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インターン生が「フルリモートでなければ働けない」と思う理由や非対面のデメリット

LIMO / 2024年3月21日 7時5分

インターン生が「フルリモートでなければ働けない」と思う理由や非対面のデメリット

インターン生が「フルリモートでなければ働けない」と思う理由や非対面のデメリット

「実地でなければ難しい」を痛感しつつもありがたいリモートワーク勤務

学年の上がる4月はインターンを探す人も多い季節。コロナ化でリモートワークの仕事が増えた結果、インターンの応募でもリモートワーク希望の旨を伝える人が増えたように感じます。

一方で、経営者はインターン生に何か教えるのには、実地に来てもらう必要があると考える人が多い印象です。中には、インターン生がサボるためにフルリモートを希望していると思っている人も。

「LIMO」はインターン生がフルリモートで働いているため、インターン生で構成されるLIMO・U23編集部はフルリモート経験者ばかりです。そこで今回は、「なぜインターン生がフルリモートを希望するのか」編集部員でディスカッションをしました。

経営者や人事がインターン生のフルリモートを好まない理由の考察

PC操作だとPCの画面は画面共有で可能でも、ショートカットキーなどはキーボードをみないと伝えづらいと思います。「仕事の現場を見てもらわないと、仕事は覚えられない!」みたいな固定概念がある印象を受けました。

また、相手の反応がわかりづらいのも、リモートワークが難しい理由だと思います。チャットだと「わかりました」のみで伝わっているのか不安になるし、報連相の教育も難しいかもしれないと感じています。

実際に、LIMO・U23編集部でフルリモートで働いてみて、会社員は管理が大変だろうなとも感じました。何をしているか不透明、インターンに何を任せていいかもわからない中でリモートとなると……懸念があっても仕方がないと思います。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

インターン生がフルリモートにこだわる理由は?

インターン生がフルリモートにこだわる理由は?

意見1:就活する際の参考になるから 意見2:移動時間がないぶん、スケジュールを組みやすい 意見3:生活拠点がコロコロ変わるため

出所:U23編集部作成

意見1:就活する際の参考になるから

自分がリモートワークに向いているのかどうかは経験してみないと分からないことなので、就職する前に経験しておく必要があると思います。

今の時代の企業で、リモートワーク可か不可かは重要なポイントになります。就職する前に、自分がリモートワークに適しているのかを知るためにインターン等でリモートワークの経験を積むことは就活に役立つのではないでしょうか。

意見2:移動時間がないぶん、スケジュールを組みやすい

就職活動において、「勤務スタイル(出社かテレワークか)」を意識する学生が6割超

意識する30%、どちらかと言えば意識する35.1%、どちらとも言えない9.6%、どちらかと言えば意識しない12.7%、意識しない12.7%

出所:株式会社学情「「働き方の選択肢が多い企業は魅力を感じる」の声。希望の勤務スタイルは「出社を基本とし、週に数日テレワーク」が最多/2024年卒対象アンケート」(2022年8月30日)PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000929.000013485.html)

就職活動を並行して行う際、移動時間などはできるだけ避けたいと感じます。最近は企業説明会や短期インターンシップもオンラインで開催する企業が増えてきました。交通費もかからず、(条件は限られますが)いつでもどこでも働けるのは、かなりメリットだと感じます。

また、株式会社学情が実施した調査によると、就職活動において、「出社かテレワークか」を意識する学生が6割超という結果が出ています。

最近は就活時にその企業がテレワークをやっているかどうか意識する学生が増えています。時間効率を重視する人が増えているので、通勤時間をカットできるテレワークの魅力が重視されてきています。

インターンシップはどうしてもその先の就活を意識するので、就活でのトレンドがインターンシップにも流れてきているのだと思います。

加えて地域格差の是正効果もあると思います。どうしても企業は首都圏に集中しているのでどこからでもできるフルリモートは地方大学の学生にとって最高の存在なのではないでしょうか。

 意見3:生活拠点がコロコロ変わるため

大学は秋田県、実家は東京都にあるのですが、長期休暇ごとに実家に帰るため、年の3分の2は秋田県、3分の1は東京で過ごしています。

フルリモートは私のように生活拠点の変化がある人にとってWiFiさえあればどこでも働くことができるので、助かっています。

また、私は現在アメリカへ留学中です。留学先からも働くことができていて、国境を越えても気に入ったお仕事を続けられることはフルリモートならではだと感じています。

インターン生がフルリモートで助かっていること

インターン生がフルリモートで助かっていること

意見1:ペットのお留守番時間を減らせる 意見2:身支度をしなくて良いのが地味にありがたい 意見3:忙しいスケジュールの中で、時間を節約できている

出所:U23編集部作成

意見1:ペットのお留守番時間を減らせる

私の両親は平日毎日仕事で、平日は自分が家にいないとペットに長時間のお留守番をさせてしまうことになります。

大学がある日は半日程度のお留守番をさせてしまいますが、休みの日はインターンをしながら家にいてあげることができます。ペットに寂しい思いをさせることが減ったので助かっています。

