【テーマ投資】ようこそ日本へ!インバウンド関連銘柄で注目企業はどれか
LIMO / 2018年2月8日 21時20分
【テーマ投資】ようこそ日本へ!インバウンド関連銘柄で注目企業はどれか
「テーマ投資」といっても様々なテーマがあります。これから伸びそうな産業に関連するテーマ、関連する企業に投資をしたりするもののほか、利益成長率が高いと期待される銘柄に投資をするグロース株投資や株価が割安と判断した銘柄に投資をするバリュー株投資だったりと様々です。
はじめに
今回は近年増え続ける訪日する外国人の旅行を指した「インバウンド」や彼らが買い物をすることで生まれたキーワードである「爆買い」といったテーマをもとに恩恵を受けそうな銘柄を考えてみたいと思います。
なぜインバウンド関連銘柄に注目するのか
2018年1月に観光庁が発表した資料によれば(注)、平成29年(2017年)の訪日外国人全体の旅行消費額(速報ベース)は4兆4,161億円で対前年比+18%増となっています。これは年間値の過去最高の水準です。
一方、訪日外国人旅行者1人当たりの旅行支出は15万3,921円。これは対前年比▲1.3%減となっています。年間では減少しているとはいえ、2017年10-12月期で見れば、訪日外国人旅行者1人あたりの旅行支出は対前年同期比では増加しており、足元は堅調です。
インバウンドはGDP統計上「輸出」としてとらえられます。日本の経済成長を内需以外に求めるのであれば、インバウンドは非常に重要なエッセンスとなります。
これまでは電機や自動車セクターにおける完成品などが輸出の項目として経済成長をけん引してきましたが、インバウンドもさらに成長すると見るのであれば、今後も注目していきたいものです。
注:観光庁「平成29年年間値(速報)及び平成29年10-12月期の調査結果(速報)」(http://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000339.html)
インバウンド関連テーマを詳しく見る
では、インバウンドのテーマといえばどのような銘柄が恩恵を受けるのでしょうか。今回は大きく3つのサブカテゴリーを想定しています。
小売企業
訪日外国人観光客が訪れることで消費が増えるというのは誰しも思いつくことでしょう。
また、その中でも人気があるのはブランド品だけではなく、日本の家電製品や化粧品、赤ちゃん向け用品などがあげられます。そうした商品を扱う小売企業は注目です。
消費財企業
日本の化粧品・日用品などはその品質の高さから訪日外国人観光客に人気の商品です。「爆買い」という言葉ではブランド品や家電製品などが注目されますが、化粧品なども含まれます。
アミューズメント施設
訪日外国人観光客に人気のスポットは京都や金沢といった都市はもちろんのこと、ディズニーランドやUSJといったアミューズメントパークも人気です。
インバウンド関連銘柄とは
ここでは先のテーマに関してさらに個別企業に落とし込んでいきましょう。カッコ内は銘柄コードです。
ビックカメラ(3048)
都心部に店舗を構える家電量販店。外国人観光客が都心部に集中することから、店舗立地で優位性あり。
ドンキホーテホールディングス(7532)
店舗のエンターテイメント性が小売店の中では特出。ビックカメラと同様に都心部に店舗があり、品ぞろえの多さから外国人観光客には人気が高い。
阪急阪神ホールディングス(9042)
鉄道やバスのほか、宝塚歌劇やホテルなども有しており、大阪を中心に関西のインバウンド効果の恩恵を受けることができるポジション。
ポーラ・オルビスホールディングス(4927)
会社名の通り「ポーラ」、「オルビス」をはじめとしたビューティケア事業を展開。日本製の化粧品は人気。
オリエンタルランド(4661)
東京ディズニーランド・東京ディズニーシーなどの「東京ディズニーリゾート」を運営する。日本人のリピーターだけではなく、外国人観光客にとっても期待を裏切らない「外さない」エンターテイメントとして評判。
まとめにかえて
いかがだったでしょうか。インバウンドは「輸出」と考えれば、日本政府が経済成長を追い求めるためには欠かせないテーマということが言えそうです。
為替レートの動きなどが外国人観光客の動向に短期的には影響があるかもしれませんが、いまだ開拓されていない日本の観光資源は多そうです。今後も長期で期待できそうなテーマといえそうです。
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