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【お悩み別】どの「介護施設」を選べばいい?7つのケースでおすすめの施設と特徴をケアマネジャーが解説

LIMO / 2022年9月7日 14時50分

【お悩み別】どの「介護施設」を選べばいい?7つのケースでおすすめの施設と特徴をケアマネジャーが解説

【お悩み別】どの「介護施設」を選べばいい?7つのケースでおすすめの施設と特徴をケアマネジャーが解説

サ高住や老健、特養など向いている施設を紹介

介護施設に入居するきっかけやタイミングは、ご本人やご家族の状況によってさまざまです。

元気なうちから施設に入って安心して過ごしたいという方や、家族の介護負担が増えたため施設入居の検討を始める人もいるでしょう。

しかし、さまざまな種類がある介護施設の中から「どの施設を選べばいいの?」「どうやって自分に合った施設を決めればいいの?」と疑問に思うのではないでしょうか。

そこで今回は、ケアマネジャーである筆者がどの施設がどのような人におすすめなのか「お悩み別(事例別)」に介護施設の種類と特徴をご紹介していきます。

介護施設(老人ホーム)の種類

介護施設(老人ホーム)にはどのような種類があるのでしょうか。

「介護が必要な方」と「介護が不要な方、介護度が軽い方」に分けると以下の通りです。

介護が必要な方向けの介護施設

特別養護老人ホーム

介護老人保健施設

介護医療院

介護付き有料老人ホーム

住宅型有料老人ホーム

グループホーム

介護が不要な方、介護度が軽い方向けの介護施設

サービス付き高齢者向け住宅

健康型有料老人ホーム

シニア向け分譲マンション

軽費老人ホーム

ケアハウス

養護老人ホーム

では、お悩み別に確認していきましょう。

【お悩み別】おすすめの介護施設を7つにわけて紹介

ここでは、事例別でおすすめの介護施設(老人ホーム)をご紹介していきます。

各施設の特徴や入居条件、料金の目安なども参考にしてください。

なお、料金については入居する方の所得や介護度、各施設などによって異なりますので、参考程度にご覧ください。

ケース1 認知症があり、身体的に元気な方には「グループホーム」

グループホームの特徴

認知症の方を対象とした1ユニット(5〜9人)で共同生活を送る民間の介護施設。

ユニット制のため入居者やスタッフとコミュニケーションがとりやすく、環境の変化を苦手とする認知症の方が安心して過ごすことができる施設です。認知症介護の専門的な知識と技術を持つスタッフが常駐しています。

グループホームの入居対象

要支援2〜要介護5で認知症の診断を受けている方。

グループホームの認知症の受け入れ

受け入れあり。

グループホームの利用者負担(1割の場合・1日につき)

一例として以下のような金額になります。

共同生活住居が1つの場合、要介護1で759円、要介護5で852円

共同生活住居が2つ以上の場合、要介護1で747円、要介護5で838円

※日常生活費(食材料費・理美容代・おむつ代など)などは、別途負担する必要があります。

出所:厚生労働省「どんなサービスがあるの? - 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)」

ケース2 退院後の生活に不安のある方は「介護老人保健施設(老健)」

介護老人保健施設(老健)の特徴

自宅へ帰ることを目指して、医療ケアやリハビリを受けられる公的な介護施設。「老健」とも呼ばれます。

入居期間は原則3〜6カ月と制限されており、入居すると日常的な介護とともに理学療法士などによる専門的なリハビリテーションが行われます。

介護老人保健施設(老健)の入居対象

要介護1以上。

介護老人保健施設(老健)の認知症の受け入れ

受け入れあり。

介護老人保健施設(老健)の利用者負担(1割の場合・1日につき)

施設サービス費の他、居住費・食費・日常生活費などがかかります。

参考までに、要介護1で介護保健施設サービス費1の場合、基本型(i)で698円です。

出所:厚生労働省「どんなサービスがあるの? - 介護老人保健施設(老健)」

 

