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夢みたほどは甘くない!?「年収1000万円プレーヤー」になると何が変わるのか

LIMO / 2018年3月20日 20時20分

夢みたほどは甘くない!?「年収1000万円プレーヤー」になると何が変わるのか

夢みたほどは甘くない!?「年収1000万円プレーヤー」になると何が変わるのか

年収1,000万円超の人はサラリーマンの約4%という現実

あなたの周りに年収1,000万円以上を稼いでいる、という人はどれくらいいますか? 大手企業にお勤めであれば、上司は皆そうだとか、あるいは自分自身がそうだという人も少なくないかもしれません。「1,000万円プレーヤー」を目指して日々スキルアップに励んでいるという人もいるでしょうし、一方で、少し遠い存在だな、と考えている人も多いでしょう。

実際のところ、年収1,000万円超の人というのはどのくらいいるのでしょうか。国税庁が2017年9月に発表した平成28年分の「民間給与実態統計調査(https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2016/minkan.htm)」によれば、1年を通じて勤務した給与所得者は4,869 万人(男性 2,862 万人、女性 2,007 万人)。その1人当たりの平均給与は422万円(男性521万円、女性280万円)となっています。年収1,000万円超を稼いでいる人は全体のわずか4.2%にすぎません。

1,000万円プレーヤーはサラリーマンの中でもほんの一握りであり、それゆえにサラリーマンが目指す到達点のひとつといっても過言ではないでしょう。では、実際に1,000万円プレーヤーになった人は、その高みにたどりついたことで何らかの変化を感じているのでしょうか。

「実は手元に残るお金も気持ちも特に変わらない」というのは本当か?

実際に年収1,000万円プレーヤーだという人に話を聞いてみると、「年収が1,000万円になっても特に変化を感じなかった」という人が多くいることに驚きます。これは、年収が上がったことで税金や社会保険料もアップしていくことも理由のひとつのようです。可処分所得で見た場合には、年収が1,000万円になる前となった後の差がほとんどないケースもあるといい「むしろ苦しくなった気がする」という人もいるほどです。

また、ある大手企業の管理職で年収が1,000万円を超えているという男性は「年収が1,000万円を超えたからといって、特に心境の変化や達成感を感じることはなかった」といいます。理由を聞いてみると、「この会社に入社した以上、ある程度の年次・役職になれば年収1,000万円に到達することは入社の段階でイメージできていたから」とのこと。もしかすると、こうした人々にとっては単に予定されていたことが現実になっただけ、と受け止められているのかもしれません。

急に子どもの教育費がかかるようになった

年収が1,000万円を超えたので、車を買い替えた、広めのマンションに引っ越したという人もいるでしょう。また、よく聞かれるのが子どもの小学校・中学校受験に奥さんが突然熱心になった、という話です。

もし私立小学校に進学させるとなると、学費が年間100万円を超えることもザラのようです。また、住宅ローンを抱えるサラリーマンも多く、可処分所得が大きく増えない中で教育費が高額になり、厳しさを感じる人もいるようです。

もちろん家族で話し合った結論のはずですが、中には「エスカレーター式の学校に通っていた奥さんが強硬に主張して、公立育ちの自分にはまったく理解できなかったのだけど…」という人もいますし、仲間内で秘かにやりくりの方法を尋ね合っているという人もいるようです。

本当は割り勘にしてほしい…言えない本音

年収1,000万円に到達したことで「お小遣いが増えた」「無制限になった」という声も聞かれます。これは、お小遣い制で日々のやりくりに苦労しているサラリーマンの方にとって希望の光ともいえるのかもしれません。

ところがこうした人の中には「トータルで使えるお金は増えたけれど、純粋に自分のために使えるお金は以前より減った」とこぼす人もいます。

というのも、1,000万円プレーヤーの多くは大手企業のサラリーマンであり、何らかの役職についていることがほとんど。そのため、会社の宴会などで負担する額もまるで税金のように激しく累進することがあるのだといいます。お小遣いが増えても、「立場」による出費がかさむというわけです。

明らかに高収入だとわかっている上司が飲み会で割り勘を主張してきて、「たくさんもらっているのにケチだ」と思ってしまうという部下の方もいらっしゃるかもしれません。実際にケチという可能性もなきにしもあらずですが、もしかするとこうした事情もあるのかもしれませんね。

まとめ

「なってしまえばこんなものか」と1,000万円プレーヤーの多くはいいます。話を聞いてみると、その一番の理由は「高所得であることを今一つ実感できない」ことにあるようです。とはいえ、これも十分稼いでいるからこその贅沢な悩みなのかもしれません。

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