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【終活】墓じまいを考えたことはありますか?年末年始に家族で話しておきたい「お墓のこと」

LIMO / 2023年12月30日 12時5分

【終活】墓じまいを考えたことはありますか?年末年始に家族で話しておきたい「お墓のこと」

【終活】墓じまいを考えたことはありますか?年末年始に家族で話しておきたい「お墓のこと」

跡継ぎ不要のお墓が選ばれる傾向。中には墓じまいセット付も

年末年始の帰省時に、ご先祖様のお墓参りをする予定というご家庭もあるでしょう。そこでふと「自分のお墓はどうする?」と考える人もいるはずです。

少子化が進み価値観も多様化する世の中で、家族のお墓をどうするのか考えておくこともとても大切。お墓を購入する必要があるご家庭の場合「価格」「立地」だけでなく、先々の「維持」「管理」も気になることでしょう。

日頃はなかなか触れにくい話題かもしれませんが、家族がゆっくり集まれるこの時期だからこそ「転ばぬ先の杖」、いざというときに慌てないよう介護や相続の話もあわせてしておきたいものですね。

今回は調査結果をもとに、いまどきのお墓事情について考えていきます。

お墓選びのポイントは「種類・アクセス・金額」

【過去5年間のランキング】お墓選びで重視されたポイント【図1】

出所:株式会社鎌倉新書 第14回 お墓の消費者全国実態調査(2023年)当社の調査史上初「樹木葬」のシェアが過半数を突破、納骨堂も人気高まる(PR TIMES)2023年3月17日(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000009951.html)

株式会社鎌倉新書が2023年3月に公表した「第14回 お墓の消費者全国実態調査(2023年)」よると、お墓選びの三大テーマは「お墓の種類」「自宅から霊園までのアクセス」「金額」が5年変わらずにトップ3に。

跡継ぎ不要のお墓が選ばれる傾向に。「墓じまいセット」も

種類別にみると、トップの「樹木葬」が51.8%を占めており、同調査史上初の過半超えの回答となった点は着目したい傾向です。また、2番目に多かった「納骨堂」は20.2%で、こちらも調査史上初めて一般墓を上回る結果となりました。

お墓の跡継ぎや墓守が減りつつある昨今、管理をどうするかということも問題になっています。

子どもがお墓を継ぎたくない場合を想定し、一般墓を購入した人の中には「墓じまいセット付き」が魅力だったからとの回答も。

自分のお墓のことであとの世代に負担をかけたくないから、跡継ぎが不要なお墓を選択する、という人が今後も増えていくことが予想されます。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

いまどきのお墓事情「平均購入価格」ってどのくらい?

続いて同調査より、お墓の平均購入価格をタイプ別に見てみましょう。

お墓の購入費用っていくらかかるの?【図2】

出所:株式会社鎌倉新書 第14回 お墓の消費者全国実態調査(2023年)当社の調査史上初「樹木葬」のシェアが過半数を突破、納骨堂も人気高まる(PR TIMES)2023年3月17日(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000009951.html)

購入したお墓の回答のトップであった「樹木葬」の平均購入価格は66.9万円でした。直近5年間を見ると70万円前後で推移しています(図2)。

同調査結果によると、樹木葬は消費者のニーズを捉えており、最近の主流スタイルともなっていることから、大きな価格競争は起きていないとされています。

ちなみに、樹木葬を選んだ理由について「価格」に触れた人が約40名だったのに対し、「跡継ぎがいらない」「子どもに迷惑をかけたくない」と回答したのは約220名。その差はおよそ5倍でした。

このことから、価格面よりも「跡継ぎがいらない」「後の世代に迷惑をかけたくない」ことが選択するうえで重要なポイントであるとわかります。

墓じまいを考えたことはありますか?

captainX/shutterstock.com

現在では「樹木葬」や「納骨堂」のシェアが多くを占めていることに驚いた方もいらっしゃったかもしれません。生き方が多様化するとともに「弔い方」やお墓のスタイルもさまざまに変化しているのです。

ちなみに、全国石製品協同組合(全石協)が2023年10月31日に公表した調査結果によると、お墓の購入予定がある人の48.9%が「七回忌まで」「三十三回忌まで」とあらかじめお墓の使用期限、つまり「墓じまい」を想定しているとのデータもあります。

これらの背景には核家族や少子化が進んでいることもあるでしょう。お墓の継承者が減っていくなかで、「あとの世代に負担をかけたくない」という想いがうかがえますね。みなさんは「墓じまい」を考えたことはありますか?

お墓の問題はけっして避けて通ることができません。家族やきょうだいの気持ちをできるだけ尊重するためにも、やはり「お墓をどうするか」について話しておきたいものです。

墓じまいを検討した人の中には、きょうだい間での意見が食い違いなかなか話が進まなかったという声を、何度か筆者は聞いたことがあります。

年末年始、新しい年に思いを馳せてさまざまな計画をたてる人も多いことでしょう。年末年始の「家族会議」では、お墓に関する終活についてもちょっと話題に出してみませんか。

参考資料

株式会社鎌倉新書 第13回 お墓の消費者全国実態調査(2022年)購入したお墓の種類は「樹木葬」が41.5%で3年連続シェア1位(PR TIMES)2022年3月15日(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000009951.html)

全国石製品協同組合(全石協)「これからお墓を購入しようと考えている方の‟お墓の形態”と”お墓の使用期限”についてのアンケート調査」(PR TIMES)2022年9月19日(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000015761.html)

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