ケース3 毎日の生活に医療的なケアが必要な方は「介護医療院」

介護医療院の特徴

病院のような長期にわたって療養できる機能と、生活施設としての役割をあわせ持っている公的な介護施設です。

医師の配置が義務付けられており、医療ニーズの高い入居者の受け入れにも対応しています。看取りケアも行われているため、最期まで過ごすことができます。

介護医療院の入居対象

要介護1以上。

介護医療院の認知症の受け入れ

受け入れあり。

介護医療院の利用者負担(1割の場合・1日につき)

施設サービス費の他、居住費・食費・日常生活費などがかかります。

療養病床を有する病院の場合、従来型個室・療養機能強化型A(看護6:1、介護4:1)・要介護1で669円です。

多床室やユニット型個室、ユニット型個室的多床室などで料金が異なります。

出所:厚生労働省「どんなサービスがあるの? - 介護療養型医療施設」

ケース4 1人の生活に不安のある方は「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の特徴

安否確認や生活相談のサービスがついた高齢者向け賃貸住宅です。民間企業が運営し「サ高住」「サ付き」とも呼ばれています。

見守りサービスの他に、食事の提供、入浴等の介護(介護保険サービス除く)などの生活支援サービスが提供されている場合もあります。金額は施設により異なります。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の入居対象

自立〜要介護5までの方。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の認知症の受け入れ

受け入れあり。

ケース5 安い費用で介護を受けたい方は「特別養護老人ホーム(特養)」

特別養護老人ホーム(特養)の特徴

食事・入浴・排泄などの日常生活上の介助や機能訓練、看取りまで対応している公的な介護施設。「特養」とも呼ばれます。

費用が安く人気が高い施設のため、申し込みから入居できるまで数カ月〜数年かかる場合があります。

特別養護老人ホーム(特養)の入居対象

要介護3以上。

特別養護老人ホーム(特養)の認知症の受け入れ

受け入れあり。

特別養護老人ホーム(特養)の利用者負担(1割の場合・1日につき)

施設サービス費の他、居住費・食費・日常生活費などがかかります。

従来型個室の場合、要介護1で557円、要介護5で829円です(新たに入所する要介護1・2の方は、やむを得ない理由がある場合以外利用できません)。

出所:厚生労働省「どんなサービスがあるの? - 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」

ケース6 特養の順番がくるまで入居できる施設を探している方は「介護付き有料老人ホーム」

介護付き有料老人ホームの特徴

24時間体制で介護スタッフが常駐し、生活支援や介護サービスを受けられる民間の介護施設です。

特養と比較すると費用は高めですが、施設数が多いため比較的入居しやすい施設です。特養が空くまでの間に入居して待つことができます。施設により料金は異なります。

介護付き有料老人ホームの入居対象

自立〜要介護5。

介護付き有料老人ホームの認知症の受け入れ

受け入れあり。

ケース7 元気な内から施設に入居したい方は「健康型有料老人ホーム」

健康型有料老人ホームの特徴

日常生活の見守りや食事、入浴、掃除などの生活支援サービスを受けながら生活できる民間の施設です。

充実した設備が整い、レクリエーションやクラブ活動などのアクティビティが行われています。施設により利用料金が異なります。

健康型有料老人ホームの入居対象

60歳以上で基本的に自立または要支援状態の方。

健康型有料老人ホームの認知症の受け入れ

基本的に対応していません。

まとめにかえて

今回はお悩み別におすすめの介護施設をご紹介しました。

これから介護施設を探すという方は、施設の特徴や入居条件、費用を確認してご自分の生活スタイルや希望に合った施設を選ぶようにしましょう。

実際に見学に行くと、施設の雰囲気やスタッフ、入居者の様子がよく分かるためおすすめです。

どうしても施設選びに困った時には「地域包括支援センター」や「担当ケアマネジャー」、「民間の紹介センター」などの相談窓口を活用することもできます。

参考資料

厚生労働省「有料老人ホームの類型」(https://www.yurokyo.or.jp/kakodata/information/pdf/20180325_03.pdf)

厚生労働省「介護サービス情報公表システム」(https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/)

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