「コンフォートホテル」などを運営するグリーンズ、成長拡大のカギは?【IPOその後】
LIMO / 2018年2月24日 10時15分
![「コンフォートホテル」などを運営するグリーンズ、成長拡大のカギは?【IPOその後】](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_5357_0-small.jpg)
「コンフォートホテル」などを運営するグリーンズ、成長拡大のカギは?【IPOその後】
グリーンズとは
グリーンズ(6547)は三重県四日市市に拠点を持ち、昭和32年に「新四日市ホテル」を創業した歴史あるホテル運営会社です。同社は、米国チョイスホテルズインターナショナル社とフランチャイズ契約をし、「コンフォート」ブランドなどの宿泊特化型ホテルを展開。2017年3月23日、東証2部に上場しています。
2017年6月期の売上高は260億円。うち「チョイスホテルズ事業」の売上が188億円で、全社売上高の72%を占めています。また、残りの大半は「グリーンホテルズ事業」の70億円によるものです。
グリーンズの過去1年間の株価推移
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チョイスホテルズインターナショナルとは
ちなみに、米チョイスホテルズインターナショナルは世界第2位のホテルチェーンで、時価総額は約45億ドル(1ドル110円換算で約5,000億円)となっています。また、同社の2016年12月期の営業収入は9億2,500万ドル(同約1,000億円)、営業利益は2億3,900万ドル(同約260億円)です。
同社の「コンフォートイン」は宿泊カテゴリの中では「アッパー・ミッドスケール」に属しますが、これは「フォーシーズンズ」などの「ラグジュアリー」、「マリオット」などの「アッパー・アップスケール」、「カントリーヤード」などの「アップスケール」に次ぐものです。
この世界標準のホテル運営ノウハウを、グリーンズはFC契約の中で活用しています。チョイスホテルズインターナショナルとグリーンズによる100%子会社のチョイスホテルズジャパンが、グリーンズに運営指導およびノウハウを提供しています。一方、ホテルの建築費用は土地・建物のオーナーなどが負担し、グリーンズが賃借する形です。
業績予想と成長に必要なもの
客室稼働率に関しては、チョイスホテルズ事業が2013年6月期から2017年6月期まで80%台で稼働しているのに対して、グリーンズホテル事業では80%台弱という水準が続きました。
客室単価に関しては、チョイスホテルズ事業が2017年6月期に6,727円であるのに対して、グリーンズホテル事業は同時期で5,850円となっています。ブランドごとにホテルの開業時期や立地の影響が大きいと思われますが、グリーンズホテル事業が健闘しているという評価もできるでしょう。
中期経営計画では2020年6月期に100店舗以上を目指すという前提(2017年6月期時点では89店舗)で、売上高320億円、営業利益25億円と発表しています。上場した翌年に会社による業績予想が減益となっていることで、投資家の一部には落胆があったかもしれませんが、来期以降は増益トレンドに戻る計画となっています。
バランスシート的には、上場したことで株主資本が手厚くなり、財務の安定性が増したことは間違いありません。とはいえ、PBR(株価純資産倍率)などでバリュエーション(株価評価)を見る際には、それだけ要求水準が上がったことを意味します。ちなみに、ROE(自己資本利益率)の実績値は15%程度です。
なお、2018年6月期でPER(株価収益率)が18倍、PBRは実績値ベースで2.3倍となっています。今後の株価上昇の牽引力としては、業績によるサプライズが必要となるでしょう。そのためには、客室稼働率や客室単価といった指標のさらなる改善が求められます。
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