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セブン-イレブンがセブン&アイHD社名の由来ではない理由とは

LIMO / 2018年5月30日 10時20分

セブン-イレブンがセブン&アイHD社名の由来ではない理由とは

セブン-イレブンがセブン&アイHD社名の由来ではない理由とは

株式投資が楽しくなる「企業トリビア」

日本で最も店舗数の多いコンビニエンスストア(コンビニ)のセブン‐イレブン。その国内における店舗数は2018年4月末現在で2万337店と、2万店を超えています。

セブン‐イレブンやイトーヨーカ堂、そごう・西武を抱えるホールディングカンパニーの名称はセブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイHD)ですが、セブン&アイHDの「セブン」はコンビニのセブン‐イレブンからきているのではありません。今回はセブン&アイHDの決算と社名の由来を見ていきます。

増収増益だった2018年2月期決算

セブン&アイHDの2018年2月期決算は、営業収益(売上高)が約6兆円、営業利益が3917億円、親会社株主に帰属する当期純利益(当期純利益)が1812億円と、対前年度比で営業収益は+4%増、営業利益は同+7%増の増収増益となりました。

セグメント別営業利益では、海外コンビニエンスストア事業、百貨店事業が大きく増益となり、全体の利益増をけん引しています。一方、国内コンビニエンスストア事業は対前年度比で+1%増と、ほぼ横ばいの状況です。

また、同社による2019年2月期の連結業績見通しは、営業収益が対前年度比+11%増、営業利益が同+6%増、当期純利益が同+16%増と、引き続き増収増益が見込まれています。

セブン&アイの意味とは

セブン&アイHDの社名が、「コンビニのセブン‐イレブンが由来なのだろう」と思われるのはごく自然なことでしょう。しかし、同社のホームページを見ると、「セブン」の由来がコンビニ名からきているのではないことが分かります。

[セブン]は、7つの主要な事業領域を表します。
1.コンビニエンスストア、2.総合スーパー、3.百貨店、4.食品スーパー、5.フードサービス、6.金融サービス、7.IT/サービス業


また、「アイ」の意味は次のように書かれています。

[アイ]は、 innovation (革新)の i (アイ)と「愛」を表します。つねに新しいことにチャレンジし、終わることのないinnovation (革新)を続けることで、お客様に愛され、信頼される企業集団を目指します。

出所:セブン&アイHD 企業サイト「社名について」(https://www.7andi.com/faq/2.html)

コンビニが消費者にとってさらに便利になる姿とは

このように、セブンの意味は7つの事業領域、そしてアイはイノベーションと愛という意味を重ねたものだということが分かります。同社の事業領域の広さと小売業に対する挑戦の意欲が見て取れる社名と言えるのではないでしょうか。

コンビニの営業時間はもはや「午前7時から午後11時まで」ではありません。様々な業態のオペレーションを見ても、コンビニが24時間365日の運営を実現できているというのは驚きです。

一方で、ECサイトで注文し自宅まで荷物を運んでもらうという、消費者がより便利に商品を手にする手段が出てきている中、コンビニの利便性がどのように発展していくのかに注目です。

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