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介護施設「介護医療院」の月の費用とは。減免制度や「特養」との違いも解説

LIMO / 2022年12月28日 5時50分

介護施設「介護医療院」の月の費用とは。減免制度や「特養」との違いも解説

介護施設「介護医療院」の月の費用とは。減免制度や「特養」との違いも解説

メリット・デメリットも確認

「介護医療院とはどんな施設?」「費用や入居条件を知りたい」と思う方もいるでしょう。

介護医療院は、病院における長期療養の機能と生活施設としての機能を兼ね備えた介護施設です。

この記事では、介護医療院の特徴や入居条件、費用についてご紹介します。

特別養護老人ホームとの違いも解説していますので、入居を検討する際の参考にしてください。

「介護医療院」の特徴と入居条件

まずは介護医療院の特徴と入居条件について確認しましょう。

介護医療院の特徴

介護医療院は、2018年に創設された新しい介護保険施設です。

介護施設でありながら、医療ケアに特化している施設のため、医療と介護の両面でサービスを提供できることが特徴です。

また、介護医療院には2種類の機能があり、重い疾患を抱えた高齢者が対象のⅠ型と、容態が比較的安定した高齢者を対象としたⅡ型があります。

出所:厚生労働省「介護医療院の概要」

I型とⅡ型では、施設の人員や設備、運営基準などに違いがあります。

介護医療院の入居条件

入居条件は、要介護1〜5の認定を受けた65歳以上の人です。また、40〜64歳の人でも特定疾病による要介護認定を受けていれば入居可能です。

医療ケアに強みを持つ施設のため、実際の入所者は医療依存度が高い重介護者が多い傾向です。

介護医療院の費用

介護医療院では、入居時の初期費用はかかりません。必要な費用は月額費用のみです。

介護医療院の月額費用

月額費用の内訳は以下の通りです。

施設サービス費

居住費(賃料)・食費

日常生活費

介護サービス加算

介護医療院の費用1.施設サービス費

施設サービス費は、施設で介護を受ける際にかかる費用です。

要介護度が高くなるほど負担額が増額し、施設の形態や要介護度、職員の配置人数などにより金額が異なります。

出所:厚生労働省「どんなサービスがあるの? - 介護医療院」をもとに筆者作成

出所:厚生労働省「どんなサービスがあるの? - 介護医療院」をもとに筆者作成

介護医療院の費用2.居住費(賃料)・食費

居住費(賃料)と食費は施設によって異なります。ただし、施設によって大きな差が出ないように厚生労働省が1日あたりの「基準費用額」を定めています。

出所:厚生労働省「令和2年度全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料」をもとに筆者作成

介護医療院の費用3.日常生活費

日常生活費とは、歯ブラシや理美容代、嗜好品などの費用のことで、これらは全て実費です。金額は施設ごとに異なるため入居前に確認が必要です。

介護医療院の費用4. 介護サービス加算

介護サービス加算とは、施設のサービスの提供体制や利用者の状況などに応じて加算される費用です。具体的には初期加算や栄養マネジメント加算、口腔衛生管理加算などがあります。

【介護医療院の費用】月の目安はいくらか

以下は、介護医療院における自己負担の例です。

介護医療院の月額費用の目安1

出所:筆者作成

介護医療院の月額費用の目安2

出所:筆者作成

上記の通り、要介護3の方では約10万円、要介護5の方では約16万円の費用が必要と考えられます。

介護医療院の介護医療院の減免制度3つ

介護医療院では、入居費用の支払いに不安のある方のために、減免制度が設けられています。以下のような制度を利用すると自己負担額を抑えることができます。

特定入所者介護サービス費(負担限度額認定)

特定入所者介護サービス費(負担限度額認定)とは、所得や資産等が一定以下の方に対して、負担限度額を超えた居住費と食費の負担額が介護保険から支給される制度です。

対象者と利用者負担段階は以下の表の通りです。

出所:厚生労働省「サービスにかかる利用料」をもとに筆者作成

高額介護サービス費

1カ月で支払った介護サービス費の合計金額が、所得に応じた上限額を超えた場合、その超過分の金額が払い戻される制度です。

高額医療・高額介護合算制度

1年間に支払った介護保険と医療保険の自己負担が高額だった場合、負担金の一部が払い戻される制度です。

特養(特別養護老人ホーム)との違い

介護医療院と特別養護老人ホームとの違いも確認しておきましょう。

出所:筆者作成

介護医療院のメリット・デメリット

介護医療院のメリット・デメリットは以下の通りです。

介護医療院のメリット

24時間体制で医療ケアを受けられる

看取りまで長期的に入居可能

リハビリが受けられる

病院ではなく生活施設のため食堂やレクリエーションルームがある

介護医療院のデメリット

介護保険サービス費のほかに、居住費や食費が必要

医療ケアが受けられる分、費用が高くなる傾向がある

長期間の入居になると費用が高額になる

個室がない場合がある

まとめにかえて

介護医療院についてご紹介しました。

介護医療院は、健康状態に不安のある方や長期療養を希望する方におすすめの介護施設です。

医師が常駐し、看護師も手厚く配置されているため医療依存度の高い高齢者が安心して過ごすことができます。ぜひ施設選びの参考にしてください。  

参考資料

厚生労働省「介護医療院の概要」(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/kaigoiryoingaiyou.pdf)

厚生労働省「介護サービス情報公表システム」(https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group26.html)

厚生労働省「令和2年度全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料」(https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/cmsfiles/contents/0000282/282180/4-01-1-1seidokaiteinosannkousiryou.pdf)

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