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挫折しそうなとき、どう乗り越える? 解決のための4つのヒント

LIMO / 2018年5月20日 20時25分

挫折しそうなとき、どう乗り越える? 解決のための4つのヒント

挫折しそうなとき、どう乗り越える? 解決のための4つのヒント

年度の変わり目の慌ただしさが落ち着き、新しい環境にも慣れてきたころ、やる気が出なくなったり、体調を崩したりすることがあります。せっかく新しい目標を立てたのに、計画がうまく進まず、投げ出したくなってしまう。でも簡単に諦めてしまうのは悔しい。そんな葛藤を乗り越えるためのヒントをお届けします。

1. 問題を具体化すれば対処法が見える

たとえば、「1日、1時間は資格試験の勉強をする」「週に2度はフィットネスクラブに通う」などの目標を立てたものの、続かなくなってしまう。このようなとき、自分自身の意志の弱さを責めたり、自分を励ましたりするだけでは、問題は解決しません。具体的にどう態勢を立て直し、やり直しの1歩をどちらの方向に踏み出すかを考えることが大切です。

うまくいっていない、予定通りに進まない状態とは、自分が理想とする状態と現状の間にギャップがある状態と言い換えることができます。問題解決のためには、どのようなギャップが、どのくらいあるのかを明確化しましょう。

2. 問題を分かりやすくする5つの要素

まず、理想と現実のギャップを具体的につかむために、「ヒト、モノ、カネ、情報、時間」のいずれかに過不足が起こっていないかを、考えてみましょう。

これらは、企業が成長していくために必要な要素を指す「経営資源」と呼ばれるもので、エディス・ペンローズが提唱したことで知られています。

「目標を立て、実現のための努力をする」ことを、1つの事業のように考えてみましょう。事業の遂行のためには、「ヒト、モノ、カネ、情報、時間」を十分に確保し、適切に配分することが重要です。

「うまくいかない」と感じられるのは、これらの要素に過不足が起こっている状態だからです。

ヒト:本人の体力が不足している、周辺によき師となる人がいない、友人からの誘いが多すぎる、など
モノ:目標達成のための道具が足りない、道具を手に入れられる環境が身近にない、など
カネ:学習費用やフィットネスクラブの費用が足りない、生活費を稼ぐための仕事を優先せざるを得ない、など
情報:目標達成のための情報不足、情報を集めすぎて不安になってしまう、など
時間:仕事や家事、介護などで時間がとれないなど

不足している要素は補い、過大となっている要素は減らしていくようにしましょう。

3. 目標を変更したほうがいいのか?

「フルマラソンを完走したいと思っていたけれど、なかなか体力がつかず、難しそうだ」
「資格を取って独立したいと思っていたけれど、試験に合格できそうにない」
というとき、目標そのものを変更したほうがいいのかと、迷いが生じます。

このような場合、まずは「当初の目標を達成して、どのような自分に変わりたいのか?」を具体的に考えましょう。フルマラソンを走り切って達成感や満足感を得た自分や、起業して成功している自分の姿をまず思い描きます。そして、「そのような自分になるための方法は、ほかにあるか?」を検討しましょう。

「フルマラソンは難しくても、ハーフマラソンには挑戦できそうだ」
「独立には資格が必要と思い込んでいたけれど、資格を取らなくても起業はできるかもしれない」
というように、「目標を達成した自分」に近づくための方法がほかにあることに気づくかもしれません。

ただ、現状だけを考え「うまくいかずにつらいから、とりあえず目標を変更して楽になろう」というのはやめましょう。理想通りにいかないことが少しあるだけで、簡単に目標を変えてしまう癖はつけないほうがいいでしょう。

4. やる気がなくても行動することはできる

問題解決の道のりが見えても、「やる気が出ない」から動き出せないと考えている人はいませんか? そのような時は、「やる気が出ない」ことと、「行動しない」ことは別の問題だと考えましょう。

たとえば、朝の通勤電車に乗車するとき、「さぁ、電車に乗るぞ!」とやる気を出さなければ乗車できない、ということはありません。「電車が来たから乗る」だけです。このような「やる気と関係なくできる行動」は、日常生活を振り返ると、かなり多くあることに気づきます。

「やる気が出ない」からと行動を先送りしてしまう状態を抜け出すには、「○○時になったら勉強する、トレーニングすると決めたなら、やる気があってもなくても行動に移す」ようにしましょう。

ただし「やる気が出ない」ことが、心身の病気のサインであることも考えられます。

厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス」総合サイトによると、「うつ病」と診断される目安(http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html)として、抑うつ気分や何をしても楽しくない、何にも興味がわかない、疲れているのに眠れないなどの症状が2週間以上ずっと続く、ということがあるそうです。

あまりにもやる気が出ず、生活に支障をきたすようであれば、医療機関への相談も必要でしょう。

終わりに

目指すべき目標があるとき、人は充実した時間を過ごすことができます。でも、その目標が遠くに見えて、諦めたい気持ちになることも。そんな時は「なぜ、うまくいっていないのか」を具体的につかみ、問題解決の方法を考えましょう。問題を1つずつ解決していけば、皆さんの夢や目標が現実になる日が近づきます。

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