期限間近の食品購入でポイントがつくアプリ「EcoBuy」
LIMO / 2018年1月27日 18時15分
期限間近の食品購入でポイントがつくアプリ「EcoBuy」
ビジネス、今日のひとネタ
東京都とNTTドコモは先日、賞味期限・消費期限が近い商品を購入するとポイントが付与されるアプリ「EcoBuy(エコバイ)」の実証実験を開始しました。「持続可能な資源利用」に向けたモデル事業の一つということですが、いったいどんな仕組みになっているのでしょうか?
残りものには福がある?
EcoBuyは、商品のレシートと賞味・消費期限を撮影して、ポイント申請することで、楽天Edyポイントやドコモのdポイントが付与されるシステムです。申請が条件をクリアすると、店舗側が商品定価の20%相当のポイントを付与してくれるそうです。還元されたポイントは、携帯電話料金の支払いや、ネットショッピングなどで利用することができます。
また、商品情報を登録すると、期限が近づいた商品やレシピを教えてくれる機能もついていて、節約や料理を頑張りたい人にとって役立つアプリとなっています。
国民1人が毎日茶碗1杯分を廃棄
このEcoBuyは、食品の削減量を減らすための取り組みとしてスタートしました。日本では、年間およそ600トンの食品が廃棄されていて、これは「国民1人が毎日お茶碗1杯分を捨てている」という計算になるそうです。
「もったいない」という言葉がよく使われる日本で、これほど大量の食品が捨てられていることに驚きですが、いまだ国民の問題意識は低いままになっています。そのため、このアプリの利用を通して、私たち消費者の食品ロス問題への意識向上を図ることも期待されているのです。
でも安全性も気になる
ここ数年で、食品ロス削減を目指す企業の数は増えています。流通大手のイオンは、家庭で余ってしまった食品を店頭で集め、施設や個人で活用する活動を行うと発表しました。食品を中心とした小売業の西友では、惣菜類の寄贈活動などを実施しています。
しかし、このような取り組みでは、食品の安全性が問題になります。期限が近い商品を消費者が手に取らないのも、その鮮度や安全性に不安があるからでしょう。よって今後は、「賞味・消費期限が近い商品でも、安全に食べられる」と消費者に思ってもらえるように、企業は食品の安全性を保証する取り組みを強化していく必要があるといえます。
まとめにかえて
EcoBuyを用いた実証実験は2月28日まで行われます。実験の結果、食品ロス削減への有効性が実証されれば、今後、多くのスーパーなど小売店に普及されていくことが予想されます。
いつか日本だけでなく、世界中で捨てられてしまう食品がゼロになるような時代がやってくることに期待したいですね。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【日本初】“置き食品”でCO2削減量を可視化。食品ロス削減を目指すロスゼロ、シナネンホールディングスと実証実験へ
PR TIMES / 2024年4月25日 13時45分
-
ローソン、豊島区内の店舗で「販売期限切れ」からあげクンを子ども食堂へ寄贈 別店舗ではすでに1年で2500個の実績
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月23日 5時10分
-
流通プロセスで発生する食品ロスの削減に向けて株式会社favyと株式会社ドールが協働!飲食店を活用した新たな仕組作りの実証実験スタート
PR TIMES / 2024年4月19日 17時40分
-
身近なSDGs「てまえどり」。効果はあるの?
ハルメク365 / 2024年4月5日 12時0分
-
賞味期限の延長および年月表示の実施について
PR TIMES / 2024年4月5日 11時15分
ランキング
-
1箱根にフロントもない「無人ホテル」開業 〝不便さ〟感じる? 記者が体験してみた
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年5月4日 18時38分
-
2周りの人にどう思われているか気になります…他人の評価に「一喜一憂」しないためにはどうしたらいいですか?【現役住職の“天晴れ”な答え】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月4日 13時0分
-
324年度の企業倒産、1万件超か 原材料高、人手不足が収支圧迫
共同通信 / 2024年5月4日 15時30分
-
4日銀がこれほどまで円安を「無視」する3つの理由 「為替は管轄外」では、結局うまくいかない?
東洋経済オンライン / 2024年5月4日 9時30分
-
5相鉄線「屈指の閑散駅」ついに一新へ! 大幅イメチェン&新改札も 完成時期は?
乗りものニュース / 2024年5月4日 8時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください