【アメリカ留学】治安問題 起こりやすいトラブルや特に注意した方がいい場面
LIMO / 2024年1月9日 19時50分
【アメリカ留学】治安問題 起こりやすいトラブルや特に注意した方がいい場面
左右を間違えての交通事故など… 文化の差異を忘れて起こる問題や環境上の問題
みなさんこんにちは! 海外旅行や海外生活で気を付けるべきことは治安です。
筆者はアメリカに留学をしているのですが、つくづく日本との治安の違いを認識しています。そもそも現金を持たないなど、防犯意識をしっかり持たなければいけないと感じる状況です。
今回は、留学中に遭遇した危険をもとに、海外で身を守るための知識を整理していきます。
留学を初めてすぐに気づく日本との違い
ホームレスが多い
留学を初めてすぐに気が付いたのが町のホームレスの多さです。
日本にいたころ、新宿などの大きな都市でホームレスを見かけることがあっても、地元ではなかなか見かけませんでした。
ところがアメリカでは寮から出てすぐにホームレスの方がたくさんいたので、日本との違いをひしひしと感じます。
幸い、大学の周りにいるホームレスは話しかけてくることはあっても、危害を加えてくることはありません。
外務省の安全の手引きにも、「ホームレスの人々の中には薬物中毒者等もいると言われており、不用意にこれらの人々と接触を持つことは控えましょう」と記載があるので、なるべく目を合わせないことを心がけています。
バスの治安があまりよくない
私は通学や買い物のためにバスを利用するしかありません。
しかし、私の暮らしているエリアは特に車を持つことが当たり前のエリアです。
大学生や高齢者以外でバスに乗る人は、車を買えない貧しい人が多く、バスの治安はあまりよくありません。
日本では、公共交通機関を利用するからといって貧しいということもなく、治安も悪いと感じたことがなかったため、違いを受け入れるのが大変でした。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
夕方4時はもう危険! 自分を守る知識をつけよう
夕方4時ごろにどうしても紅茶を買いに行きたくなり、ひとりで出かける準備をしていると、ルームメイトに「どこにいくの?」と声をかけられました。
ひとりでバスを使ってスーパーに行こうとしていることを伝えると、「バスでひとりはあまりよくない、絶対にやめたほうがいい」と、いつもの優しい雰囲気とは一変して注意されてしまいました。
正直、いつも使っているバス、スーパーのため危険はないと思っていたので、時間帯によって行動をガラッと変えなければならないことにショックを受けました。
「日本は治安がいいのはSNSとかで聞いたことがある。だからこそ危機感が薄いのはわかる。けれどあなたがいるのは日本じゃない、アメリカなんだよ」と言われました。
街中ではヘッドホンをしないこと、身の危険が生じたときのために警察などの連絡先をあらかじめ携帯に登録をしておくことなど、アメリカで生きていくなかで自分の身を守るための知識を教えてもらいました。
留学中に感じた危険
ここからは実際に私の遭遇した危険について紹介していこうと思います。
ホームレスの金銭要求
先ほども述べたように、ホームレスは日常的に見かけます。
ダウンタウンにいったときに、足から血を流しているホームレスに遭遇しました。
あまりにもショックな出来事だったので、帰ってルームメイトに話しました。
すると、自分で体を傷つけて、他人にかわいそうと思わせることで金銭を要求してくるホームレスもいると教えてもらいました。
物理的に危害を加えられたわけではありませんが、血を流している背景などをしり、余計にアメリカの治安の悪さを感じました。
銃撃事件
ご存じの方も多いと思いますが、アメリカでは銃の所持が認められています。
もちろん私も把握していたのですが、たかが1年くらいの留学生活では身近で銃撃事件は起きないだろうと思っていました。
ところが、留学開始2カ月で大学警察から、寮から1km圏内で銃撃事件が起きたメールが入りました。犯人は逃走中とのことでした。
ルームメイトには、「犯人がランダムに銃を打つ可能性があるから、なるべく窓際から離れるように」と言われ、緊迫感のある夜になりました。
犯人は翌日には捕まったのですが、その知らせが入るまでとても不安でしたし、自分がアメリカにいることを認識させられました。
こんな危険も潜んでいる!
