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年末年始に考えたい。資産形成初心者にiDeCoは向いている?

LIMO / 2017年12月30日 10時20分

年末年始に考えたい。資産形成初心者にiDeCoは向いている?

年末年始に考えたい。資産形成初心者にiDeCoは向いている?

すでに年末年始のお休みに入られたという人もいらっしゃるでしょう。帰省や旅行を楽しむ方、家でゆっくり過ごす方など様々かと思いますが、「来年やりたいこと」を考えている人もいるかもしれませんね。中には投資を検討している人もいるのではないでしょうか。

「投資」と一口に言っても株や投資信託、FXなど様々な種類がありますが、投資初心者ならiDeCoから検討してみるのもひとつです。

個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)とは

個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)とは、老後の資産形成のための制度です。2017年1月から対象者が大幅に拡大し、公務員や専業主婦(夫)、すでに企業年金に加入している会社員など、従来は対象外だった人も含め、原則20歳以上60歳未満であればほぼすべての人が加入できるようになりました。ざっくりした仕組みは次のようなものです。

拠出する:加入者がiDeCo口座を開設し、自分で決めた掛け金を毎月拠出する。掛け金は毎月5,000円から1,000円単位で、自身の加入資格に沿った上限額の範囲内で設定

※2018年1月から年単位での拠出も可能になります。詳しくはiDeCo公式サイト(https://www.ideco-koushiki.jp/)などでご確認ください。

運用する:拠出したお金は、金融機関が提供する商品ラインナップの中から投資信託や定期預金などを加入者自らが選んで運用する。

給付を受ける: 60歳以降に年金または一時金で受け取る。受け取れる金額は拠出金額や運用成果によって異なる。

投資初心者にもiDeCoがおすすめできる理由

投資初心者にもiDeCoをおすすめできるポイントとしては次のようなものがあります。

節税メリットが大きい

なんといってもiDeCo最大のメリットは、節税効果が高い点です。

iDeCoでは、掛け金は全額所得控除の対象となります。所得税・住民税は、所得から基礎控除や配偶者控除などの各種所得控除の額を差し引いた課税所得から計算されますから、所得控除によって課税所得が少なくなれば、納める税金は少なくなります。つまり、掛け金が全額所得控除の対象であるiDeCoは節税につながり、お得になるのです。

また、通常であれば投資や運用で得た利益(運用益)には20.315%の税金がかかりますが、iDeCoではこの運用益に対しても税金がかかりません。

さらに、60歳以降に受け取るときにも、一時金として受け取る場合には退職所得控除が適用されますし、年金として分割で受け取る場合にも公的年金控除を受けられるという税メリットがあります。

厳選されたラインナップから運用商品を選ぶことができる

iDeCoの運用商品のメインは元本確保型なら定期預金や保険、元本変動型なら投資信託になります。この商品ラインナップは、各金融機関において投資のプロがiDeCo向きに厳選したものといえます。

たとえば楽天証券は投資信託にスコアシステムを導入して定量評価を行っており、同社がiDeCoで提供する投資信託はいずれもこのスコアが平均以上のものだとされています。プロが選んだファンドで資産運用を始めることができるのは、初心者の方にはメリットですね。

一方、投資信託で運用した場合、元本割れする可能性もあります。もし「節税メリットは享受したいがリスクはとりたくない、損をしたくない」という方であれば、まずは定期預金からiDeCoを始めてみるのも一手です。

iDeCoを始めるときにチェックしたいポイント

iDeCoを始める場合、チェックしたいポイントとしては、商品ラインナップと手数料です。

厳選されたラインナップとはいえ、口座を開設する際にはラインナップされている投資信託の信託報酬についてもチェックしましょう。

信託報酬は、投資信託の運用や管理に対する手数料で、投資信託を保有している間、ずっと払い続けなければなりません。信託報酬の差は運用期間が長くなればなるほど大きくなり、運用成果にも影響を与えます。その点から考えれば、厳選されたラインナップを各金融機関が提供しているとはいえ、そこからさらに信託報酬が低い投資信託が多くラインナップされている金融機関を選ぶこともiDeCoの大きなポイントになってくるといえます。

また、もうひとつのチェックポイントとしては、手数料があげられます。iDeCoでは、金融機関にiDeCo用の口座を開設することが必要で、手数料が発生します。具体的には①国民年金基金連合会に支払う手数料(年間1,236円)、②事務委託先金融機関手数料(年間768円)③iDeCo口座を開設する金融機関に払う運営管理手数料、この3つです。

このうち、①と②はどの金融機関で口座を開設しても一定ですが、③の運営管理手数料は金融機関によって異なります。

最近では運営管理手数料を無料としている金融機関も出てきていますので、始めるときには調べてみたいところです。

まとめ

いかがでしたか? これから老後の資産形成をしていきたいと考える方にはもちろん、投資初心者にもiDeCoはお得でメリットの多い制度です。まとまった時間がとりやすい機会に一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

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