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関西に戻りたい関西出身者、関西に戻りたくない関西出身者

LIMO / 2018年2月28日 20時20分

関西に戻りたい関西出身者、関西に戻りたくない関西出身者

関西に戻りたい関西出身者、関西に戻りたくない関西出身者

進学や就職、あるいは転勤など、様々な理由で関西から東京へやってくる関西出身者。比較的若い頃から東京に拠点を置いている人なら、東京にしっかり根を下ろして暮らしているという人がほとんどでしょう。

一方、30代後半~50代になってから東京にやってきたという人に話を聞いてみると、「ずっと東京にいたい」と熱望する人がいる一方で、「定年退職後までいる街じゃないな…」と考える人もいるようです。それぞれ一体どういう理由なのでしょうか。

【ずっと東京にいたい派】その意見とは?

まずは、ずっと東京にいたいという人の意見からのぞいてみましょう。

刺激が多いから

60代のAさんは、10年ほど前、関連会社への出向を機に大阪から東京へ。以来、一度も大阪には戻らず、定年退職後の現在も家族とともに東京で暮らしています。

「東京は情報と刺激が多いですね。それが楽しいし、勉強になります」

退職後は元職場のOB会の仕事や趣味のサッカー観戦などにも精力的に取り組んできたAさんですが、今年に入ってからはかつての部下からの紹介で、これまでのキャリアを生かした新たな仕事を始めたといいます。

「60代になってからでも社会に役立つことがあるならこんなにうれしいことはない」と話すAさん。キャリアを再び生かす機会ができたのは、人や情報との接点が多い東京いたことも理由のひとつだ考えているようです。実際に、こうした点にメリットを感じる人も多いといえるのではないでしょうか。

いろんなバックグラウンドの人がいるから

転職を機に東京に引っ越してきたという40代のBさんは独身の女性。大学卒業後は大阪市内に本社を置く大企業で働いてきたBさんが、東京に来て改めて実感したのが「多様性」だったといいます。

「グローバルで比べたら日本なんてまだまだだ、とか、そういう話ではないんです。最近では減りましたけど、それでも関西にいたときは職場だけでなく居酒屋のお母さんにまで『独身でどうするの』とか、何かあったら『え? 彼氏は?』とか、余計な詮索をされたものです(苦笑)。そういうの、東京ではほとんどないので」

東京では、誰もが良くも悪くも他人に無関心だというBさん。「夜に女性1人で外食していても誰も気にもしないじゃないですか。40代だから? いや、大阪だと逆にいろいろ言われる年代でしょ(笑)。同世代の独身女性に『東京は女が1人で何かやってても誰も何も言わないのがいいね』と言うと、共感されることがほとんど。東京はいろんな人を受け入れてくれる。そういう魅力を感じている人も多いのでは」

【関西に戻りたい派】なぜそう考えている?

では関西に戻りたいと考えている人は、なぜそのように考えているのでしょうか。

人の多さが耐えられない

40代になって東京に転勤してきたCさんは「あまり長く住む街ではない」と考えている様子。単身赴任ではあるものの、大学時代の友人や会社の同期も半分以上は東京にいるといい、寂しさが問題ではない、というCさんが挙げたのはなんと「電車の混み具合」。東京で勤めるようになってから比較的早い時間に会社に着くようにしているとのことですが、それでも少し時間がずれると大変な混雑で、それだけで体力が奪われてしまうのだといいます。

「正直、あれだけで朝からやる気がなくなります…。私は東京メトロで通勤しているのですが、同僚などから『JRなどはもっと混んでいるんだから』と言われたりもします。でも、だから何、という感じじゃないですか?」

そのほか「東京は人が多すぎる。それに関西なら住む場所・職場・行きたいところ(買い物・レジャー)がコンパクトにまとまっているけれど、東京は街が大きすぎる」という声もありました。

中学受験、ママ友との付き合い…どこかなじめない

夫の転勤を機に東京に引っ越してきて10年になるというDさんも関西に戻りたい1人。「夫婦ともに関西出身で、単純に関西の方が居心地がいいこともありますが、両親も高齢なので近くにいたいんです。夫の親が亡くなったとき、遠方だったこともあって、できることに限界を感じましたし、後悔も多々あります」と話します。

またDさん自身がなじめずにいるのが関西に住んでいたころのフランクな付き合いとは少し違う、ママ友たちとの関係。Dさんはいま、いわゆるお受験が比較的盛んなエリアに住んでいることもあり、誰がどこの塾に行っている、どこを受験する、といった情報収集合戦にいそしむママたちの言動にいささか辟易しているのだとか。

「さっきまで陰口を言っていたのに会った途端に笑顔で情報を探っている人とか、怖いです。うちの子どもが中学受験をしないというと『一人っ子で経済的に余裕があるのに、なぜさせないの?』と言われたこともあります。他人の家のことは放っておいてほしいですよね…」

住んでいる場所や普段接する人との関係性にまつわる問題は、どこに住んでいても起きがちではありますが、Dさんのこの悩みは情報と選択肢の多い東京ゆえのものともいえるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか? 関西出身かどうかに限らず、地元に長くいればいるほど、暮らす場所が変わったことで受ける刺激も違和感も大きいのかもしれませんね。みなさんは東京という街をどのように捉えているのでしょうか。

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