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上司が部下に対して「使えない」とひそかに思っている場面5選

LIMO / 2023年12月20日 19時55分

上司が部下に対して「使えない」とひそかに思っている場面5選

上司が部下に対して「使えない」とひそかに思っている場面5選

「お願いだからアドバイスを聞いて!」「君の考えは?」 教育などを担当している上司の心の声が飛び交う

「いい人だし、仕事の出来もそこそこ。だけどなんか違う!」と煮えきらない感情を上司は抱えることがあります。

気が付かずに仕事をしていると、上司はニコニコしつつも、内心うんざりしているかもしれません。

本記事では、上司が「うちの部下は使えないな……」と思う瞬間を、30~40代の教育担当経験がある方などに取材。どのような目線で部下を見ているか伺いました。

「お願いだからアドバイスを聞いて!」

GoodStudio/shutterstock.com

上司が不満を感じやすい瞬間は、部下にアドバイスを全否定されたときの模様。

上司から「こういうやり方もあるよ」とアドバイスされていませんか? 「私は別のやり方しますんで……」と答えてしまう方は要注意です。

上司は仕事の経験者ですから、部下に何が足りないのかを冷静にみてアドバイスをします。自己の経験を踏まえたアドバイスですから、より効果的であることがほとんどです。

本来であれば、自分自身が仕事をしてしまったほうが早いのですが、部下を成長させたいと思う親心みたいなものがあるとのこと。

しかし、アドバイスを全否定されると、上司もうんざりしてしまいます。アドバイスは上司の考え方や価値観そのものです。上司だって人ですから、自分の考えや価値観を否定されるのは嫌なのですよね。

ちなみにアドバイスを聞く側からは「だってそれ、時代にあってないじゃん」なんて声も。とりあえず聞いてみる、参考にしてみるという姿勢は重要そうです。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

「メールだけの連絡はやめて!」

GoodStudio/shutterstock.com

要件も伝えられて証拠が残るメールは効率的なツールです。証拠が残らない電話でのやりとりを嫌う若手もたくさんいます。

しかし、メールだけの連絡は、上司は嫌がることが多いです。「メールを読み落としている」「パソコン、スマホが開けない」などさまざまな理由が考えられます。

納期に十分なゆとりがある仕事であれば、まだ大丈夫。ですが、緊急性の高い仕事をメール一通だけでやられてしまうと「直接連絡してよ!」と思ってしまうとのこと。

さらに、部下に注意したときに「私はメール送りましたよ?」と言われた日には、信頼度はガタ落ちです。

もちろん上司側にも改善点はあります。しかし、 仕事は一人でするものではありません。「相手が仕事をしやすいようなレールを引くこと」も仕事ができる人の特徴です。

「タイムパフォーマンスを求めすぎ!?」

redgreystock/shutterstock.com

効率を求めようとして、自分の枠から出ない方も注意が必要です。「その仕事、覚える必要ありますか?」と言いたくなる気持ちも分かります。

しかし、質が高い仕事をする場合、ひとつのことだけをやっていても上手くいきません。

関連する知識・技術を習得する必要があり、上司はわかっていて部下にそれを教えているのです。

効率重視はいいけれど「必要なもの以外は全部いらない」という姿勢に上司は困りがち……。

上司は笑顔で対応しているかもしれませんが、内心「何を言ってるんだ?」と複雑な心境でしょう。

「今のフェーズで言うことではない」「あまり関係性がない」なんて場合も確かにありはするのですが、会社の全体像が見えにくい若手では、なかなか判断がつきにくい問題……。

「君の考えは?」

Iconic Bestiary/shutterstock.com

「指示されたからやりました!」「指示通りやりました!」。この回答も上司はうんざりしている可能性が高いです。

言われたことをやったのだから文句を言われる筋合いはないと思うかもしれません。しかし、上司からすれば「言わなかったらやらないのかい?」と考えています。

仕事は一から十まで指示を受けてやるものではありません。会社のビジョンを理解して、少ないキーワードから「何が最適解か?」を探すもの。

上司がつきっきりでいつも部下を見ることができるわけではありません。「誰も教えてくれませんが、日本企業の仕事ってそういうもの」と語るのは教育担当たち。

指示待ち人間は、コストパフォーマンスが非常に悪いです。入社したてで何も分からない状態であれば、仕方がありません。

むしろ失敗をしないために「これ、大丈夫?」と思うことがあればすぐに確認したり、勝手に不要なことに手をつけないようにしたりするのが望ましい場合もあります。

一方で、仕事に慣れた部下にこれをやられると「使えないな……」と思ってしまうようです。

「お願いだから電話とって!」

logistock/shutterstock.com

忙しい職場では、マシンガンのように電話が鳴っています。そのような中で、隣のデスクの電話が鳴っているのに電話を取らない行為も危険です。

確かに、誰からかかってくるかわからない電話対応は恐怖です。余計なリスクは避けたいでしょう。

しかし、それは個人のリスク。会社には全く関係ありません。

仕事で忙しくて上司も同僚も電話が取れない場合があります。

大切な顧客からの電話だったら「電話に全然出ない会社だな」と信頼を落としかねません。もしかしたら、重要な商談機会を逃してしまうかもしれません。

何度も繰り返していると「気が回らないやつだな」と上司は考えてしまうものです。

自分の価値観は絶対じゃない

誰しも自分の価値観を軸に生きています。

しかし、 世の中にはさまざまな人がいて、自分よりも多様な経験をしている方のほうが多いです。

謙虚な気持ちで、自分の狭い価値観なんて「ちっぽけなもの」と考えた方が、上司と部下の関係はうまくいくのでしょう。

気が付かないうちに、上司の考えや価値観を否定し続けると「使えない・適性がない」と烙印を押されることになります。一度、評価が落ちてしまうと挽回するのは大変です……。

リスクを避けた立ち回りというのも、会社員として生きていくための策ではないでしょうか。

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