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キャリアアップとキャリアプランの違いを知って自分の仕事人生に活かすコツ

LIMO / 2018年3月18日 10時10分

キャリアアップとキャリアプランの違いを知って自分の仕事人生に活かすコツ

キャリアアップとキャリアプランの違いを知って自分の仕事人生に活かすコツ

仕事をする中で「キャリア」という言葉をよく耳にしますが、一体どのような意味なのでしょうか。今回はキャリアについて考えてみましょう。

そもそもキャリアとは

厚生労働省が発表した「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書のキャリア形成の意義によると、『「キャリア」とは、「経歴」「経験」「発展」「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし持続性を持った概念』とあります。

そして、キャリアには「市場価値」が存在します。

たとえば、Aのような技能とBのような経験がある人は市場価値が高くなる、そのような考え方です。今で言えば、「AIに関わる技能」と、「AIの最先端企業で働いていた経験」がある、と言い換えると分かりやすいかもしれません。

また、高学歴であるというのも市場価値が高くなる1つの要因です。ただ、先に見たようにキャリアは「時間的持続性」によって形成されていくので、高学歴であるというだけでは市場価値を維持し続けることはできません。むしろ時間の経過とともにその比率は薄まっていくでしょう。

逆もしかりで、入社当時は良くできる同期と比べられてきたあなたも、「時間的継続性」によるキャリア形成を意識することによって、市場価値を上げていけるかもしれません。

あなたが今から市場価値を意識してスキルアップをしながら転職や起業を選択した時、5年後に「絶対に追いつけない」と思っていた同期よりも年収が高くなっている、そんな話もめずらしくはないのです。

キャリアアップとはキャリアの市場価値を上げること

キャリアアップとはつまり、あなたのキャリアの市場価値を上げることなのです。そのために、資格を取ったり、講習を受けたりしてスキルを高めるわけですが、ただやみくもに資格を取ればいいというわけではありません。

自分の市場価値が今どのくらいかを正しく知った上で、それをどの状態にしたいから何を勉強する、というように考えることがキャリアアップのための近道といえます。そしてそういう意識を常に持って、キャリアを継続的に形成していくことが、大切なのです。

キャリアアップで最も重要なのは、市場価値において自身のキャリアにどのような価値があるのかを知ることです。そうした市場価値を知るために、ネット等でのリサーチをはじめヘッドハンターや転職エージェントに相談するのも一つの手でしょう。

キャリアプランとは

ここまでキャリアアップを見てきましたが、ほかによく耳にする言葉に「キャリアプラン」というのもあります。キャリアプランとはいったい何なのでしょうか。

キャリアプランとは、キャリアを繋げて計画(プラン)を立てることをいいます。働き方の計画ともいえるかもしれません。

キャリアプランには、短いものも長いものもあります。短いものだと数年間のプランを、長いものだと社会人になってから仕事ができなくなるまでの壮大なプランを考えることもできます。

「仕事ができなくなる」というのは、今勤めている企業の定年だけとは限りません。定年退職後に起業して新たな仕事を始めているかもしれません。あなたが仕事でどんなふうになっていきたいか、そしてどんなふうに終えたいか、そのような目標に向かって立てる計画をキャリアプランといいます。

キャリアプランの描きかた

ここではキャリアプランを描くためのステップについて考えてみましょう。

キャリアプランの描き方には大きく3つのステップがあります。

ステップ1:自分の理想を知る
ステップ2:自分が何に喜びを感じるか、価値を感じるかを知る
ステップ3:自分のスキル、自分ができること、得意なことを知る

各ステップについてじっくりと考え、何歳の頃に何をしていたいのかを考えてみましょう。

ただし、キャリアプランは、恐らくほとんどの方が1回立てて終わりにはなりません。数年おきに、「やってみたら意外とこういうことのほうが好きだった」「人にはこちらが評価される」などの情報が増えていきます。それらをもとに自分のキャリアプランの棚卸しをしてみましょう。

年齢とともに「自分が好きなことよりも人から評価されることを選択」するようになり、周りからの評価が上がって、キャリアも自然とアップしたという状態になったりもします。

もちろん給与が低くても、とにかく好きなことを極めるのも1つの選択です。大切なのは、自分の志向と、社内や市場からの評価を知り、それによって自分がどのような選択をするか、それを繰り返す機会を増やすということです。

定期的にキャリアプランを見直すことで、自分の志向、社内や市場における自分の価値も棚卸しすることができ、描いたキャリアプランの中で、今の自分に足りないものが何かを常に意識することもできます。それによって、必然的に自分のキャリアやキャリアプランを調整することができるでしょう。

キャリアプランを描くことの一番のメリットは、なりたい自分になるための選択の機会を増やすことによって、本当になりたい自分に近づいていけることではないかと思います。

キャリアプランを立てることで、普段何気なく生活しているだけでは意識できない、長期的な思考が身についてきます。短期的にも長期的にも目標が定まることで仕事のモチベーションも上がり、現在やることが明確になってくる方もいるでしょう。また、自分に今何が足りないのかを正しく自覚している状態になることもとても大切です。

最後に

今回はキャリアを中心にキャリアアップとキャリアプランについて見てきました。

時折ある誤解は、キャリアについて考えるのは正社員だけ、というものです。実際はそうではありません。アルバイトだから、パートタイム勤務だから、派遣だから、契約社員だから、学歴が…。そう考えてキャリアを作らない選択をしていませんか。

キャリアとは、長い時間をかけてあなた自身が積み上げていくものなのであり、自分の考え方や心がけ次第でこれからいくらでも変えていけるものなのです。まずは3年から始めて、5年、10年後のキャリアプランを描いてみるのはいかがでしょうか。

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