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年収800万円もらう50歳代の珍行動 ~仕事をしないで、あとはゴールテープを切るだけの会社員~

LIMO / 2024年3月11日 7時5分

年収800万円もらう50歳代の珍行動 ~仕事をしないで、あとはゴールテープを切るだけの会社員~

年収800万円もらう50歳代の珍行動 ~仕事をしないで、あとはゴールテープを切るだけの会社員~

社内での珍行動エピソードと若手の叫び… 仕事をしない理由を考察

頑張って会社に勤めて残り10年。「よく頑張った!私は卒業だ!あとは若者に任せるよ!」と、会社生活のフィナーレに向けて準備する50歳代社員は多くいます。

しかし、中堅社員から「自分より高い給料をもらっていて、その程度の仕事しかしないの……?」という意見が出てくることも。

そこで、本記事では「高年収なのに、50歳代になると仕事しなくなる社員」について触れていきます。バリバリに働く中堅社員がどう感じているのか聞いてみましょう。

後はゴールテープを切るだけ! 年収800万円をもらっている50歳代男性の珍行動

「50歳代では年収800万円程度をもらっている」という大手企業の会社員たちからは、以下の意見が寄せられました。

50歳代男性の珍行動1:社内散歩・ダル絡み<自分は暇!社員の多忙は気にしない>

50歳代男性の珍行動

出所:筆者作成

部下に仕事を任せているからか、仕事の能力の高さゆえか、仕事がすぐ終わってしまうKさん。仕事が始まって1時間で自分の仕事を終えると、社内を徘徊して談笑相手を探し出します。

話の内容は、大好きな車や酒の話ばかり……。ちょっとお酒の匂いがする日もあるのだとか。相手から話を切られるまで、延々と話を続けます。

部下は、「自分のことばかり優先し、他の社員の都合はお構いなしの立ち振る舞いは、本当に迷惑極まりない」と部下が不満のよう。「散歩するだけで給料をもらえている人だ」と感じているようです。

50歳代男性の珍行動2:意味不明の「カウントダウン」<考える暇あったら、仕事してください!>

ゴール寸前の50歳代社員は、なぜかカウントダウンを始めることがあります。「定年退職まで、あと〇年だから……」が口癖になりがちに。1時間くらい続くため、「年間65万円程度はカウントダウンでお給料をもらっているのでは?」なんていう声も。

聞いているほうは、オチの見えないつまらない話のおかげで、仕事の調子が狂ってしまうようです。「頑張ってきた功績をたたえてもらいたいのでしょうか?」と困惑です。

取材協力者の話によれば、なかでも59歳の男性は、パソコンのデスクトップに「ゴールまであと◯時間◯分◯秒!頑張れ俺!」のトップ画像を設定しているそうです。フリーソフトのカウントダウンタイマーを導入したのでしょうか。しかも、頑張れ俺って……。

「パソコンが遅いと言っているけれど、そのアプリのせいでは?」というツッコミまで入る始末です。

50歳代男性の珍行動3:「俺がいなくなったらどうなっちゃうの?」<言う暇があったら、教育して!>

口癖として「俺がいなかったら……」と愚痴をこぼす方も多いようです。確かに経験者がいなくなれば、業務は大変。ノウハウを持っている社員であればなおさらです。

熟練者のノウハウ継承は、偉大な大先輩達の大きな仕事。仕事のノウハウは非常に複雑で難しいものですから、伝えるのは大変です。呑気に世間話をして、油を売っている暇はないはず……。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

ようやくゴールが見えた<50歳代男性社員>の平均年収は700万円以上?

年齢階級別の平均給与

19歳以下:124万円 20歳~24歳:273万円 25歳~29歳:389万円 30歳~34歳:425万円 35歳~39歳:462万円 40歳~44歳:491万円 45歳~49歳:521万円 50歳~54歳:537万円 55歳~59歳:546万円(男性平均は702万円で最高平均年収) 60歳~64歳:441万円 65歳~69歳:342万円 70歳以上:298万円

出所:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf)

国税庁が公表する「民間給与統計調査の概要(令和4年分)」によると、民間企業に勤める50~54歳男性の平均年収は737万円。全年齢階級の中で最も給料を多くもらっています。

<年齢階層別の平均給与>

19歳以下:124万円

20歳~24歳:273万円

25歳~29歳:389万円

30歳~34歳:425万円

35歳~39歳:462万円

40歳~44歳:491万円

45歳~49歳:521万円

50歳~54歳:537万円

55歳~59歳:546万円(男性平均は702万円で最高平均年収)

60歳~64歳:441万円

65歳~69歳:342万円

70歳以上:298万円

業種別の平均給与

出所:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf)

全年齢を含めた業種別では、上位に電気・ガス・熱供給・水道業が747万円、次いで金融業・金融保険が656万円。ワーストには宿泊業・飲食サービス業の268万円と来るため、業種によっても、50歳代の年収は全く異なると考えられます。

平均的には高年収の年代ですが、上記のように50歳代会社員の評判はあまりよくないことがあるようです。「給料に見合う仕事をしていない」「存在が不愉快」などの意見が挙がってきます。「ゴールテープを目前に、仕事をしなくなる」と評する人もいます。

確かに、頑張っている中堅社員からすれば、最低限の仕事で満足できる様は、どうにも目に付いてしまうもの。定年退職のゴールが見えれば、向上心を忘れて、守りに入ってしまうのが人の性なのでしょうか。

50歳代の高年収会社員… その実力で会社を回して! と若手の叫び

珍行動を起こす会社員が高年収を獲得できた理由

出所:筆者作成

国内でも生産年齢人口が減少しました。残された若手・中堅社員は忙しく、さまざまなことを気にかけなくてはいけません。結論のでない会議、周囲との人間関係、社内プロジェクトなど、数え切れないほどの悩みを抱えています。仕事をしない50歳代の手でも借りたい状況です。

もちろん、50歳代会社員の全員がそうではありません。会社を創り上げ、社会を回してきた猛者もたくさんいます。尊敬すべき方も一定数いるのも事実でしょう。その反動で、より「仕事しない50歳代会社員」が際立って見えてしまうのかもしれません。

世間的にも高額な給料をもらっている部類に入る50歳代会社員。その実力をもって「少しでも社会や会社がよくなるように行動してほしい」と考えるのは、仕方がないことなのかもしれません。

若手からの不満が上がりやすい現状

国内では戦後から、年功序列制度が主流でした。人材を長く雇用し、ノウハウを蓄積しやすいメリットがある制度です。経営層に、この考えが根強く残っている会社では、年数を重ねるだけでも資格等級・給料が上がりやすい傾向にあります。

そのため、50歳代の社員は、勤務年数さえ多ければ、高年収を獲得することは難しくなかったといわれています。

一方で注意するなどできない側面も

長い経験が彼らの武器です。社内や外注業者との幅広いコネクションがありますから、関係を下手にこじらせてしまうと、いざというときに助けてもらえません。

年下上司も、年功序列で生きていた世代の場合、下手に注意ができないのかもしれませんね。

参考資料

総務省 「情報通信白書」第1部 特集 情報通信白書刊行から50年~ICTとデジタル経済の変遷~ (1)生産年齢人口の減少(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd121110.html)

国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf)

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