お彼岸で知っておきたい「お墓トラブルエピソード4選」元葬儀屋社員に聞いた”実はNG行為”も
LIMO / 2024年3月10日 7時5分
お彼岸で知っておきたい「お墓トラブルエピソード4選」元葬儀屋社員に聞いた”実はNG行為”も
2024年春のお彼岸は【3月17日(日)~23日(土)】
もうすぐお彼岸ですね。
お彼岸は、仏教においてあの世とこの世が一番近くなる時期を指します。昼と夜の長さが同じになる春分の日と秋分の日の、それぞれ前後3日が一般的にお彼岸と呼ばれている期間です。
費用面や墓守り不在などにより「お墓は要らない」と考える人も増える一方、お彼岸になるとお墓参りに行き、お墓にお供え物をすることが習慣となっているご家庭はまだまだ多いでしょう。
今回は、お墓参りの際に知っておきたい、お墓にまつわるマナーやトラブルエピソードを、元葬儀屋社員さんが教えてくれました。
お墓トラブルエピソード1:「お墓にお酒をかける」は、実はNG行為
「故人が好きだったから」と、お墓や仏壇にお酒をお供えする人は多いです。生前故人が好きだったものをお供えするのは、一般的には良いことです。
しかし、まれにお墓にお水をかけるのと同じ気持ちで、お墓にお酒をかける人が……。でも実はこれ、NGなのです。
お墓の材質は見た目のとおり石ですが、お墓の表面にある細かい傷や穴からお酒の成分が入ってしまうと、変色することがあります。
お墓の劣化の原因の一つが、お墓にお酒をかけることなのです。
また、お酒には糖分が含まれているため、墓石がべとべとしたり、虫が寄ってきたりします。お墓が汚れてしまい、余計な掃除が必要です。
ちなみに、仏教ではすべての宗派でお酒が良いものだと認識しているとは限りません。宗派によっては、お酒は悪いものとしてお供えすべきでないとすることもあり、注意が必要です。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
お墓トラブルエピソード2:「お供え物をそのまま置いて帰る」はやめましょう
最近は、お墓のお供え物はそのままにせず、持ち帰ることをルールとしている墓地が増えてきました。お供え物をそのまま置いておくと、カラスや野良猫などの野生動物が食べてしまい、お墓の周辺が汚れます。
お墓の周辺に山や木があれば、よく観察してみましょう。カラスが枝にとまって、人間がお墓から去るのを待っているはずです。
お供え物を放置することは、野生動物へ知らない間に餌を与えることになります。
餌のありかとしてお墓を認識すると、野生動物がお墓の周辺に住み着き、繁殖の手助けをすることにもつながるのです。
野生動物の数が増えると、余計に人間の食べ物を頼りにするようになり、餌がありそうなゴミ捨て場をあさるのです。
野生動物が人間のゴミをあさるようになると、お墓を利用するたくさんの人に迷惑がかかります。お供え物は、供えた後持ち帰りましょう。
お墓トラブルエピソード3:「お墓を任せっきりにする」
現役世代の方で故郷から離れて暮らしている場合、必ずしもお彼岸に帰省できるとは限りません。
しかし、お墓参りやお墓の手入れを任せっきりにすると、親族間でよく思われない人が出てくる可能性があります。
「あいつは長男なのにお墓のことを何もしない」「私だって忙しいのに、私ばかりお墓の手入れをしている」
お墓参りやお墓の手入れを任せっきりにしていると、このような不満が出てきがちです。不満がたまると、ささいなことで大きなトラブルになることがあります。
何かトラブルが起こる前に、ご先祖様を敬っている、大切にしている気持ちを行動で示すことが重要です。
お彼岸の時期にお墓参りをすることが難しい場合は、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などを利用しましょう。なかなかお墓参りができないときには、お線香やお花をお供え物としてご実家に送るのも、一つの方法です。
お墓トラブルエピソード4「イノシシにお墓を壊される」
イノシシは、近年数が増え、街中に出没したイノシシの目撃情報が時々ニュースになっています。そんなイノシシの好物は、ミミズやどんぐりです。
よく、イノシシに畑や山を荒らされた、という話を聞きますが、それは鼻や蹄で土を掘り返し、土の中にいるミミズを捕まえて食べているのです。
山の中にあるお墓は、畑と同様にイノシシに荒らされる可能性が高くなります。暖かくなって久々にお墓参りに行ったら、イノシシにお墓が倒されてしまっていた、と近年よく耳にします。
イノシシによってお墓が倒されていた場所は、掘り返された地面の跡が残るため「犯人」を特定しやすいのです。
また、山の中でなくても、お墓の裏手が山だと、ドングリの木が茂っていることが多くあります。落ちているドングリを求めて、イノシシがやってきて、通り道にある小さなお墓を倒してしまうのです。
イノシシに悪意があるわけではありませんが、結果としてお墓が被害を受けてしまうことになります。
まとめにかえて
今回は、お彼岸で知っておきたいお墓をめぐるトラブルをお話しました。お彼岸は、多くの人がお墓参りに訪れる時期です。
このほかにも、お墓やお墓の駐車場で騒ぎ、トラブルになることもあります。お彼岸のお墓参りは、マナーを考えて行いましょう。
【お彼岸カレンダー】2024年(令和6年)の春・秋のお彼岸はいつ?
春のお彼岸
3月17日(日)~3月23日(土)
彼岸入り 3月17日(日)
中日(春分の日) 3月20日(水)
彼岸明け 3月23日(土)
秋のお彼岸
9月19日(木)~9月25日(水)
彼岸入り 9月19日(木)
中日(秋分の日) 9月22日(日)
彼岸明け 9月25日(水)
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