意見2:身支度をしなくて良いのが地味にありがたい

人前に出るとなると綺麗な服装に着替えて、メイクとヘアセットをして荷物をまとめて……と身支度に時間がかかるのですが、リモートならどんな服装でも仕事ができるので時間が節約できて助かっています。

意見3:忙しいスケジュールの中で、時間を節約できている

移動に時間を取られない分、課題や家事に時間を回せるので、対面のアルバイトをがっつりしていたころよりも日々の生活にゆとりを持てます。

実家では、両親と退勤時間が同じでも、通勤時間がない分、私はすぐに夕飯作りに取り掛かることができ、家族が返ってくる頃にちょうどご飯ができているという状態になり、家族みんなからも感謝されます(笑)

私は長野県に祖父母と妹が住んでいるので、大学のない日にちょこちょこ顔を見せに行くのですがその際にも仕事ができるのは大変助かっています。

服装を気にしなくていいのも助かります。家からでなくても良いので準備に時間をとらわれないのが嬉しいです。たまに午前中の勤務時は寝ぐせつけたままパジャマ姿でパソコンを叩いています(笑)

大学生が思うフルリモートのメリット

大学生が思うフルリモートのメリット

意見1:自己管理能力が身につく気がする 意見2:個人の多様な事情に寄り添うことができる 意見3:しっかり頭を使って働ける

出所:U23編集部

意見1:自己管理能力が身につく気がする

リモートワークでは自分でペース配分をし、仕事を行わなければなりません。場所が縛られていないという自由度は大きい分、与えられたタスクを自らこなす力が身につくと思っています。

意見2:個人の多様な事情に寄り添うことができる

インターンだと、実地に行く場合、都心まで行く必要がある場合がほとんどかと思います。そのため、私の場合、家から通勤するとかなり時間がかかってしまいます。

本来通勤にかかる時間で体を休めたり、大学の課題を進めたりできるので、学業との両立もしやすいと思います。

また、授業をたくさん受けていてなかなか、移動していると会社の営業時間にインターン出来ない人、留学中の人なども、インターンしやすいのがいいと思います。

意見3:しっかり頭を使って働ける

満員電車に揺られることないぶん、しっかり頭を使って働ける気がします。

まだインターンの学生なのでそこまで深いことは考えられませんが、家庭を持っている場合は家族との時間を大切にできるメリットもあると思います。

大学生が思うフルリモートのデメリット

大学生が思うフルリモートのデメリット

意見1:仕事の工夫など見ることや直接関わることで学べるチャンスが減ってしまう 意見2:フルリモートでずっと顔出ししていなければならない場合に疲れる 意見3:同僚とのコミュニケーションが取りづらく孤独を感じやすい

出所:U23編集部作成

意見1:仕事の工夫など見ることや直接関わることで学べるチャンスが減ってしまう

自分がわからないことに対する質問は実際のやりとりでしかおこないにくいと思っています。

リモートだと雑談が発生しないので、偶然生まれるアイデアや他の人のお仕事への工夫などを聞くことができず、学びのチャンスが少ないと思っています。

チャットの文面の工夫や、自分自身で学ぼう!という姿勢は身についた気がします。

直接関係はありませんが、ゼミの卒論指導が個人間のやりとりが多いため「リモートでもいいよ」と言われています。しかし私は断然通学派です。微妙なニュアンスなどはリモートだと伝わりづらいと思っているからです。

意見2:フルリモートでずっと顔出ししていなければならない場合に疲れる

他社のインターンでのことですが、常に顔を見られていて態度や目線などをチェックされているのではないか、ミュートが何かの拍子に外れてしまわないかなどの不安がつきまとい、とても疲れます。

家からインターンの会場までが遠かったとしても対面のほうが疲れない気がします。

意見3:同僚とのコミュニケーションが取りづらく孤独を感じやすい

出社するインターンをしていた際は、休憩時間やお昼の時など社員さんと雑談をする機会が多くありました。それが無くなって少し寂しいなと感じる瞬間があります。

業務に関することについては密に連絡を取り合うことができますが、雑談のような軽いコミュニケーションの機会が少ないです。

何気ない会話からアイデアが生まれたりするのでその点は惜しいです。同期や先輩との相互コミュニケーションがやるづらくお互いの情報量が少ないと感じます。

学業と両立しやすい分、課題感もあるフルリモートインターン

LIMO・U23編集部には、留学中の人や遠方に実家がある人もいます。どこからでも働けるインターンは、学業の両立がしやすく、また通勤の疲れがない点で魅力的です。

一方で、得られる情報が減る等のデメリットを感じている学生も多い印象です。経営者などが「インターン生がフルリモートを希望するなんてとんでもない」というのもわかるような気がしました。

参考資料

株式会社学情「「働き方の選択肢が多い企業は魅力を感じる」の声。希望の勤務スタイルは「出社を基本とし、週に数日テレワーク」が最多/2024年卒対象アンケート」(2022年8月30日)PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000929.000013485.html)

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