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【介護施設】老健(介護老人保健施設)の特徴を費用まで解説!特養と比較も

LIMO / 2022年11月23日 5時50分

【介護施設】老健(介護老人保健施設)の特徴を費用まで解説!特養と比較も

【介護施設】老健(介護老人保健施設)の特徴を費用まで解説!特養と比較も

老健(介護老人保健施設)と特養(特別養護老人ホーム)も比較

介護老人保健施設(老健)について「メリットやデメリットを知りたい」「他の施設との違いは?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。                                        

介護老人保健施設は、在宅復帰を目指す高齢者を受け入れ、リハビリテーションや必要な医療、介護などを提供する介護施設です。

今回はケアマネジャーである筆者が、介護老人保健施設の特徴をはじめとして、入居する場合のメリット・デメリットを紹介します。

よく似た施設の「特養(特別養護老人ホーム)」との違いも比較していますので、施設選びの参考にしてください。

老健(介護老人保健施設)とは 

介護老人保健施設(老健)は、自宅へ戻ることを目標に、リハビリや医療ケア、介護などのサービスが受けられる施設です。介護保険が適用される公的な施設で、要介護1以上の方が入居できます。

老健では、医師や看護師、理学療法士など医療に関わる専門職が手厚く配置されており、日常的に医療ケアが必要な方の対応や、専門的なリハビリテーションに特化した体制がとられています。

老健に入居できる期間は、原則3カ月です。3カ月ごとに身体状態を確認し、在宅復帰が可能かどうか検討します。自宅に戻って生活できると判定されると退去となります。

また、老健は一度自宅へ戻ったあとも、リハビリテーションが必要となった際には再入居が可能です。

施設で短期的にリハビリテーションを受けて身体機能を回復させ、また自宅へ戻るといった「自宅と施設を行き来する」使い方もできます。

老健(介護老人保健施設)のメリット

介護老人保健施設に入居するメリットには、主に次の3つがあります。

リハビリが充実している

医療ケアを受けられる

在宅復帰のための支援を受けられれる

老健では、看護師や理学療法士などのリハビリの専門職が常駐しているため、手厚い医療ケアや専門的なリハビリテーションが受けられることがメリットです。

また、在宅復帰が決まると自宅へ戻ってからの生活に困らないように、施設側と居宅介護支援事業所のケアマネジャーや介護サービス事業所などが連携して在宅介護サービスの調整も行ってくれます。

老健(介護老人保健施設)のデメリット

続いて、介護老人保健施設に入居した場合のデメリットは、主に次の3つがあります。

終身で利用できない

レクリエーションやイベントが少ない

生活支援サービスは充実していない

老健は在宅復帰することが前提の施設のため、終身で利用できる施設ではありません。

家族の都合などで自宅へ戻ることが難しい場合は、特別養護老人ホームや有料老人ホームなど長期間の利用ができる介護施設へ転居することになります。

また、他の介護施設のような入居者が楽しめるレクリエーションやイベントが少ないというデメリットもあります。

洗濯や買い物など家族に代わって行う生活支援サービスも充実していないため、家族が行うか、難しい場合は外部のサービス業者へ委託することになります。

特養(特別養護老人ホーム)との違い

特別養護老人ホームは、介護老人保健施設を検討する際によく比較される介護施設です。

出所:厚生労働省:介護老人福祉施設 (特別養護老人ホーム)

2つの施設の違いを以下の表でまとめました。

出所:厚生労働省「介護報酬の算定構造」をもとに筆者作成

老健と特養の違い1.入居条件

介護老人保健施設では、病状が安定している要介護1〜5の方が対象であることに対して、特養では要介護3以上の重度介護が必要な方が入居する施設です。

老健と特養の違い2.サービス内容

老健では在宅復帰を目指しているため、医療ケアやリハビリテーションに特化していることに対して、特養では重度介護者の日常的なケアが中心です。

老健と特養の違い3.入居期間

介護老人保健施設は原則として3ヵ月ですが、特別養護老人ホームは、「終の棲家」とも呼ばれ、基本的に終身利用が可能です。

老健と特養の違い4.費用

老健と特養にかかる費用は、ともに月額費用のみで、入居一時金は必要ありません。月額費用の内訳も同様で、部屋のタイプや要介護度によって料金が変わります。

老健(介護老人保健施設)の利用がおすすめ人

ここまでにご紹介した老健の特徴やメリット・デメリットを踏まえると、介護老人保健施設の利用がおすすめな人は以下のような方だと言えるでしょう。

退院後すぐに自宅へ帰ることに不安のある方

在宅復帰を希望する方

リハビリテーションを受けたい方

介護だけでなく医療ケアも必要な方

メリット・デメリットを比較して検討を

siro46/shutterstock.com

老健は自宅へ戻ることを目標にリハビリテーションに重点を置いた施設です。そのため、入居期間が原則3カ月と限定されています。

介護老人保健施設はリハビリテーションや医療ケアが受けられるなどさまざまなメリットがありますが、長期の利用ができないなどのデメリットもあります。

介護施設を選ぶ時には、ほかの介護施設との違いを理解して、入居する本人や家族に合った施設を選択することが大切です。

参考資料

厚生労働省「介護サービス情報公表システム」(https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/)

厚生労働省「介護報酬の算定構造(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000728262.pdf)」(http://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000728262.pdf)

厚生労働省「介護老人福祉施設 (特別養護老人ホーム)」(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000663498.pdf)

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