ビールを勝手に注文するのはハラスメント! Z世代が飲みニケーションの改善点を提案
LIMO / 2024年1月6日 20時35分
ビールを勝手に注文するのはハラスメント! Z世代が飲みニケーションの改善点を提案
全員が全員、飲み会がイヤなわけではない 「職場だから」はどこからくる?
新年会や歓迎会を控え、若者の飲み会参加率や積極性を高めるために悩んでいる人もいるのではないでしょうか。幹事にとっては、不安に思う時期かもしれません。
せっかく飲み会を開くなら、来たいと思っているZ世代の社員にも来てもらって、お互いに気持ちよくコミュニケーションをとりたいところ。
しかし、若手の感想として、「上司と関わるのが面倒!でも出ておかないといけないと思ってしまう」という声がよく挙がってきます。どのように部下を飲み会に誘えばよいかも難しいのでは。
一方で、みんながみんな飲み会を嫌っているわけではありません。飲み会自体が嫌いなのではなく、会社でのやり方が苦手な人も。
そこで、インターン生で構成されるLIMO・U23編集部で、どのような点が改善されたら行きたいと思うか、議論してみました。
Z世代は飲み会に実施するうえで何を求めている?
意見1:参加するかどうかを自分で決められる雰囲気
飲み会に参加したいと思っていても、参加できないこともあるでしょう。また、飲み会に参加したくないという人もいます。
しかし、飲み会に誘われるとき、その雰囲気によっては「断ると上司からの印象が悪くなるのではないか」と思い、断りにくくなってしまうことも。
飲み会は自由参加であることや、参加しなくても問題ないことを伝えておくだけでも、気楽になるでしょう。
また、飲み会に参加する人でも、お酒を飲むか飲まないかは自分で決めたいという人も多いため、強制することがないようにすべきです。アルコールハラスメントにならないよう、意識して発言する必要があります。
意見2:噂話や悪口をやめてほしい
飲み会では話題としてその場にいない人の噂話や人間関係の話をすることが多いと思います。その噂話が度を超えていたり、悪口に発展したりすると聞いているだけで疲れてしまい、飲み会を楽しめなくなります。
また、その場にいる人の暴露話や黒歴史の話になる可能性もあるので、自分のことも話題に上ってしまうのではと気が抜けません。「飲み会で冷やかされ、その時は笑って済ませても後から何度もそれを思い出して悩んでしまう」経験のある人は少なくないと思います。
共通の話題が少なくて飲み会の話題作りには困るかもしれませんが、料理の話や趣味の話など、できるだけ楽しく明るい話をしてほしいです。
意見3:「とりあえずビール!」をやめてほしい
パーソルホールディングス株式会社が実施する「はたらく定点調査」によると、確認されずに勝手にビールを注文されたことについて、「ハラスメントだと思う」と回答した割合は、Z世代で61.5%でした。
先ほど述べた通り、お酒を飲むかどうかや、何を飲むかは自分で決めたいと思っている傾向があります。
最初にビールを注文するのはやめてほしいです。
意見4:内輪ネタだけで盛り上がらないで欲しい
これは職場の飲み会だけではないのかもしれませんが、自分が全く知らない話で盛り上がられても愛想笑いをしている時間はめんどくさいです。
例えば「前にこういうことがあってね~」みたいに他の人にもわかるようになんとなく背景を話してから過去の話をするのはわかりますが、急に一部の人の共通認識で笑いを取られても困るだけの人は多いのではないでしょうか。
意見5:「もっと飲みなよ」「もっと食べなよ」等の強要しないでほしい
飲みだけではなく食べることに関しても気を使うことが多いのかなと感じました。
おばあちゃんが孫に言ってしまいがちな「もっと食べな」に似ているところがある気がします。
よかれと思って言ってしまいがちな言葉かなと思うのですが、いざ言われると断りにくいです。少し無理をしてしまうこともあると思います。
反対に、気を遣ってしまい食べたいものを頼みにくいこともあるかもしれません。
飲み会を楽しみたい気持ちはあるので、頼むものに関して自由なスタイルや雰囲気作りは大切かなと思います。
江戸前汽船 株式会社の調査においても、宴会やイベントで求められている工夫の多くが、飲めない人への配慮であることが分かっています。
<あなたは、宴会やイベントにおいて、どのような内容や工夫があると参加したいですか(複数回答)>
飲酒を強制しない雰囲気:55.9%
ノンアルコール飲料の種類が豊富:31.7%
飲まない人同士の交流ができる:24.8%
飲酒を楽しむこと以外の目的がある(例:趣味やスポーツなど):19.8%
飲酒に関係ないアクティビティやゲームがある:10.4%
その他:1.5%
特に工夫は必要ない:14.9%
わからない:11.9%
意見6:新年会で飲み会以外のことをする
私の場合「新年会」と聞くと「新年に上司とお酒を飲む仕事」といったイメージがあり、事務的で、あまり楽しさや面白さを感じません。
そのため、新年会=飲酒という固定観念を崩し、新しい選択肢としてスポーツやボードゲームなど別のレクリエーション企画をするというのはどうでしょうか。もし会社内での部署やチームで、なにか共通の趣味があれば、それをみんなでやるというのもいいと思います。
なにも飲酒以外にもストレス発散したり、コミュニケーションを深めたりする方法はたくさんあると思いますので、ぜひこうした選択肢も考えてみてほしいです。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
飲み会は改善することで参加したい人もいる
「飲み会がニガテ」という人の中には、お酒そのものが飲めないことが理由である場合だけではありません。
会社の雰囲気や好きなものを飲んだり食べたりできない環境によるものである場合もあることがわかりました。
ニガテ・合わないと思う人が多い部分を変えていくことで、より円滑にコミュニケーションを図れるように思います。
参考資料
パーソルHD「~忘年会シーズン お酒の席でのハラスメント~全国の就業者10万人を対象とした「はたらく定点調査」に見るアルコールハラスメントに対する意識」(2023年12月15日)PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000838.000016451.html)
江戸前汽船 株式会社「お酒を飲まないZ世代会社員の40.6%が、お酒の席に「不満や悩み」を実感 22.3%はそもそも『お酒の席に参加しない』と回答」(2023年5月25日)PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000096384.html)
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