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子どもに見せておきたい、引退が近いとされる新幹線3つ

LIMO / 2018年3月31日 6時0分

子どもに見せておきたい、引退が近いとされる新幹線3つ

子どもに見せておきたい、引退が近いとされる新幹線3つ

春になり、お出かけの予定を計画する方も多いのではないでしょうか。行き先に迷ったら一つの参考にしてほしいのが、引退が近いとされている新幹線を見る、もしくは乗っておくことです。

子どもたちに人気の高いはやぶさ、こまち、かがやき。これらの新たな新幹線が開発される一方で、引退してしまい見る機会がなくなる新幹線も確実に存在します。今回は引退(運行終了)が近いとされる新幹線を3種類ご紹介します。

E4系「Maxとき」「Maxたにがわ」

「Maxとき」「Maxたにがわ」の名前で親しまれるE4系。上越新幹線「東京-新潟」間を走り、現在運行する唯一のオール2階建て新幹線です。2本連結した16両編成時の乗車定員は1634名と、高速鉄道としては世界最大級。車齢20年を迎え、最近では上越新幹線にE2系やE7系が投入されており、E4系は2020年度末までにこれらに置き換えが完了し引退を迎えます。

関東在住の筆者の周囲では、「大きくて迫力があった」「Maxなら座席数が多く並んでも座れるから安心」「2階から見る景色が好き」という声が聞かれました。2階建て新幹線を廃止する理由は様々あるようですが、車体が重くスピードアップできない、バリアフリー化が難しいなどもあるようで、今後2階建て新幹線が出るかどうかは難しいところかもしれません。これを機に、新幹線の2階からの眺めを楽しんでみてはいかがでしょうか。

なお、2016年より「越後湯沢-新潟」間では「現美新幹線」が運行されています。車内で現代アートを楽しむことができ、キッズスペースやカフェ付き。土日祝日の運転を主としているので、運行カレンダーを確認し、E4系とともに楽しむのも良いでしょう。

「500TYPE EVA」

JR西日本が開発した500系新幹線。ジェット機のようなシャープな先頭車両と円筒形の車体は、他の新幹線では見られないデザイン。普段は山陽新幹線区間のこだまで運行されています。

この500系を使用し、「新世紀エヴァンゲリオン」の世界観を楽しめるのが「500TYPE EVA」。山陽新幹線全線開業40周年、「エヴァンゲリオン」TV放送開始20周年を記念して2015年11月より運行されていましたが、今年5月13日の運行終了が決まっています。

また、京都鉄道博物館では5月6日まで「500TYPE EVA展」を開催中。この春は500系を巡る旅に出るも良いでしょう。ちなみに夏からは500系の「ハローキティ新幹線」が運行される予定です。

余談ですが、500系も車齢20年を迎えていることから、今後いつまで乗れるのかと心配する人もいるようです。

500系は車体が円筒形のため窓側席が狭く感じられるという声も聞かれますが、他の新幹線にはない乗り心地を今のうちに経験しておくのも一つでしょう。8両編成の8号車には「お子様向け運転台」もあります(当日の運転状況により設置されていない車両に変更されることもあります)。壁面には運転台からの景色が貼り付けられ、本物さながらのハンドルを操作できて子どもも楽しめますよ。

700系

JR東海とJR西日本が共同で開発した700系。その顔から「カモノハシ」のようだと親しまれてきましたが、2019年度末までにN700Aに置き換えられることになっており、東海道・山陽新幹線区間から700系(C・B編成)は見られなくなります。

700系の特徴は、現在運行されている新幹線の中で唯一喫煙車両があること。喫煙車では、各座席の肘掛け部分に灰皿が設置されています。2020年度に営業運転が開始されるという最新車両N700Sでは各座席の肘掛け部分にコンセントが設置される予定だということですが、時代の移り変わりを感じさせられますね。子連れだと喫煙席は座りにくいですが、見に行くのも一つでしょう。

普段、新幹線といえば移動手段ですが、旅の目的の一つと考えれば、楽しみも増えますよね。この春終了する車両もありますので、ぜひ見に行ってみてくださいね。


参考:各社発表およびイカロス出版発行「新幹線エクスプローラ Vol.46」

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