他にも、海外生活には様々な危険が潜んでいます。
交通事情
日本が右側通行なのに対して、アメリカでは左側通行のため、道を渡るときには要注意です。
私もはじめは道を渡るときに「右、左、右」で車の往来を確認してしまっていたので、気が付いたら車が近かった、なんてこともありました。
さらに、車社会のアメリカではGoogle Mapで徒歩のルートを検索すると、かなり危ない道を歩かされることがあります。
気が付いたら自動車専用道路のような道路の端を歩かされそうになったこともありました。
時速80キロは出ている車のすぐ隣を歩くことになるので、近くのお店の人に道を聞いて、安全な道を歩くことができました。
かし、Google Mapを信用してはいけないのだなと痛感しました。
詐欺
これはオーストラリアに留学している友だちの話ですが、郵便局から「荷物がきちんと運べなかった」などと称してテキストメッセージが入ったため、やりとりをしているうちに個人情報とカード情報が盗まれてしまう、ということがあったそうです。
日本語であれば気が付くかもしれないけれど、はじめての海外生活で英語はわかっていても、その国、土地に詳しくないからこそ起きた事件でした。
性被害
秋学期はジェンダー学に関する授業を履修していたのですが、その中で「アメリカの大学では4人に1人の女子学生が性被害にあっている」という統計が紹介されました。授業では、大学は特に性被害が起きやすい場所であること、女子学生だけではなく男子学生も性被害に遭う可能性があることを学びました。
外務省の海外安全ホームページによると、近年、海外において日本人女性が性的暴行の被害に遭う事例が増えているそうです。
アメリカ人の友だちによると、アメリカ人の中にはアジア人をとても魅力的に思っている人が一定数いるとのこと。特にアメリカでの生活に慣れていない短期留学のアジア人を狙う犯罪がちらほらあるのだとか。
外務省が被害を抑えるために呼び掛けていることとは?
被害を避けるために、外務省では以下の行動を取るように呼びかけています。
単独行動や夜間の外出は控える。
過度な肌の露出を避ける。
知らない人に勧められた飲食物を安易に口にしない。
過度な飲酒は控える。
ホテルの部屋等のドアをノックされても、ドアを開ける場合には防犯チェーンを掛けたまま相手を確認する。
ホテルのスタッフや、水道・電気の修理人らしき人でも、頼んだ覚えがなければフロントに確認する。
タクシーを利用する場合は、ホテルのフロントで予約するかタクシー乗り場から正規のタクシーを利用するなどし、白タク等の営業許可を受けていないタクシーには絶対に乗らない。
旅行中に親しげに声をかけてくる外国人に対しては、安易に信用せず、警戒心を忘れずに、少しでも不審に思ったときははっきりと断る。観光案内を持ちかけられても絶対に付いていかない。
日本語で話しかけ、日本での滞在経験や日本人の知り合いの名前に言及するなどして旅行者を安心させてだますような巧妙な手口も発生しており、注意が必要とのことです。
自分の身は自分で守るしかない
日本人が海外で最も遭遇するのは窃盗だと考えられています。ひったくりや置き引き、スリなどは日本の感覚のまま海外に出てしまうことでリスクがあがります。
旅行や留学、出張など海外に行く目的は様々だと思いますが、期間や場所に関わらず、渡航先の治安情勢や万が一の時の連絡先についてきちんと調べておくことが大切です。
身を守る方法について外務省のホームページなどで確認ができますので、安全で楽しい海外経験にするために、「面倒」で片づけず知識を蓄えておきましょう!
参考資料
外務省「国・地域別『安全の手引き』」(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/safety_guidance.html)
外務省海外安全ページ「海外における女性の性被害」(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/women_damage.html)
外部リンク
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