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【アメリカ留学】アジア人として大学ではどんな目で見られた? 経験談を語る

LIMO / 2023年12月17日 7時5分

【アメリカ留学】アジア人として大学ではどんな目で見られた? 経験談を語る

【アメリカ留学】アジア人として大学ではどんな目で見られた? 経験談を語る

留学生同士で仲良くなれる? 友達はできる? 期待と不安であふれる留学生活

留学を始めるうえで、留学先でどう受け入れられるか気になるという方も多いのではないでしょうか。私自身、アジア人差別などをニュースで見ていたので不安を覚えていました。

「将来海外で働きたい」など、日本以外での就職軸も選択肢に入ってくることがある反面、及び腰になってしまう面もありました。

そこで今回は、実際にアメリカで留学生として生活する中でどのように見られているか、受け入れられているか、気が付いたことを書いてみようと思います。

留学先はほとんど白人の町

DisobeyArt/shutterstock.com

私の留学している大学では、ほとんど有色人種はおらず学生の8割を白人が占めます。30名程度いるのにも関わらず、有色人種は私だけというクラスがあるほどです。

アジア人に関してはより少なく、積極的にアジア人コミュニティに関わらない限りアジアにルーツを持つ人と関わる機会もあまりありません。

大学の外に出ても、総人口に対して白人が多い町のため、特に子どもには珍しい目で見られることがあります。アジアンスーパーも大きいものはなく、需要がそこまでないことがわかります。

アメリカは人種のるつぼと言われていますが、場所によっては私の留学先のように特定の人種に偏っていることもあります。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

日本人に対する現地大学生の反応

Krakenimages.com/shutterstock.com

「日本人に興味津々」は思い違い

日本の大学にいたときは、海外から来た留学生たちが日本の社会や文化に対して非常に興味を持ってくれました。そのため、恥ずかしながら自然と「外国の方は日本に興味津々」という風に思い込んでいました。

しかしそれは思い込みに過ぎず、アメリカで日本から来たことを伝えても、日本に興味がない限りリアクションは薄いです。中には、日本がどこにあるのか、いまいちわかっていない人もいました。

これは留学に限らず、ビジネスにおける交流でも同じような状況になる気がします。ビジネスの場では、日本文化についてよく聞かれるという話を耳にしますが、とっかかりとして有効なため話題として選んでいる側面が強いのかもしれません。

日本文化好きなどからは好反応

Frame Stock Footage/shutterstock.com

一方で、アニメや漫画を通じて日本を好きになったという人や、日本語副専攻の人もいるため、そういう人たちからは特に歓迎を受けます。

「異文化コミュニケーション」という授業を取っているのですが、その中で日本に関する話題があると、「それは本当なのか」どうか意見を求められることがあります。

例えば、授業では「ことわざはその国の性格や特徴をあらわす」という話題がありました。その際に、教授が日本の「出る杭は打たれる」を紹介しました。

アメリカ人正規学生たちはその意味を知ると、「オーマイガー!」と叫んでいました。アメリカはどんどん自分の力を伸ばしていこうという雰囲気があるため、真逆の意味がある「出る杭は打たれる」は衝撃的だったのでしょう。

私が日本から来た留学生であることは、教授も周りの学生も知っているので、「このことわざは本当に使われるのか」と確認されました。衝撃を受けつつも、周りとの協調を重んじる国だからこそ生まれた言葉だと理解してくれました。

そういう場面では、私は単なる留学生ではなく、日本代表として扱われています。緊張もしますが、日本人として意見を発信する機会があることが嬉しいなと感じます。

見た目だけで判断しないアメリカ

milatas/shutterstock.com

ネイティブと同じスピードで話しかけてくる

アメリカに来て驚いたのは、留学生である私に対して、はじめネイティブと同じスピードで話しかけてくることでした。

英語力がまだまだな私に対して、いじわるをしているのだと思って悲しい気持ちになっていました。

しかし、アメリカの社会や人々の考え方に触れれば触れるほど、見た目だけで英語力を判断していないだけだと分かるようになりました。

過去に別の国を訪れた際には、「ニーハオ」と挨拶されることがありました。

嫌な思いをしたわけではないのですが、見た目だけで話す言語を決められたことに違和感を覚えたことをふと思い出しました。

このような経験があるからこそ、最初からネイティブのスピード感を持って英語で話しかけられても、アメリカ人の外見だけで判断しない姿勢が素晴らしいなと感じます。

相手の反応を見て対応を変えてくれる

相手のスピードについて行けず、私が「今こういうことを言った?」と確認をしてしまうことがあります。その様子を見て初めて、私の第一言語が英語ではなく、スピード感についていけていないことを察してくれます。

そして、話すスピードを落としてくれたり、使う単語を簡単にしてくれたりして、私と会話を続けるための工夫をしてくれます。

「現地学生の友だちいっぱい!」は難しい

Prostock-studio/shutterstock.com

留学生同士で固まるのがセオリーかも

友だちは正直作りにくいと感じます。

私の留学先の場合、学生全体に対して1割程度しか留学生がいません。

友だちになりたいと思っても、正規学生であればすでに自分のコミュニティを築き上げているため、その場で仲良くなれたと感じても、どこか一緒に出掛けようとなるとなかなか難しいです。

実際に、他の国に留学している友人たちに聞いてみても、正規学生と仲良くなるというよりも、留学生同士で仲良くなることが多いように感じます。

留学生の割合が高い大学にいけば、英語が第二言語同士、かつお互いに知り合いがほとんどいない状態のため、さまざまな国籍の友だちができると思います。

共通の話題があれば友達になれる

幸い、授業の中で日本語副専攻の子と仲良くなれました。

しかしそれも、日本語に興味を持ってくれていたからこそ距離が縮まり、日本語以外の面でも動物が好きだったり、休日の過ごし方が似ていたりなど共通点を見つけることができたから仲良くなれたのだと思います。

SNSなどで見かける留学生Youtuberなどが現地の学生と仲良くできている姿を見ると、コミュニケーション力やバイタリティの高さがうらやましくなります。

私は「友だちの量より質」と捉えて、今できた友だちを大切にしていこうと思います!

留学は日本に目を向けるいい機会

日本についてよく知らない人がいたり、授業で日本の実態について意見を求められたりすることがよくあります。そのとき目の前にいる人にとって、自分が日本代表になっていると感じます。

おかげで日本にいた時よりも、日本の社会に目を向けることができ、今まで興味が薄かった政治についてもしっかり考えるようになりました。

留学の目的は別にありましたが、日本を客観的に見れるようになったことは、留学中の大きな収穫だなと思います。キャリア形成にも大きく役立ちそうです。

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