採用担当や人事部が必ず嫌う、就活学生が陥りやすいNG行動5選(2018年春)
LIMO / 2018年3月12日 20時25分
採用担当や人事部が必ず嫌う、就活学生が陥りやすいNG行動5選(2018年春)
2019年春に卒業を予定している大学生などの就職活動(就活)がこの3月から本格的にスタートし、オフィス街でリクルートスーツに身を包んだ学生の姿を見かける機会も増えてきました。
就職活動をする大学生の皆さんは、インターネットや本、先輩からのアドバイスなど様々な手段を使って情報を集め、対策を練っている人も多いと思います。
やはり第一関門は面接です。そこで、ここでは採用担当や人事部から面接の場面で「NG行動」とみなされがちな学生の5つの行動をご紹介します。人事部は面接を通じて、その学生の「入社後」をイメージしているものです。どのような目線で学生を見ているのか、それを知るための参考にしていただければと思います。
NG行動その1: チームワークの意識が欠如している
どの企業も優秀な学生を採用したいと考えています。しかし「優秀」とは、単に頭が良いといった個人の能力、スキルだけを指すのではありません。
なぜなら、仕事は1人だけで完結することなどほとんどないからです。いろいろな人を巻き込まなければ大きな仕事はできませんし、仕事をするうえでの関係者が増えれば増えるほど、コミュニケーションは重要な要素になっていきます。
また、キャリアを積み重ねるにつれ、チームをマネジメントする機会も増えていくはずです。企業が学生をいわゆる「幹部候補生」として見ていれば、チームのリーダーとしてふさわしい人物かどうかという評価軸を避けては通れません。
たとえば生命保険会社なら、支社の営業職員のマネジメント力が問われます。営業職員のモチベーションを維持しながら、昨年度比で結果を出していくことがチームで求められるので、仮にその管理の質が低ければ営業目標の達成が難しくなることもあるでしょう。
しっかり勉強してきたか、その成績などはともかくとして、体育会に所属してきた学生が人事担当者に根強い人気があるのは、こうしたチームワークの重要性を理解しているか、実践してきたかどうかという点にもあります。
NG行動その2:優先順位がつけられない
社会人なら仕事の優先順位をつけて行動するのはある種当然のことです。そんなこと理解している、と本人としては思うかもしれませんが、学生時代にゆとりある生活をしすぎてしまうと、なかなか優先順位を付けられない場合もあるようです。
採用面接の場においても、この優先順位を意識する必要があります。たとえば、込み入った質問をされた場合です。こうした際には、質問に関して重要なポイントから順番に回答していくことが重要です。
そもそも面接時間は限られていますし、面接官も1日に何人もの学生を相手しています。「結論ファースト」を徹底し、自分の意見の背景や裏付けは、結論を明確にした後から付け加えていく、といったことも求められるでしょう。
この考え方は、特に外国人の上司を持つようになると、より意識せざるを得ないものとなります。日本人はどちらかというと「起承転結」で話をしがちですが、外国人は「結論ファースト」のことがほとんどです。外国人からすると、日本人の「起承転結」報告スタイルは「ダラダラしていてどこが結論かわからなかった」となることも多いのです。
また、日本人であっても面接などで時間が限られている場合には「結論ファースト」は有効な姿勢・スタイルといえます。面接での雰囲気なども踏まえつつ、簡潔に自分の意見を述べると効果的なのではないでしょうか。
短時間に相手の聞きたいことを優先順位をつけて整理し、回答をすることができれば、採用担当者もその学生の入社後のイメージが持ちやすいはずです。
NG行動その3:質問ができない
面接の場で聞かれる質問はどの企業でもおおよそ共通しています。特に「最後に何か質問はありますか」は定番中の定番ではないでしょうか。
質問は相手に対する興味の最大の証ですから、そもそも質問がないというのは最悪です。また、事前の勉強不足のため適切ではない質問をすることもまたNGです。ですから、質問をするためには事前準備が欠かせません。あらかじめ自分の質問を第三者に聞いてもらって適切な内容かどうかを確かめるのもひとつの方法でしょう。
社会経験のある父親や母親、経営者や人事担当者に知り合いがいるのであればそうした関係者に自分の質問を聞いてもらってはどうでしょうか。「親になんて聞きたくない」というためらいもあるでしょうが、そこは身近でアクセスしやすいリソースは十分に活用すべきです。
また、逆の視点から見れば、様々な企業に同じ質問をして相手の回答の違いを比べたり、質問した際の反応や回答内容から、自分自身がその企業を知り、評価できるともいえます。
いずれにせよ、質問は相手を知り、自分を知ってもらうという意味で重要です。全ては対話から理解が始まります。
NG行動その4:気配りができない
集団面接で1人に割り当てられている時間が決まっているのにもかかわらず、自分のアピールで独占してしまう、そんな場面に出くわすことがあります。積極性は買われたとしても、他人への気配りができない学生は会社という組織には不向きと判断される可能性もあります。
組織に向いていなくても、積極性があればベンチャー企業ならバリバリやっていけるのではないか、と思う方もいるかもしれませんが、そうとは言い切れません。ベンチャー企業も、大企業を含め様々な会社と取引をします。ビジネスは1人では成立しないのです。
集団面接において全員に意見を出させて、自分がまとめ役をする学生のことを面接上手、と判断する面接官も多いようです。学生からすれば「おいしいとこどり」に見えるかもしれませんが、全体の流れを踏まえて、意見をまとめ上げることができる能力ともいえますし、ひとつの気配りができるタイプといえるかもしれません。
自分がどうすれば上手く立ち回れるかをまずは考え、面接の流れを見ながら自分の強みを出せるとよいですね。
NG行動その5:簡単なマナーが守れない
社会人として当然のビジネスマナーやルールが守れない、というのも大きなマイナスポイントになります。
たとえば遅刻はその最たるものでしょう。遅刻する人は普段からギリギリの行動しかせず、締切も守らないのではないかと見られてしまうことがあるといいます。もちろん、天災や人身事故などによる交通機関のストップなどはやむを得ませんし、会社側も把握していると思いますが、できる限り時間には余裕をもって行動したいものです。
また、エレベーター内で面接の感想や他企業の採用状況などを話す学生を目にすることがあります。これは学生だけではなく、社会人としてふさわしくない行動です。エレベーター内に私語は厳禁というようなシールをしている企業もあります。
秘密保持という堅いところまではいかないものの、最近は情報漏えいに厳しい企業が多くなっています。こうした最低限のビジネスマナーは、社会人になってから身につけるというものではありません。他人に聞こえるような状況で重要な話はしないようにしましょう。
まとめにかえて
いかがでしたでしょうか。面接は生半可なプロセスではありません。外資系金融機関などでは部署の全員が「マル」といわなければ、どれだけ採用担当者が推していても内定をもらえないこともあるといいます。
採用担当者が良い顔をしない行動を可能な限り避けて、コミュニケーションをうまく図ることで、お互い理解が進めば、それが内定への近道といえるのではないでしょうか。
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