夫婦で「どちらが正しいか」競っていませんか? 家族というチーム作りのススメ
LIMO / 2018年2月11日 20時20分
夫婦で「どちらが正しいか」競っていませんか? 家族というチーム作りのススメ
本来協力し合うはずの夫婦が、競争相手になっていませんか? 夫婦喧嘩をすれば「どちらが正しいか」と白黒をつけようとしたり、家事育児では「どちらが損をしているか」考えたり、相手がラクをするとイライラしたり。
たとえ夫婦間の競争で勝っても、後味の悪いもの。家庭内の雰囲気は悪く、とても居心地が良いとはいえませんよね。夫婦で競争するよりも、協力しあえる形を模索したいところ。ではなぜ夫婦が競争相手になってしまうのでしょうか。
夫婦が競争相手になる原因2つ
夫婦が競争相手となる主な原因は2つあります。夫婦は同じ土俵に立っているため、競争相手になりやすいもの。特に今は夫婦ともに仕事・家事・育児をしますので、男女差がなくなりつつあります。そのため争いも起こりやすいのです。
また、無意識のうちに「自分が子どもの頃育った家族と同じ家庭を作ろう」とする人も多いでしょう。自分の親をお手本にし、パートナーにも自分の親(男性は自分の母親、女性は自分の父親)と同じ振る舞いを求めます。
しかしパートナーは赤の他人。全く別の家庭環境で育っていますから、お互いに求めることが食い違います。「(自分の母親よりも)妻は家事が雑だ」「(自分の父親よりも)夫は何でも話を聞いてくれない」など親と比較しては、優劣をつけてしまうのです。
競争相手より、チーム作りを
本来、一番安らぐ場所である家庭。競っていては疲れてしまいますよね。負ければイライラしますし、勝っても気分は晴れず「相手に自分の弱い部分を見せられない」と気を張ってしまいます。できればお互い自然体でいられる、居心地の良い家庭を目指したいものです。
視点を変えて、「家族=チーム」と捉えてみてはいかがでしょうか。競い合うと「どちらが正しいか」の勝敗をつけようとしたり、「もっと〜してよ」と相手に変化を求めてしまいます。ところが人間簡単には変われませんので、似たようなケンカが増えます。これをチームと考えると、「こういうタイプも必要かもしれない」と違う角度で相手を見ることができ、相手の自然体を受け入れることもできるのではないでしょうか。
我が家も夫婦は性格や価値観が正反対です。サッカーでたとえるなら、保守的で神経質な夫はディフェンス。問題が起きた場合は、原因を追及する思考癖があります。夫に比べ革新的で大雑把な筆者はフォワードでしょうか。原因追求よりも、これからどうするかについて考えます。以前は意見が食い違っていましたが、問題を乗り越えるにはどちらの視点も必要だと感じています。
子育て、ローン、親の病気や介護、自分たちの老後…生きていれば様々な問題が起こるもの。家族で乗り越えるには様々な角度から問題を捉え、多くの対策を練る必要があります。多種多様なメンバーがそれぞれの良さを生かしてこそ、問題を乗り越えることができるでしょう。
適材適所でチーム運営を
さて、より良いチーム運営のためには、変わる必要はなくてもお互いに努力しなければ家庭がまわらないのもたしかです。洗濯が嫌いだからといって、しないわけにはいきませんよね。その場合は「男だから女だから」といった枠にとらわれず、「できる人ができること」をというスタンスでいいでしょう。
男性でも子どもをあやすのや料理が上手だったり、女性でもDIY好きという人もいます。得意不得意、好き嫌いから、お互い無理のない家事育児を振り分けます。どちらも好まない家事は分担し、食洗機など家電の利用も考えましょう。
やらないことも一つの手です。たとえば洗濯物はハンガーに干してそのまま収納すれば、洗濯物を畳むという家事が減らせます。洗濯物はカゴに入れっぱなしで各自カゴからとる、という家庭もあります。考えてみれば毎日やらなくても、2、3日に1回で十分な家事もあります。子どもの頃育った家族と同じでなく、新たなチーム作りとして家事育児も捉えてみましょう。
チーム運営と考えると、許せることが増え、求めることも変わってきます。長い目で人生を見据え、どんな問題も乗り越えられるチーム作りをしてみてくださいね。
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