今年こそ始める「投資」! 投資初心者が勘違いしやすい4つのこと
LIMO / 2018年1月16日 20時25分
今年こそ始める「投資」! 投資初心者が勘違いしやすい4つのこと
年明け早々に日経平均株価が急上昇し、「今年こそ投資やってみようかな」という気分になった方も多いかもしれませんね。投資は怖いというイメージを持っている人も、まだまだ日本では多いのですが、アメリカなどの海外では、株や投資信託はごく一般的な資産運用のツールとして積極的に活用されています。日本でも「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げ、政府がさまざまな政策を打っていますよね。
投資はきちんと勉強すれば怖いものではありませんが、あまりよくわからないまま手を出してしまうと痛い目にあうこともあります。そこで今回は、初心者が陥りやすい投資のミスについてご紹介します。
株主優待ばかり気になってしまう
最近は、テレビにもよく株主優待で生活している人が出演していたり雑誌で特集が組まれていたりして、「株主優待」に関心がある人も多いと思います。確かに株主優待は非常に魅力的なものが多く、商品券や割引券、特製グッズや高級プレゼントなど企業側もいろんなものを用意して株主の関心を引こうとしています。
しかし、株主優待ばかりに気を取られて、実際の株価のほうをあまり気にせず買ってしまう人もいます。確かに、商品券や割引券など実際に使ってトクするものもあるので、欲しくなる気持ちはわかります。しかし、たった1000円の商品券をゲットするために株価が下がって2000円のマイナスになってしまっていては意味がないですよね。
客観的に見ると、1000円をゲットするために2000円の損をしていることは合理的ではないとわかるのですが、優待狙いで持ち続けてしまう人が多いのも事実です。株主優待目当ての投資法も悪いものではありませんし、株主優待をたくさんゲットする作戦で生計を立てられるほど儲けられる人がいるのも事実です。
しかし、株主優待は当然多くの株数を持っている人ほど手厚い優待となります。株主優待で生活するには、そもそも相当の元手が必要ですし、失敗することもあるのでお金にかなりの余裕がなければなりませんよね。
株主優待にばかり気を取られることなく、本質を常に見据えた投資を心がけましょう。
個人投資家には「持たざるリスク」はない
よくテレビや新聞で目にする「持たざるリスク」という言葉。一般的には相場がいいときに何も金融商品を持たないことを指す言葉ですが、これって一般の個人投資家にも関係あるのでしょうか。確かにチャンスを逃したということではありますが、もう二度と上がらないというワケではありませんし、個人投資家の場合はいつまでに成果を出さなければならないという期限があるわけでもないですよね。
「持たざるリスク」というのは機関投資家に言われることで、彼らは常に成果を出し続けなければすぐに顧客に見放されてしまうという状況にあるのです。相場が良く、ほかのファンドが上がっているのに自分のファンドだけ上がっていないという状況になれば、ほかのファンドに資金が移ってしまいますよね。それを避けなければならない状態なので、1回1回のチャンスをきっちりモノにする必要があり、「持たざるリスク」が意識されるということなのです。
個人の投資家は、毎回すべてのチャンスをモノにする必要はなく、自分が乗れるときに波に乗ればいいだけですし、ダメだと思えばすぐに下りればいいのです。
株はキケンでFXならまだできそう
個人投資家で特に若い方に多いのですが、FXなら投資対象となる通貨は株よりもずっと数が少ないし、値幅もそれほど大きくない。株は追証があって大変、FXはロスカットがあるから安心。FXならちょっと簡単そう、と思っている人がいるようです。しかし、これは正しいとは言えません。
たとえば、FXで取引できる通貨ペアの数は確かにたかが知れていると言えなくもないのですが、だからといって上がったり下がったりする要因が1つであるわけではありません。ご存じの通り、価格が動くのは需給の関係だけでなく、政治的なリスクがあったり経済指標の動きがあったりと、実に多くの要因で動くのです。それらをすべて把握することは難しいですよね。
また、FXにはロスカットという制度がありますが、ロスカットがあるからといって追加で証拠金を入れる必要がないかと言えばそうではありません。
FXも実際に口座に入っているお金の何倍もの取引をしていることになるので、価格が動けばその何倍も損をしたりトクをしたりするものです。口座に入れたお金だけでは足りなくなって、追加でお金を入れてくださいと言われることもないわけではないのです。
その点、現物の株式であれば0円になることはあってもマイナスになることはありません。「マイナス100円」なんていう株価はありませんよね。「追証」というのが必要になるのは「信用取引」だけであり、現物の株式だけを取引するなら0円になる可能性はありますが追加でお金を入れる必要はないのです。
そう思うと、FXは簡単で損をしにくい、株は難しくて追証があって怖いというイメージは早めに捨てたほうがいいと思いませんか?
慣れないうちは営業マンに教えてもらいながら投資をしたほうがいい
慣れないうちは誰かにサポートしてもらいたい、そう思う人も多いかもしれませんね。しかし、証券会社の営業マンにサポートしてもらうというのはなかなか難しいのが現状です。
というのも、相当なお金持ちで営業マンが相手にしてくれるような資金があれば別ですが、初心者でこれからちょっとずつ株をやってみようと思っているような顧客を相手にするような営業マンは残念ながらほとんどいません。大口の個人投資家は営業マンのサポートを受けて、多くの手数料を払って資産運用してもいいのですが、個人投資家は手数料も安く気軽に取引できるネット証券のほうがオススメです。
ネット証券でも投資情報を提供している会社はたくさんありますし、自分で勉強するよいきっかけだと思って、少しずつレポートに目を通したり、セミナーに参加してみたりするほうが営業マンの言いなりになるよりは自分のためになりますよ。
まとめ
いかがでしたか。今回は、つい投資初心者の方がやってしまいがちなミスや思い違いについて取り上げました。客観的に見れば簡単なことなのに、自分の立場になると急に難しく感じることってありますよね。投資も最初はそういうものです。しかし、少しずつ勉強をしていけば必ず成果が出ますし、いろんなものが理解できるようになって投資がとても面白く感じる日が来ます。あきらめず、勉強してみてくださいね。
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