ワンオペ看病に、育てられた経験――子どもの看病中にイライラする親の心理5つ
LIMO / 2018年1月17日 17時45分
ワンオペ看病に、育てられた経験――子どもの看病中にイライラする親の心理5つ
今年もインフルエンザの流行が始まりましたね。冬の間は他の感染症も多く、親として気の抜けない季節が本格化してきました。
子どもが病気やケガをすると、「イライラしたり怒ってしまう」「付きっきりでいずにやたらと家事をしてしまう」という人がいます。そんな自分を親失格と責めてしまいがちですが、感情は自然発生するものなので責める必要はありません。
それよりも大切なことは、イライラの原因を追求し、改善策を立て減らしていくことでしょう。今回は子どもの看病中にイライラする親の心理をまとめました。
ワンオペ看病が大変過ぎて
育児が大変であることはみなさんご存知のとおりですが、育児の中でも一番大変なのが看病です。1日中愚図ったり泣く子をあやし続け、薬嫌いな子も多いので薬を飲ませるたびに大騒ぎ。日に何度も着替えさせ、嘔吐の処理を綿密にしたり、看病食と元気な家族のための食事作りと家事も倍以上に増えます。
小児科へ行けば流行の時期は1、2時間待ちはザラ。夜間は高熱や咳き込みで何度も起きる子の看病で、ろくに眠れません。兄弟がいれば、大変さも看病期間も2倍3倍に。大人である自分たちがうつることも珍しくないですが、休む暇はありません。
これでイライラしないというのは無理でしょう。心身に余裕がなければ人間はイライラするものです。さらにワンオペ看病となると、心身ともに疲弊します。元気な家族の食事は買ってくるなど、物理的負担を減らす解決策が親のためにも子どものためにも必要です。
親自身が甘えられなかった
親自身が子ども時代、病気のときに甘えられなかった経験も深く関係します。病気のときは非常に心細く、誰かにずっとついていてほしいし、甘えたいものですよね。ところが親が忙しいと病気のときも1人でいたり、甘えたくとも甘えにくくなります。
私たちの親自身も甘えた経験がなく、私たちに冷たくしてしまったというケースもあります。これは連鎖する感情なので、親から子へ、子から孫へと受け継がれていきます。その連鎖を止められるのは、今の親である自分しかいません。
親も完璧ではないこと、完璧どころか欠陥だらけだけど、その人なりにできる育児をしてきたことは、親になったあなた自身が一番よく知っているのではないでしょうか。「親は完璧でない」と認めることは、育てられた自分をも否定するようで辛いでしょう。けれども誰もが必要な過程だとも思います。
親を自分と切り離した上で、自分は子どものときにどうして欲しかったか思い起こし、それを子どもにしてあげましょう。
心配過ぎて心の許容量を超える
心配過ぎるあまり怒ったり、苦しむ姿を見たくなくてやたらと家事をしてしまうという人もいます。これは心の許容量の問題でもあります。我が子が心配過ぎて自分の許容量を超え、このような行動に走ってしまうのですね。
許容量を増やすことは難しいので、まずは自分の心の許容量が少ないことを受け入れましょう。次にすべきは現実的な対応(子どもの病状の何をどう気をつければいいのか細かく医師に聞く、不安なら病院へ行くなど)をしっかりすることで、不安の半分を取り除きます。あとは子どもの立場に立ち、しっかり向き合うことで悔いのない看病を目指しましょう。
仕事があるから
核家族共働きの現代、看病する人手不足は避けられません。お互いに仕事を休めず、実家にも頼めず、職場と家庭の板挟みではイライラしてしまうのも仕方ないでしょう。子どもと病気は切り離せませんから、子どもが病気になってからではなく、前もって対策を考えておく必要があります。
うつしてはいけない緊張感
育児中の家庭では、「他の家族に病気がうつったら困る場面」が多く存在します。たとえば母親が妊娠中だったり、授乳中の場合。下の子が生後間もない間も、うつったら困るという緊張感が走ります。夫婦どちらかに大切な仕事が入っていて、どうしても休めない時期というのもあるでしょう。
「うつしてはいけない緊張感」はストレスとなり、イライラを生むものです。こればかりはできる限りの対応をするしかないでしょう。
まとめにかえて
看病中は親の方も気が弱くなってしますし、疲れから自分を責めがちになります。病気とはそういうものですから、仕方ありません。イライラを減らすためにも原因となる自分の心と向き合ったり、物理的な解決策を普段から考えてみましょう。
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