかえて
お月見は日本において古くから人々に親しまれてきました。
平安時代の貴族にとって十五夜は月を愛でながら味わい深い夜を過ごす日でした。また、江戸時代以降、一般の人たちの間で日頃の収穫を祝う日としても広がりました。
今年の十五夜は9月10日、十三夜は10月8日です。
月を眺めながらおいしい食事をいただき、ゆったりとした一時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
クレア「親子でまなぶ季節行事とマナーの基本[A2] 」
斎藤孝「1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365」
石山寺「秋月祭」(https://www.ishiyamadera.or.jp/guide/event/shugetsusai)
港区立郷土歴史館デジタルミュージアム「江戸名所 高輪の月見」(http://jmapps.ne.jp/minatokyodo/det.html?data_id=44)
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