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夏休み明けが重要!小4の壁の高さを感じるのは2学期から。親時代と変わった内容とは

LIMO / 2022年9月9日 17時50分

夏休み明けが重要!小4の壁の高さを感じるのは2学期から。親時代と変わった内容とは

夏休み明けが重要!小4の壁の高さを感じるのは2学期から。親時代と変わった内容とは

理科も算数も難化、漢字は最多の202字!

長いと思った夏休みもあっという間に終わりました。夏休み明けから始まる新学期は、どの学年も学習内容が難しくなります。

とくに一般的に「小4の壁」とも呼ばれ、学力差が目立ち始める小学4年生は算数を中心に思考力を問う単元を学びます。

算数ばかりでなく小学3年生から学んでいる理科では、「天体」や「物の体積と温度」のように物理の基礎的な内容を勉強するようになり、学問的な色が濃くなっていきます。

「小4の壁と身構えていたけど大したことなさそう」と思っていても、2学期以降はどの教科も内容が難化していき、気が付いたときには「テストの点数が思うように取れない」ということにもなりかねません。

今回は、夏休み明けに気をつけたい「小4の壁」対策をご紹介していきます。

社会に出てからも使う概数や四捨五入

小学4年生の算数ではすでに四則計算の基本は全て学んでいるため、全く新しい計算方法を学ぶことはありません。

過去3年間で勉強してきた四則計算や物の形をベースにした、より難易度の高い単元を学ぶようになります。

わり算の筆算や小数、そして分数や図形などがそれにあたります。

それ以外にも、社会に出てから使う頻度の高い「概数」「四捨五入」といったおおよその数を学びます。

一見すると簡単そうですが、すぐに全てを理解する子どもはそう多くありません。何度も問題を解き、間違いを解き直してを繰り返して理解を深めていくことが必要です。

概数や四捨五入は小学4年生の算数では主役級ではないかもしれませんが、苦手とする子が続出する単元です。それまで計算がスラスラ解けている子でも、思うようにできないこともあります。

単元ごとの授業時間は決まっているため、「みんな苦手そうだから時間を割く」ということができません。苦手な場合は家庭で復習をするなど個人的に対策するしかないのです。

単元テストが返却されたのに何も言わないことが増えてきたり、明らかに点数が伸びなくなっていると感じたら、やはり子どもに確認して復習していきましょう。

また、概数や四捨五入は「何となく」で解ける単元ではありません。しっかりとしたルールが決まり、そのルールに則って問題を解いていきます。

小学4年生以降になると、図形の面積のようにルールに沿って解を求める単元が増えていくため、覚えるべきルールも増えていきます。

新たに学ぶ漢字の量もピークを迎える

新学習指導要領になり、小学4年生で学ぶ漢字の量は202字と小学6年間で最多となります。

漢字に関しては小学3年生から難しくなり、苦手な子は正しい熟語の組み合わせを書けなくなってきます。

そして、小学4年生になると新しい漢字をどんどん学ぶため、漢字テストの難易度が高くなります。

小学1年生から3年生の間に習った漢字がうろ覚えのままだと、小学4年生以降では漢字に苦労することが増えていくので注意が必要です。

復習しようにも膨大な量を前にし、子どもの心が折れて中途半端になることもあります。

小学校の漢字テストは先生の方針によって異なりますが、親世代の時のように一発勝負ではなく事前に解答が配布されるケースが増えています。

答えを暗記すれば高得点を取れるのに85点以下という時は、漢字をしっかり覚えきれていないことになります。

「難しくなっている漢字テストだけど8割は取れているし」とは思わず、テストが行われたらその都度見直しをし、しっかり復習をするようにしましょう。

あやふやなままの漢字の存在を無視していると、書けない漢字が増えていきます。

こまめに復習をしていくことで漢字が書けなくなる事態を未然に防ぐことに繋がります。小4の壁を乗り越えるには、地味ですが小さな積み重ねが大切です。

学問的な内容になってくる理科

小学校での理科は小学3年生から教科として登場します。小学3年生では自然観察や豆電球といった目で見てわかる現象を学びます。覚える知識もそれほど多くはなく「実験や観察を通じて楽しみながら学ぶ」という雰囲気です。

しかし、小学4年生になると一変。水の変化では「固体・気体・液体」といった専門用語を習います。

水が凍ると体積が大きくなるという変化や、電池の並び方と電流の違いと、前学年までの「見ればすぐに違いが分かる」というレベルからワンランクアップした内容になっていきます。

出所:文部科学省「【理科編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説」

理科に慣れ親しむという小学3年から、小学5年以降の理科へとバトンを繋ぐ重要な学年です。国語や算数と比べると、日頃から予習復習を気にする科目ではないため「気がついた時には忘れている単元が増えていた」という状況にもなりやすい科目です。

小学校の理科は中学理科の土台になります。土台がしっかりしていないと知識がボロボロと崩れてしまうため、市販のドリルなどを活用して復習をして知識の抜けを防いでいきましょう。

また、昨今は学習漫画が豊富に揃っているため子どもが楽しく覚えられるツールを積極的に利用してみてください。

難化すると苦手を克服するのも時間がかかる

夏休み明けから勉強内容も徐々に難しくなってくる小学4年生。学習内容が難しくなってくると苦手を克服するにも時間がかかります。

「後でやる」と楽観視していると、思った以上に復習に時間がかかり、勉強に対してやる気が出てこなくなるのはやはり避けたいところです。

噂に聞く小4の壁は大したことがないと思っても、夏休み明けが本番です。2学期以降の学校のテストの点数の推移をチェックし、「壁にぶつかっているかどうか」を把握していきましょう。

参考資料

文部科学省「【理科編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説」(https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_005_1.pdf)

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